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泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

シングルモルトウィスキー白州12年

2007年10月21日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
お酒との相性が抜群な「仕込み水での水割り」も酒造所の近所にお住まいなら容易いことかもしれないのですが、普通ならなかなかできないことです。日本国内でもっとも手軽にできる「仕込み水割り」は、「サントリーシングルモルトウィスキー白州」と「サントリー天然水・南アルプス」で作る水割りではないでしょうか。何と言っても「南アルプス天然水」なら、ふらりとスーパーに行けばペットボトルで売ってますからね。

さて、仕込み水で割った白州12年は、と言いますと、日本のシングルモルトもここまで来たか!という味わい。雨上がりの森を漂うような爽やかさに、アイラに負けず劣らずのスモーキーフレーバー。樽のローストにバニラ香、白木の板を抱きしめているかのよう。ストレートで味わうのもいいですが、白州12年は水割りにすることでそのポテンシャルを感じるという仕上がりのようです。言わずもがな、硬度30の軟水である南アルプス天然水との相性は抜群でした。

北杜市のペンションに泊まったときにも思いましたが、水が美味しいだけでご飯も酒も普段の何倍も美味くなります。つくづく水は大事ということを実感させられました。「水と生きる」とサントリーは言いますけれども、いついつまでもこだわって「水」の良さがもたらす世界を私たちに堪能させていただきたいものです。白州12年を味わってみて、つくづく酒というのは気候・風土に直結しているんだと考えさせられました。味わっていると突如として地球の環境問題が身に沁みてきました。今年蒸留したモルトは、10年後、12年後まで寝かされるわけで、その頃も白州の森は健全なままで在り続けるんだろうか、と。気持ちよく酔っぱらっている場合ではないですね。

実際に白州蒸留所に見学に行ったからというのもありますが、この季節、紅葉する森林のど真ん中で味わったら、さぞ幸せな気持ちになるんだろうなぁ。



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訃報:マイケル・ジャクソン氏を悼む

2007年09月02日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
悲しいニュースをネットで知りました。ビールやウィスキーの分野で世界随一のライター・評論家である、マイケル・ジャクソン氏がお亡くなりになったそうです。享年65歳とのことです。

今年2月に開催された「ウイスキーマガジン・ライヴ!」で、私はマイケル・ジャクソン氏の最新刊を手にしたばかりでした。このとき氏自身は体調不良のために来日されず、一度もマイケル・ジャクソン氏にお目にかかることはかないませんでした。

この「ウイスキー・エンサイクロペディア」の日本語版は、マイケル・ジャクソン氏と他数名のライターが執筆し、世界のウィスキーの魅力をたっぷりと紹介しています。ウィスキーをつくるための最適な地理条件にまつわる話から、原材料、製造工程、そして熟成に至るまで、じっくりと丁寧に記述されています。用語でつまづく部分もありますが、写真やイラストが豊富なので丁寧に読みこめば、かなりの知識になると思われます。また、スコッチ、アイリッシュ、アメリカ、カナディアン、日本を中心としたウィスキー蒸留所の紹介から、世界に無数にあるマイクロ蒸留所までを網羅して紹介されています。何よりも大変重宝なのは、蒸留所ごとに代表銘柄のテイスティングノートが付いていることです。

今夜はマイケル・ジャクソン氏も絶賛していたマッカランをちびちび飲み、この「ウイスキー・エンサイクロペディア」をめくりました。マイケル・ジャクソン氏の本を通じて、遠く遠くにある海の向こうの蒸留所に思いを馳せることができるようになり、自分の世界観がちょっとずつ広がり始めたことを感じています。

マイケル・ジャクソン氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Beer Critic Michael Jackson Dies
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重宝なアイスボックス

2007年08月25日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
今年の夏は本当に暑い。クールビズのおかげでネクタイしないで通勤できるだけまだましかもしれませんが、こんなにエアコンに頼りまくっている夏は生まれて初めてかもしれません。とはいえ、陽が暮れる時間が早くなってきているのも実感していますので、秋ももうすぐやってくるのでしょうね。まだ夏休みを取っていないのになぁ。

そんな暑い日にはビール!というのは、あまりにも平凡なので、ここ数年で私がハマっているお楽しみをご紹介します。

森永から発売になっているアイスボックス。普通にコンビニで手に入ると思いますけれども、グレープフルーツ味のアイスボックスにスピリッツなどをそのまま投入して、溶かしながら飲んでみましょう。まさに自宅で誰にでも一瞬で作れるカクテル!

