ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

【特区八犬士[code:T-8]】4巻発売

2015年05月30日 13時06分25秒 | 八犬伝いろいろ


(【特区八犬士[code:T-8]】 栗元健太郎咲 著/ 綾峰欄人 (原著))

いつの間にか、「特区八犬士」も4巻が発売。
癒しの薄幸男子・荘助が本格的に物語に参戦です。

でも、「犬飼荘助」でした。

あれ?

2巻で登場時の荘助のフルネームが「橘荘助」だったので、事情ありの
八犬士のひとりだと予想はしてたけど。

背中に痣有りなので、荘助には間違いないんだろうけど、だったら
現八が登場したら、「犬川現八」なんだろうかと。
主人公の信乃は「犬塚信乃」で、次が「犬飼荘助」と来るなら、残りの六犬士も
皆、理由あって原作通りの名前で登場するんでしょうか。

それはともかく。

信乃のクラスメート。で幼い弟たちの面倒を見る父子家庭のおかん。
能力は「治癒能力」というよりも、自分に傷や痛みを移す能力っぽい。

【KIDS】(「傷 -KIZ/KIDS-」)での小池徹平が演じたアサトみたいな能力。
「傷の深さも痛みも半分ずつ」とか荘助もアサトみたいに言いそう。

単行本の帯にと表紙のせいでこれでもかっ!ってばかりに儚げな印象が。
「癒す」=優しいのイメージが強くされてるのかな。「薄幸男子」の荘助は。

同じような「癒し」スキルだけど、バイタリティあふれる「不運男子」を別所で
見ているので(【忍たま】の伊作ですね)、まだこの荘助では個性が薄いんです。
私的に。

「動」の信乃、「静」の荘助って一種の犬士キャラテンプレですけど、この「特区」の
信乃と荘助を見て私が思い出したのはなぜか特撮キャラ。

風見志郎と結城丈二。仮面ライダーV3とライダーマンです。

漫画版のほうのイメージで
 → ライダーマンに萌える<2>

信乃がいかにもな少年漫画の主人公キャラで、乃蒼ちゃんや浜路ちゃんたちも
けっこう動き回って意見を言う女の子たちなので、ひっそり癒されキャラ位置が
この荘助なのかと。

でもやっぱり、この荘助は痛いと思うのです。いろんな意味で。

母親のような役割を頑張ってる割には、上の弟は言うこと聞かないし。
女の子突き飛ばして怪我させても相手の子に謝らない。
そりゃ、相手のお母さん怒りますよ。女の子の傷を自分の身体に移すよりも
この弟に移して「こんなふうに痛かったんだよ」って痛みを判らせて、女の子に
謝らせるべきだと思う。遊園地に行ってもひとり勝手にどこかに行って、
怒られると泣くって、やんちゃな男の子っていうより、ただのしつけのできてない
子供でむかつくだけ。

荘助にしても最近、スマホで読める漫画でよく上位に出てくる、「子育ての闇」
みたいなのをテーマにした話によく出てくる、自分を責めてばかりの母親みたい。

早く、犬士として信乃と行動を共にして欲しいな。
荘助だけ見てるといらっとしてくるので。

罰当たり?

2015年05月22日 19時40分33秒 | 自己カルト的
YAHOOなどのネットニュースで昨日今日とあちこちで見かけて気になっている

「墓石壊して石垣に 兵庫城で“罰当たり”築城術」

タイトルそのままの

「城を作るのにお地蔵さんや墓石、五輪塔が使ってあってけしからん」

という内容のニュース。神戸市教育委員会の学芸員さんが発端らしいんですが

「石材が貴重だった時代とはいえ、現代の感覚では考えられない」
「五輪塔のほとんどが上部を切断されていること」→「後ろめたさがあり、魂を抜こうとした」

推測するのは勝手だけど、今さっき地元ニュースでもこのことが取り上げられてて
ニュースタイトルの内容しか出さないで一般人インタビューなんてしてるから
「罰当たり」とか「気持ち悪い」とかそれだけの感想しかTVでは発信されてないし。

