第3回定例会が終わりました。
今議会では、区長提案の35議案のうち、約7割の議案に日本共産党は賛成、問題のある3割の議案に反対をしました。
他の党は、区長提案議案に100%賛成でした。
反対をした主なものは、「こども子育て新制度」にかかわるもので、子育てをするパパママの願いに答えず、保育の規制緩和、環境悪化が懸念される議案、区民の願いに背を向けて新たな溜め込み(1072億円)に走るとともに、新たな外部化につきすすむ補正予算、道路現況のないところに16mの道路をつくる案件などです。
最終本会議では、意見書の採択も行われました。
区民の生活に関わることでも、それが国などの仕事の場合には、区だけでは解決できません。
この様な場合に、地方自治法第99条に基づき、区議会の意思を意見書として関係機関に提出し、問題の積極的な解決を求めていくのが意見書です。
足立区議会のルールとして、意見書の採択は全員一致したものを上程することになっています。
幹事長会で出し合い、議論し、一致した3件を、私(ぬかが)を含め、議会運営員会に所属する議員全員が提出者となって議決しました。
○地方税財源の拡充に関する意見書
○危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策の強化を求める意見書
○安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書
の3件の提出が決まりました。
私が提出者を代表して本会議で提案理由説明を行った意見書は、労働法制にかかわるもの。全島の一致点での意見書案ですから、マイルドな表現になっていますが、
それでも労働者派遣法の改悪に異議を申立て、働くものを守る内容の意見書案です。
全文をご紹介します。
安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書
わが国は、働く者のうち約9割が雇用関係の下で働く「雇用社会」である。
雇用労働者が、安定的な雇用と公正な処遇の下で安心して働くことができる環境の整備が、デフレからの脱却、ひいては日本経済・社会の持続的な成長のために必要である。
いま、成長戦略の名の下に、「解雇の金銭解決制度」や「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入、「限定正社員」の普及、労働者保護の後退を招きかねない労働者派遣法の見直しなど、労働者を保護するルールについて議論がなされているが、これらが政府の描く経済の好循環につながることが重要である。
また、雇用・労働政策は、国際標準でILOの公労使三者構成原則に基づき、労働政策審議会において議論すべきものである。
よって、足立区議会は国会及び政府に対し、労働者の安定的な雇用と公正な処遇を可能とするために、下記事項について強く求めるものである。
記
1.不当な解雇として裁判で勝訴しても、企業が金銭さえ払えば職場復帰の道が閉ざされてしまう「解雇の金銭解決制度」、解雇しやすい正社員を増やす懸念のある「限定正社員」制度の普及、長時間労働を誘発するおそれのある「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入など、労働規制の緩和を行わず、雇用の安定を図ること。
2.派遣労働者のより安定した直接雇用への誘導と処遇改善に向けた法改正を行うこと。
3.雇用・労働政策に係る議論は、国際標準であるILOの公労使三者構成主義に則って、労働者代表委員、使用者代表委員、公益委員で構成される労働政策審議会で行われること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成26年10月24日
議長名
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣
経済再生担当大臣
内閣府特命担当大臣(規制改革)あて
今議会では、区長提案の35議案のうち、約7割の議案に日本共産党は賛成、問題のある3割の議案に反対をしました。
他の党は、区長提案議案に100%賛成でした。
反対をした主なものは、「こども子育て新制度」にかかわるもので、子育てをするパパママの願いに答えず、保育の規制緩和、環境悪化が懸念される議案、区民の願いに背を向けて新たな溜め込み(1072億円)に走るとともに、新たな外部化につきすすむ補正予算、道路現況のないところに16mの道路をつくる案件などです。
最終本会議では、意見書の採択も行われました。
区民の生活に関わることでも、それが国などの仕事の場合には、区だけでは解決できません。
この様な場合に、地方自治法第99条に基づき、区議会の意思を意見書として関係機関に提出し、問題の積極的な解決を求めていくのが意見書です。
足立区議会のルールとして、意見書の採択は全員一致したものを上程することになっています。
幹事長会で出し合い、議論し、一致した3件を、私(ぬかが)を含め、議会運営員会に所属する議員全員が提出者となって議決しました。
○地方税財源の拡充に関する意見書
○危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策の強化を求める意見書
○安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書
の3件の提出が決まりました。
私が提出者を代表して本会議で提案理由説明を行った意見書は、労働法制にかかわるもの。全島の一致点での意見書案ですから、マイルドな表現になっていますが、
それでも労働者派遣法の改悪に異議を申立て、働くものを守る内容の意見書案です。
全文をご紹介します。
安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書
わが国は、働く者のうち約9割が雇用関係の下で働く「雇用社会」である。
雇用労働者が、安定的な雇用と公正な処遇の下で安心して働くことができる環境の整備が、デフレからの脱却、ひいては日本経済・社会の持続的な成長のために必要である。
いま、成長戦略の名の下に、「解雇の金銭解決制度」や「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入、「限定正社員」の普及、労働者保護の後退を招きかねない労働者派遣法の見直しなど、労働者を保護するルールについて議論がなされているが、これらが政府の描く経済の好循環につながることが重要である。
また、雇用・労働政策は、国際標準でILOの公労使三者構成原則に基づき、労働政策審議会において議論すべきものである。
よって、足立区議会は国会及び政府に対し、労働者の安定的な雇用と公正な処遇を可能とするために、下記事項について強く求めるものである。
記
1.不当な解雇として裁判で勝訴しても、企業が金銭さえ払えば職場復帰の道が閉ざされてしまう「解雇の金銭解決制度」、解雇しやすい正社員を増やす懸念のある「限定正社員」制度の普及、長時間労働を誘発するおそれのある「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入など、労働規制の緩和を行わず、雇用の安定を図ること。
2.派遣労働者のより安定した直接雇用への誘導と処遇改善に向けた法改正を行うこと。
3.雇用・労働政策に係る議論は、国際標準であるILOの公労使三者構成主義に則って、労働者代表委員、使用者代表委員、公益委員で構成される労働政策審議会で行われること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成26年10月24日
議長名
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣
経済再生担当大臣
内閣府特命担当大臣(規制改革)あて