これまで泡盛や麦焼酎、ウォッカなどでも試してきましたが、個人的に一番ぴったり合うのがジンでした。アイスボックスはシロップ成分が真っ先に溶け出すようで、投入した直後から甘さを加えたグレープフルーツの風味がうっすらと感じられますから、汗だくで帰宅した直後に即効でクールダウンしたいときにも最適です。しばらく時間を置いても、いわゆる水の氷ではないので無駄に薄まってしまうこともありません。注いだアルコールのテイストとグレープフルーツのミックスが最後まで楽しめるというわけです。

本当はキレイなグラスにアイスボックスを開けて、そこにお好みのアルコールを注いだほうが涼しげで上品なのでしょうが、面倒くさがりな私は、アイスボックスの蓋をあけてそのまま、冷凍庫でキンキンに冷やされたビフィータをたっぷりと注いでしまうのでした。

アイスボックスは、浸透圧が低く、いわゆる体液よりも薄いため、体内に吸収されやすいという特長があります。私はすっかり慣れてしまいましたが、初めて試される方は酔いがまわるのがいつもよりちょっとだけ早いのでお気をつけください。


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紫外線遮断ガラス瓶「iichiko SPECIAL」(麦焼酎)

2007年08月15日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
「いいちこ」と言えば、大昔に新入社員だった頃にちょっと嫌なことが重なって、先輩社員と一緒に飲みにいった先で「今日は調子がいい!焼酎がまるで水のようだ!」とハイテンションでボトルを何本も空け、最後にぶっ倒れてトイレに何時間も立てこもってしまった記憶が蘇ります(笑)

「いいちこ」はボトルデザインがキレイで、中身よりもボトル先行で手にしてしまう傾向があるのですが、この「iichiko SPECIAL」はボトルの特長もさながらに麦焼酎としての完成度が高いと感じています。長期貯蔵のたまものか、バニラ香と麦の相乗効果で甘くまろやかな旨みが味わえます。値段を見ると「えっ?いいちこって、こんなに高いっけ?」とつい思ってしまうかもしれませんが、自分へのご褒美としてぜひ1本手にしてみてください。きっと思わず唸ってしまう味わいが楽しめることでしょう。

「iichiko SPECIAL」の秘密は、実はガラス瓶にも隠されています。このガラス瓶は、大阪の和光化学工業で作られている、なんと全紫外線領域を遮断できる透明塗装技術が採用されたものです。蛍光灯から発せられる紫外線の影響で、ガラス瓶に詰まった酒が劣化するという話はご存じの方も多いと思います。こだわりの酒屋さんなどは、お客さんがいないときは電気を消していたりするぐらいです。

このUVカットの新塗装技術は、和光化学工業オリジナルの透明度の高い塗料を絶縁体であるガラス瓶に静電気で特殊塗料を吸着させ、主流となる360ナノメートルよりも長い波長のUVを遮断するとのこと。透明な塗料なのでガラス瓶の外観を変えずに、中身となる飲料の色をクリアに見せることが可能です。「塗料」ということで中身への影響が心配ですが、日本食品分析センターの評価を経て、味に変化がないことが確認されているそうです。

こうしたUVカットの技術さながらに、「iichiko SPECIAL」のガラス瓶はデザイン面でも「2005年グラスボトルデザイン」最優秀賞に輝いています。プリーツスカートのひだのような、一見してレトロなデザインですが、ボディに商品名ラベルなどが一切ないという割り切りは見事です。


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サントリー白州蒸留所(2)

2007年07月24日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
蒸留所見学の最後のお楽しみは、蒸留所内にある売店の物色です。

実はこの写真は、父へのお土産として買ってきたものですが、このうちロックグラスは来場記念としてタダでもらったものです。白州蒸留所へ見学に行かれる方は、事前にサントリーのWebサイトをチェックするとよいでしょう。白州蒸留所ガイドというWebページに、「インターネット限定ご優待券」へのリンクがあります。そのページをプリントし、簡単なアンケートに回答して、ガイドツアーの受付を行う「ウイスキー博物館」に持っていくだけでOK。もしかすると時期によって変わるのかもしれませんが、私がお邪魔したときはこの写真にあるようなロックグラスを人数分(妻と私の分)プレゼントしてくださいました。耐熱グラスではないので食器洗浄機に入れられなかったり、白州のロゴは透明のシールが貼ってあるだけなので洗っているうちにはがれてしまうようなものですが、それでも来場記念として貰えると嬉しいものです。