YAHOOニュースの後半でも奈良市の元興寺文化財研究所とか、考古学の意見も
記載されているけれど、「墓石に対する宗教的な意識が希薄」とか上記の
学芸員寄りでなんだかしっくり納得できないというか。
専門の人間じゃないなら口出しすんな、みたいに言われそうだけど、偶像崇拝についてとか
城の建築とかについては、「八犬伝」絡みで大学でも少し調べたことがあるから
なんだかなーってもやもやが出てきているわけです。
(ちなみに「新・里見八犬伝」。お地蔵さんや呪い、当時の星の動きとか本当かなって調べた)


なんで、自分、そこまでこだわってんのって。
いや、だってですね、「落第忍者乱太郎」の54巻。P130~135にはまさにそんな状態になってる
城の石垣への説明と解説がされてるから。去年出た単行本だけど、ニュース見たら思い出した。
神戸市の学芸員さんの質問は、漫画の中で一年生のきり丸や兵太夫、庄ちゃんたちが

・「石垣に墓石? しかも逆さま?」
・「首なしのお地蔵さんが逆さまで石垣の中に?」
・「石が足りなくて墓石を使ったの?」

こんな風に疑問に出して、守一郎がその疑問に答えてるから。

原作者の尼子騒兵衛さんはこういった時代考証に関することや、呪術的なことはかなり詳しく
調べて描く漫画家として有名なので、子供向けに噛み砕いて描いてあるとは言え、おそらくは
膨大な文献から、正確に知識を抜き出して描かれている内容だと思うのです。

それでも一方的に鵜呑みにするつもりはないけど、小学生が読んで、忍たま好きの大きなお友達が
読んでる漫画に答えらしいものが描いてあるのに、この学芸員さんはいったいなにをされたいのかな、
と思ったのでここに。

ついに学研まんが!【まんがで読む 南総里見八犬伝 】

2015年05月14日 22時12分48秒 | 八犬伝いろいろ
お久しぶりの「八犬伝」ブログです。

突然ですが、私の世代で学研まんがといえば

1)「恐竜のひみつ」「宇宙のひみつ」「化石のひみつ」などで始まる人気の「ひみつシリーズ」。
2)石ノ森先生系の絵柄を筆頭に名作を一冊にまとめた「赤毛のアン」「宝島」「青い鳥」他
3)隠れ人気のシートン動物記シリーズ「オオカミ王ロボ」「タラク山のクマ王」他
4)世界の偉人シリーズ。基本王道は「エジソン」「リンカーン」「ニュートン」。
5)同世代なら絶対に知っている「チックンタックン」シリーズの「からだのひみつ」

あと、ページのハシラの「まめちしき」の方に夢中になったり。

学研のおばちゃんが学校で販売していた「○年の学習」「○年の科学」。
でも、「学研!」ってイメージが強いのは自分的にはやっぱり算数理科の「科学」の方かな。

(5)で「○年の科学」で連載していたのには、チックン&タックンと人間のミコちゃん
(二頭身バージョン)の話で、後半から大抵、Dr.ベル&ゲジゲジが登場してオチでした。
「からだのひみつ」は人気のある題材&情報更新が激しいのでいろんなバージョンがありますが
うちにあった「からだのひみつ」は、このチックン&タックン&ミコちゃん(六頭身バージョン)
が登場する本でした。石ノ森全集にこのチックン&タックン(チクタク大冒険)は入ってないかも。
石ノ森先生監修で別の作家さんが描いてたっぽい。ミコちゃんを見て、「これ違う!」と子供心に
ショックを受けた記憶があります。今、書きながら思い出しました。
今も持ってればプレミアなんでしょうけど……。

