泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

本屋

2016-09-18 09:26:14 | 
どこにいけばいいのか わからなかった
自分が何者なのか 誰も教えてくれなかった

自分と 自分以外との
透き間が 広く
深く 開いてしまったとき
埋め合わせるように 言葉が湧いた
言葉たちを 拾い集めると
閉じた部屋に 内側から風が吹き
足が動き始めた 本屋へ
新しい言葉と 出会いたくて

あれから 何十年経ったのだろう
まだ 本屋にいる
ともに過ごした人々は どんどん去っていく
自分は どこにいけばいいのか
わかったのだ みんな
集めたいものを 集め
伸ばしたいところを 伸ばし

本屋は ゆりかご
自分から出たい と
心底 思えるようになった
それが 成長の証
もう 足は動いている
新しい 自分へ

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