シリアルナンバーがふられているガラス瓶は、白州蒸留所で限定販売されているシングルモルトウイスキーです。とにかく白州まで行かないと買えないものです。売店の方曰く「10年に満たないものをブレンドしたもの」とのこと。恐らく白州ならではの柑橘系にスモーキーなフレーバーが感じられることでしょう。

そして白州のロゴ入り「オリジナル・スキットル」。素材はステンレス製とのこと。アウトドアのお供にぴったりなのは言うまでもありません。意外と高い値段でも「記念だから」と言いながら、テンション上がってつい買ってしまうのには困ったものです。
白州蒸溜所 蒸溜所来場証バナー


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サントリー白州蒸留所(1)

2007年07月16日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
連休を利用して、山梨県の白州にあるサントリーの「森の蒸留所」に行ってきました。国産ウィスキーでありながら、スコッチっぽさを充分に備えた銘柄として、知名にもある「白州」という名のシングルモルト・ウィスキーを生産している蒸留所です。「白州」は、10年、12年、18年のシングルモルトが流通しています。

サントリーのシングルモルトと言えば「山崎」が有名ですが、「山崎」の香り・フレーバーが杏のフルーティさとバニラ系の融合ならば、「白州」はイチジクと花の香り(えーっと、ぼんやり白い花が浮かんでいるんですが、花の名称が思い出せず……)の融合と言えばよいでしょうか。「山崎」が円熟なら、「白州」はややスモーキーながら若々しい爽やかさが特長です。きっと「白州」のほうが飲み飽きることなく、何時間でも味わっていけるような感じがします。

甲斐駒ケ岳をバックに山あいの森林に囲まれた蒸留所は、世界でも珍しいとのこと。ちょうど台風4号接近の影響で、白州では霧のような雨が降り続けていました。敷地内に入ると、水分をたっぷり含んだ森林から樹木や葉からもたらされた清廉な香りが強く感じられ、「ああ、この空気がシングルモルト“白州”のテイストを作るのか」とより感慨深い到着となりました。

ひとまず60分のシングルモルト蒸留見学コースに参加してみました。実際には30分が見学、30分が試飲です。製造工程を簡単に解説付きで回るのですが、やはり注目は蒸留機となる「ポットスチル」でしょう。白州のポットスチルは、ストレートヘッド型、ランタン型など12基のポットスチルがずらりと並び、形状・サイズがバラバラなのに驚きです。

ポットスチルの形状はフレーバーに影響があると言われています。もろみが沸騰して気化することでアルコールがスチル内を上昇するわけですが、スチルのくびれなどにぶつかって落下することで対流現象が起きます。つまり、雑味をたっぷり含んだ重めのアルコールは、上昇しきらないうちにくびれで落ちてしまうことになります。結果としてスチル内に蒸気が留まる時間が長くなるので、軽めのスピリッツが精製されることになります。また、ポットスチルの先の部分、ラインアームの角度によってテイストも変わってきます。上に傾斜したラインアームでは、気化したアルコールの重い部分がラインアームの途中で冷めて液体に戻ってしまい、スチルに逆流してしまいます。結果として、こちらも軽めのスピリッツができあがるというわけです。例えば、ストレートヘッドで下向き傾斜のラインアームのポットスチルでは、スチル内での対流は最小限に、気化したアルコールは一気にラインアームに流れこみます。急カーブを曲がりきったアルコールは、スチル内に逆流することはなく、すべてが冷却装置へと送り込まれるため重めのスピリッツが精製されることになります。

さらに言えば、ポットスチルの首の長さも影響します。長い首になればなるほど、蒸気も上まで昇るのは大変なので、やはり途中で結露してスチルに戻ってしまいます。したがって軽めの仕上がりになります。短いストレートヘッド型で、ラインアームが急角度で下向きになっていると、ほとんどのアルコール蒸気を取り出すことができるのでヘビーな仕上がりになるというわけです。

白州蒸留所の場合、初留と再留の2回の蒸留で、タイプの違うポットスチルを使うことで原酒のタイプをいくつも持ち合わせ、シングルモルトにより深みを持たせているそうです。これほどバリエーションが豊富な蒸留所も珍しいのではないでしょうか。ちょうどThe Whisky WorldのVol.10がポットスチル特集なので、今からあらためて読んでみたいと思います。
白州蒸溜所 蒸溜所来場証バナー



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自家製の果実酒問題ー政府認定「おすそわけは合法」

2007年06月30日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
先月でしたか。北海道はニセコにあるペンションで100種類近くの自家製果実酒を宿泊客にふるまっていたところ、酒税法に違反すると税務署が指摘してすべて没収または廃棄を命じる、というニュースがありました。会社の近所にある居酒屋でも、自家製の果実酒を1杯300円とかで売っているわけで、こういうお店は全国にいくつもあると思われます。きっとこのニュースで青ざめている店主もいるのではないでしょうか。

