ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

【八犬伝 ~東方八犬異聞~】アニメ第4話を見る

2013年01月27日 05時08分11秒 | 【八犬伝 ~東方八犬異聞~】

【八犬伝 ~東方八犬異聞~】の第4話「帰郷」を見ました。

先週今週と「鬼」と小文吾&現八が中心の内容なのですが、ここら辺の
流れは単行本を読まないとちょっと理解するのがややこしいんじゃないかと。

青蘭&笙月院の僧侶達から逃れた信乃と荘介は、川の水を吸って巨大化した
メグに乗り、ついでに人間の姿に戻った現八も拾い、小文吾と合流した後隠れ家へ。


毒矢を受けた荘介はしばらく人間の姿に戻れないものの、無事で良かった。
と、喜ぶ二人の前に様子を見に来たらしい八房が。


犬の四白=荘介と気づいて微妙な小文吾。もう何があっても驚かない。
帝都を騒がせた「鬼」と自分達…現八と小文吾の秘密について。

3年前に北部の村で事件が起こり、現八率いる部隊が出兵。小文吾も一兵卒
として志願。すぐに片がつくはずが皇族が絡んでいた為長期戦となり、
その内、人を喰らう鬼が現れるという噂が流れ…本当にいた「鬼」によって
部隊は全滅。(皇族の斎姫は里見の莉芳が助け出しました)


だが、皆と同じように死んだ筈の現八と小文吾は生きていた。


否、「死ねない身体」になっていた。
沼藺の死に絶望した現八は、首を切るが死ねず、墓前で拳銃自殺を行うも
やはり死ねない。小文吾も試しに手首を切ってみるが傷口は塞がってしまう…。

小文吾&現八には沼藺がいたから、鬼と同化してでも生きて
帰ろうとしたくらい血の繋がり以外にも強い結びつきがあった訳で。

二人にとっての沼藺は、信乃における荘介と浜路、荘介における信乃と同じ。


それにしてもメグの存在感が半端ないことこの上なし。
ここでようやく目玉の化け物に名前がつきます。

命名は現八。
「目玉のちょっとグロイ奴」で通称「メグ」。

現八と青蘭の因縁は特には語られなかったような。あった方が青蘭の生い立ちが
より深く判ってなんであんな陰湿陰険な僧になったのも理解しやすいかもですが。
アニメではそこまでのツッコミは無し。

浜路は女学院に通うことに。その見学の帰り道に要の生い立ちの一部を知る浜路。
五狐は「尾崎の家」じゃなくて、狐憑きの「要」を守る。
本妻に妾の子供だった要が殺されそうになった時は、五狐の怒りで尾崎の家が
金策に走り回る程に傾きかけたとか。


現八や要の周辺を飛び回る「蟲」。
その蟲に浜路が傷つけられ、ついに怒りをあらわにする要。


蟲を操ってる坊主と狐憑きの要の関係って何って。

隠れ家を笙月院の僧侶達に襲撃され、信乃は村雨で応戦。
現八は青蘭から沼藺の死の真相を聞かされ、「鬼」に変化。
ついで小文吾も「鬼」に。僧侶衆、ばったばたと殺戮されていきます。

沼藺の死は原作通りでした。


要ちゃん怒るの図。
尾崎家の本妻の子供が青蘭で、正当な「五狐憑き」となった妾の子供が要でした。
その為、青蘭は家を追われて僧侶となり復讐の機会を伺っていたのでした、と。
…同情の要素は多々あるんですけどね。

この後、要の操る五狐によって青蘭死亡。
(蟲は全てメグが食べてしまいました)

沼藺の死を知って、後追い自殺を繰り返すような人間に真相は話せなかったと
小文吾は現八に謝罪とも咎めともいえる言葉をかける。
沼藺と現八は似過ぎていた。弱くてずるくて逃げ込むところが。

だから、今度は沼藺とは正反対の気が強くて絶対に死ななそうなのを選べ。


…と言われて、現八がターゲットにしてしまったのが信乃でした。
予告の小文吾の叫びが笑えない…。


乳兄弟と異腹兄弟。2組の兄弟の対比のようにも見えるエピソード。
「家」に縛られて抗ったり抗えなかったり、不幸になったり迷ったりする人物
の多いのも【東方八犬異聞】の魅力とも思えます。重たいテーマですが。

今回も省略された箇所が多かったのですが、黒豚しゃぶしゃぶの場面も消えたのが惜しい…。


次回は、巳憑きの美少女あやねちゃんが登場。



(上記画像全てアニメ「八犬伝~東方八犬異聞~」より抜粋)