写真は、少し前の「もみじ」です。
正確には「いろはもみじ」。春に小さな花をたくさんつけ、その後に実を結びます。赤くなっているところが実であり、種。
これが風に乗って飛んでいく。「タケコプター」みたいな形ですが、そのように飛ぶのかは、確認したことがないので不明です。
で、書いておきたいことは、タイトルにある通り。
「下積みは嘘をつかない」 今の私を支えている言葉。
小説は、日々、少しずつ進んでいます。ひねり出して一日二行という日もありました。
たかが二行、されど二行。
今は対話の場面で、とても慎重になっています。
人と人が向かい合い、話し合うとき、いろんなことが流れている。
その人の歴史が滲みもする。欲望がちらつきもする。己が縮んだり、伸びたり、怒ったり、震えたり。
その生きた蠢きを、どう書くのか。どう書けるのか。
そもそも、この主人公を、自分はどれだけ理解できているのか、いつも問われています。
で、書けなくなる。じっと、想像する。
それでいいんだとも思います。集中力が必要とされる仕事だから。
思っているだけで、次への準備となってつながっていくから。
そう、下積みは嘘をつかない。
木を見ていればわかる。種から芽を出して、立派な一本の木になるまで、どれだけの水と土と光が必要だったか。
私の二行も、山から滲み出した清水のよう。あるいは、長い年月を経てできた地層から滲み出す、ほんの一滴、一滴。
そう、人にも地層がある。
書く上では、やはりどれだけ読んできたか。何を、どう読んできたか。
それに経験。どれだけ、なぜ、どのように体験したのか。その適切な言語化はできているのか。
先日、市議会議員と市長の選挙がありました。
いつも近くの母校の中学校に投票に行きます。
そこにはいつも同級生で公務員の彼がいます。S君と言っておきます。
S君とは、中一と中三で同じクラスだった(らしい)。
彼は、選挙会場の設営と管理の責任者になっていました。
で、少し立ち話をしました。
S君は、こう言ってくれました。
「もどかしいかもしれないけれど、大器晩成が一番だよ」と。
また救われました。
S君は、いつも、と言っても選挙のときしか顔を合わさないけど、軽妙に励まし、応援してくれる。ありがたい同級生。
ほんの一滴、一滴でも、コップに溜まればおいしいコーヒーにもなる。
大河が、もともとは山から滲み出た一滴、一滴の集まりであるのと同じで、小説も、一行一行が、やがて大きな流れとなって、作者も読書も見たことのない景色に連れて行ってくれる。その大きな流れを作り出してくれるのが、日々の一滴、一滴、一行、一行。マラソンでも、その一歩ずつが、着実にゴールに近づけるように。
フルマラソンを、9回も完走できた。
応援してくれる人がいる。楽しみにしてくれる人がいる。心身の健康を保つ術も身につけた。息抜きの方法も持っている。
だから、大丈夫。
そんなことを思いながら、小説を進めております。
一行、一行。
正確には「いろはもみじ」。春に小さな花をたくさんつけ、その後に実を結びます。赤くなっているところが実であり、種。
これが風に乗って飛んでいく。「タケコプター」みたいな形ですが、そのように飛ぶのかは、確認したことがないので不明です。
で、書いておきたいことは、タイトルにある通り。
「下積みは嘘をつかない」 今の私を支えている言葉。
小説は、日々、少しずつ進んでいます。ひねり出して一日二行という日もありました。
たかが二行、されど二行。
今は対話の場面で、とても慎重になっています。
人と人が向かい合い、話し合うとき、いろんなことが流れている。
その人の歴史が滲みもする。欲望がちらつきもする。己が縮んだり、伸びたり、怒ったり、震えたり。
その生きた蠢きを、どう書くのか。どう書けるのか。
そもそも、この主人公を、自分はどれだけ理解できているのか、いつも問われています。
で、書けなくなる。じっと、想像する。
それでいいんだとも思います。集中力が必要とされる仕事だから。
思っているだけで、次への準備となってつながっていくから。
そう、下積みは嘘をつかない。
木を見ていればわかる。種から芽を出して、立派な一本の木になるまで、どれだけの水と土と光が必要だったか。
私の二行も、山から滲み出した清水のよう。あるいは、長い年月を経てできた地層から滲み出す、ほんの一滴、一滴。
そう、人にも地層がある。
書く上では、やはりどれだけ読んできたか。何を、どう読んできたか。
それに経験。どれだけ、なぜ、どのように体験したのか。その適切な言語化はできているのか。
先日、市議会議員と市長の選挙がありました。
いつも近くの母校の中学校に投票に行きます。
そこにはいつも同級生で公務員の彼がいます。S君と言っておきます。
S君とは、中一と中三で同じクラスだった(らしい)。
彼は、選挙会場の設営と管理の責任者になっていました。
で、少し立ち話をしました。
S君は、こう言ってくれました。
「もどかしいかもしれないけれど、大器晩成が一番だよ」と。
また救われました。
S君は、いつも、と言っても選挙のときしか顔を合わさないけど、軽妙に励まし、応援してくれる。ありがたい同級生。
ほんの一滴、一滴でも、コップに溜まればおいしいコーヒーにもなる。
大河が、もともとは山から滲み出た一滴、一滴の集まりであるのと同じで、小説も、一行一行が、やがて大きな流れとなって、作者も読書も見たことのない景色に連れて行ってくれる。その大きな流れを作り出してくれるのが、日々の一滴、一滴、一行、一行。マラソンでも、その一歩ずつが、着実にゴールに近づけるように。
フルマラソンを、9回も完走できた。
応援してくれる人がいる。楽しみにしてくれる人がいる。心身の健康を保つ術も身につけた。息抜きの方法も持っている。
だから、大丈夫。
そんなことを思いながら、小説を進めております。
一行、一行。
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