2006年01月11日のエントリー(「泡盛なかゆくい」新書版なら128ページ)でもちょっとだけ触れましたが、酒に何かを混ぜるという行為は原則として酒類の製造とみなされてしまうので免許が必要になります。私たちのように免許を持っていない消費者が、梅の実や果実をアルコールに漬けるという行為は例外として合法化されているので問題はないのですが、あくまでも「自家用」であることが条件となり、自分や同居家族でのみ消費する必要があります。つまりこの1つ前のエントリーで作っているような梅酒を誰かに売ったりすると違法になってしまうというわけです。

では、ご近所づきあいでお裾分けしたり、友人にプレゼントしたりするのは合法か、違法か?
答えは、合法なのだそうです。

ニセコのペンションで起きたことがきっかけになって、先日ようやく政府から、酒造法のこのあいまいな部分について見解が出されました。政府は、自家製の果実酒を「無償で知人等に提供することは販売にあたらず、酒税法に違反しない」と明確に合法と違法の境界線を示しました。

やっぱり宿泊客に有償でふるまうのは違法のようですし、家族経営の居酒屋などで有償で売るのも同様ということになります。
前述の1杯300円で売る居酒屋みたいな小さなお店の場合、大手チェーンとの差別化や家族的な雰囲気を醸し出すような自家製果実酒の存在は、結構重要なのだと思います。税務署がこれをチャンスとか考えて、あんまり厳しく取り締まったりしないで欲しいものです。難しい問題だなぁ。



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2007年詰 ウィスキー梅酒

2007年06月24日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
実家の父から「今年は梅がたくさん採れそうだぞ」と連絡があったのが先週末。昨年がまったくダメだったことの反動か、実家の庭にある木になる梅の実が今年は豊作だったことを受けて、今日に1.5kgほど梅の実を分けてもらうことになりました。朝からガラス瓶と氷砂糖と酒を持って実家に向かうと、先に到着していた3才になる甥っ子が元気に出迎えてくれました。

今年の梅酒の酒は何を使うか、この一週間悩んできました。1999年に浸けたときに使ったのは適当なホワイトリカー、2瓶めを2004年に浸けたときは泡盛「時雨」でした。1999年の梅酒はもう小瓶の底に少し残っているぐらいしかありません。「時雨」で浸けた梅酒は、もうかなり前にちょっと試飲した程度、まだまだたんまりあります。その後、2005年に父にホワイトリカーで詰めた梅酒を一瓶もらい受けていたこともあり、当初、2007年は泡盛ベースで黒糖を使おうかと考えていました。銘柄に悩んでいるうちに週末が近づきました。私は泡盛のどの銘柄であっても、後日に飲めるであろう梅酒の味が容易に想像できてしまい、つまらなさを感じはじめていました。そこで出した結論がウィスキーで漬ける梅酒でした。ウィスキーの上品な香りに、ちょっぴり大人の味がする梅酒ができあがるのを想像しての選択です。

備忘録的に2007年6月24日に浸けた梅酒の記録を残します。
・用意した容器 4リットル
・実家の梅 約1.5kg
・ブラックニッカ 約2.5リットル(2.7リットルのペットを買って少し残った)
・氷砂糖 500g(黒糖も使おうかと思ったが、ウィスキーと黒糖の反応を想像してとりあえず避けた)

父は、自分用に泡盛「萬座」で梅を浸けました。実は将来に「萬座」の梅酒をおすそわけしてもらっちゃうことを計算にいれて、ウィスキーを選択したのでした。

ちゃんとブラックニッカのラベルを梅酒瓶に貼り変えての保管です。生前にお袋が記念にあけたワインのラベルを収集するために買ってあった「ラベル取りシール(正式名称不明)」を使わせてもらいました。きっとお袋も、あちら側からこちらの様子を見てにんまりしていることでしょう。

さて、数ヶ月後の試飲が楽しみです。


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愛用のスキットル

2007年06月10日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
泡盛マイスターの先生とは、ばったり会ってしまったら、そこが何処であっても酒盛りが始まってしまいます。私と遭遇すると、何故か先生の鞄には泡盛が……結構な確率なので、いつも持ち歩いているのかなぁと思ったりしていました。実は、あまり私も人のことを言えません。何を隠そう、私もここ数ヶ月前から酒を鞄に潜ませる人になってしまったのでした。気をつけないと周囲から「アル中」だと思われそうなので、これまで内緒にしてきました。そう、私の仕事鞄には、たいてい酒の詰まった「スキットル」が入っています。たまにPCを鞄に入れて移動することがありますので、万が一の酒漏れを考えてスキットル携帯をあきらめることもありますけれども。

