泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

牧野植物園

2024-02-24 18:30:53 | 
 高知3日目は、牧野植物園へ。
 その日は朝から細かい雨が降ったり止んだり。高知は多雨の街でもあります。
 バスで行くのですが、これも予想を超える激坂。五台山にあるのですが、完全に山道です。
 一方通行で、バスだと道幅もぎりぎり。
 運転手さんたちの仕事があってこその旅だと、改めて感じました。
 門を入ると、もう植物を紹介する案内板が所狭しと立てられています。
 一つ一つ、丁寧に。全部読んでいったら、とても時間が足りません。
 その中でも目についたのがこちらです。



 バイカオウレン。
 牧野さんの生家の裏庭に生えていたそうで、ふるさとを思い出させる特別な植物であり続けたそうです。
 順番に植物たちを眺めながら、チケットを買って、いよいよ植物園の中へ。
 まず「こんこん山広場」という頂上付近に上がって眺望を楽しみます。
 次に降りて少し行くと「土佐寒蘭センター」がありました。
 中にあったのがこちらです。



 寒蘭(カンラン)も初めて見ました。
「一条の司」と名付けられていました。園芸品種がたくさんあります。
 南天の鉢植えもたくさんありました。どれも見たことないものばかりです。
 次は、温室へ。
 ものすごい数のランたちが待っていました。



 温室なので東南アジア原産のものが多かった。
 黒かったり、変な形だったり、捻じ曲がっていたり。
 たくさん写真を撮りましたが、撮りきれるものでもありません。
 で、唯一残したのはこちら。



 金銀草(キンギンソウ)と言います。
 花が最初は白く、やがて黄色になることから命名されました。
 これもランなのですね。一口にランと言っても、さまざまな種類がありました。
 温室を出て、その下の庭をぶらぶら。
 そこで見かけたのがこちらです。



 節分草。
 これも初めて見ました。画像としては見たことありましたが。
 想像より小さい花でした。
 数を減らしているというのもわかります。
「人間嫌い」という花言葉を持っているくらいですから。
 出会えて良かった。

 もう一つ、目についたのがこちら。



 万両と、左側に見える赤い葉っぱはオタフクナンテン(お多福南天)。
 十両、百両、千両、とありますが、さすがの万両という感じ。
 お多福南天は、南天の改良版で、花実はほとんどつけず、葉の美しさが特徴。
 縁起のいい組み合わせですね。

 他にもたくさん見て回りました。一日いられますね。
 資料館では、牧野さんの足跡をおさらい。
 今のお金で7000万ほどの借金があったときもありました。が、援助者が現れて危機を乗り越えています。
 やっぱり、人柄なのでしょうか。好きなものに打ち込む人に、人は応援したくなるのかもしれません。
 牧野さんの写真は笑顔が多いです。
 植物と接する幸せを、多くの人たちに伝えたかったと、本人の言葉も残っています。
 そうじゃなきゃあの笑顔にはなれない。
 好きこそ物の上手なれ。
 幸せこそが生きる原動力。
 牧野植物園に行って、理屈じゃなくて、そうなんだと納得できました。

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