スキットルとは、一言で言えば携帯用のアルコール用水筒みたいなもの。フラスコボトルとか、ヒップフラスコなどとも呼ばれています。ちょっぴり湾曲したボディは、ジーンズの尻ポケットに入れのに都合がいいのだとか。スキットルには材質がステンレス、銀、錫(すず)、チタンなどいろんな種類がありますが、私が一番気にしたのは中に詰める液体の酸による腐食です。持ち歩いている間に、スキットルの材質のせいで中の酒が変質してしまったらがっかりです。いろいろ迷ったあげく、最終的にはもっとも安全そうなチタンに絞り込んで、アウトドア用品を扱っている店や問屋さんを尋ねて探し求めたのですが気に入ったものを見つけられず、結局はインターネット通販で探し出して購入することになったのでした。

私のスキットルは、140mlなので大きさで言えば中サイズ。満タンに液体を詰めて鞄に入れても重さはほとんど感じません。中身はだいたいウィスキーが入っています。最近、携帯中のウィスキーは、ラフロイグのクオーターカスク。中身は気分でころころ変わります。仕事でしばしば国際展示場に行くことがありますが、さんざん会場を歩いて疲れた帰りは、船で浜松町までのんびり移動するのが楽しみです。乗船前にチェイサー用のミネラルウォーターを買って、浜松町に到着するまでウィスキーをちびちび飲むと、短い時間ながらゆるゆるとした気持ちになって、日頃の忙しさを忘れることができるというわけです。

新幹線での出張帰りなんかにもぴったりなアイテムでしょうが、飛行機での出張はやっかいです。最近は、手荷物検査で液体類の持ち込みがうるさくなってしまいました。ウィスキーなんて充分に引火物ですから、空港の安全基準からすると「危険物」に相当してしまいそうです。ただ飲みたいだけなのに、ややこしい時代になってしまいましたなぁ。



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アマレット

2007年06月09日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
まだ独身だった頃、はじめて就職した会社の仲間を交えて合コンに参加したことがあります(若かったなぁ!)。その合コンの席で女性たちがやたらオーダーしていたのが「アマレットジンジャー」という大変飲みやすいカクテルでした。その飲みやすさゆえ、女性たちは「アマレットジンジャー」をおかわりしまくって、なおかつ誰も酔わないという状況でした。たぶん、私を含む男性陣がつまらなかったんでしょうね、その合コン……あまり盛り上がった記憶がないです(反省)。

「アマレット」リキュールは、世界に数百種類あるらしいのですが、リカーコーナーで気軽に見つけられるのは「ディサローノ・アマレット」。イタリアのミラノ市郊外にあるサローノ町で生まれた「アマレット」リキュールの元祖です。フレーバーは、とても判りやすい甘いアーモンド系。でも原料にアーモンドは使われていません。「アマレット」は、あんず(アプリコット)の核をスピリッツに浸漬したものに17種類のハーブをブレンドしたものです。先の合コンで大人気だった「アマレットジンジャー」は、グラスに注いだアマレットをジンジャーエールでフルアップするだけのもの。もっと簡単に言えば、アマレットのジンジャーエール割り。「アマレット」はロックで飲んでもかなり甘いので、ジンジャーエールで割ったらもっと甘くなります。甘党にはぴったりなお酒かもしれません。

カクテルでは「ゴッドファーザー(スコッチウィスキー3/4+アマレット1/4)」や「ゴッドマザー(ウオッカ3/4+アマレット1/4)などで使われています。スコッチウィスキーにドランブイを加える「ラスティネイル」を以前にご紹介したことがありますけれども、「ゴッドファーザー」は「ラスティネイル」をやや甘さ控えめにした感じと言えばイメージしやすいでしょうか。スコッチベースな分、系統は同じに思えるかな。

自宅でさっぱり系の泡盛を水割りでだらだら飲んでいるときなどに、ちょっと飲み飽きてきたなぁという頃に、アマレットを数滴たらすと気分転換になります。杏仁豆腐の香りがうっすらと広がり、なんだかとても癒されてホッとします。

そういえば、アマレットを牛乳で割ったら、まさに杏仁豆腐ドリンクになりそうですね、今度試してみようっと。
「ディサローノ・アマレット」の公式ページ



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