話がそれ過ぎました。

今回発売されるのは上記↑の(2)の「学研まんが名作シリーズ」というやつですね。
それの「日本の古典シリーズ」というものらしいです。

「まんがで読む 南総里見八犬伝」
(学研まんが 日本の古典シリーズ 学研教育出版編集 2015/5/19発売予定)

来週発売なので、まだ表紙しか判らないですが。
……大角が乙女ゲー系というか、腐系の絵柄になると「メガネ男子」にされてしまうのが気になります。
原作の「実は信乃の幼馴染で、真面目で堅物そうな美形」というのは何処行った?
でも、「THE八犬伝」と「劇場版 伏」の豪快な大角さんのイメージが自分内では強いので
大角が「メガネ男子」にされてしまうと「あ~~~~」と思ってしまうのです。

でも、この「まんがで読む 南総里見八犬伝」は、表紙見て一発で「これは○○!」と
判るキャラ設定っぽくて好印象。こんだけ「八犬伝」が市民権得てきてるんだから判るやろ、と
ツッコミかけられそうですが、んなこたーない。
一応「原作:滝沢馬琴」と入ってるここ最近の「南総里見八犬伝」の文庫や本の表紙見ても
「これは荘助? 親兵衛?」と迷うとか、「巨漢の小文吾はどこいった??」と悩んだりとか
してますから。

ちなみに「八犬伝」を全く知らない相手に説明するときの、私の手っ取り早いキャラ説明。↓

「忍者っぽいOR山伏っぽいのが道節、気のよさそうな巨漢が小文吾、白拍子っぽい姿の美人が毛野、
刀持って構えてるポニーテールが信乃、頬にあざがあるのが現八、子供がいたらそれが親兵衛、
おかっぱPR真っ直ぐ黒髪が大角、どれにも当てはまらないのが荘助」

荘助だけちょっと酷いかも。でも、全く白紙の状態の相手に「八犬伝」を説明するのって大変です。
「源氏物語」みたいに「この章ではこのひとが主人公」みたいに、「この部分ではこの犬士が主役」
としようにも、因縁がらみのエピソードが多いので、説明しているうちに「あれ?」ってなるし。

それはともかく、学研まんがで「南総里見八犬伝」が出るのが嬉しいのです。
今もあるのか知らないけれど、ハシラの「まめちしき」ももしもあるならそれも楽しみ。

「犬坂毛野は日本文学史上では日本最古の”男の娘”である」

なーんて書いてあったりしたら、

「よっしゃよくぞ書いてくれた!」
「あれは”女装少年”でも、”女装子”でもなく、”男の娘”だよね!」

と真顔で本にツッコミかけます。




さてお久しぶりです。ご心配をおかけしました。

「八犬伝」ネタを書くたびに某大型サイトさんに書籍情報と内容を持って行かれてしまうので
すっかりやる気が失せてしまってまして。このブログを始めた頃にはもっとたくさんの
「八犬伝」サイトやブログがあったのに、どんどん消えてってしまったのはこんな感じで
やる気を削がれてしまったからなのかなぁと。

書籍情報はオープンなものだから文句を言う筋合いはないですが、BL(実写系含む)にも、
男性向け18Rにも興味なさそうな管理人さんサイトなのに、こちらがUPした途端に向こうにも
同じ書籍やゲーム情報が載ってるのってやっぱり気分いいものではないですよ。

記事ごとに更新日付を書くとか、内容にももっと突っ込んだことを書いてくれるとかなら、
こちらだって「八犬伝」情報や感想には飢えている人間なので、「どーぞもっと書いてください」
とばかりにどんどんマイナーな「八犬伝」情報をUPするんですけど。

二代目山田先生の声

2015年05月04日 18時21分20秒 | 自己カルト的
ある意味予想通りというか、一番文句の出なさそうな声優さんでした。

大塚明夫さん。

亡くなられた大塚周夫さんのご子息。
今日辺りから、声が変わるかなと思ってたら、声がちょっと違うかな、って感じで
ああ、息子さんの声になったのかもとEDを見たらドンピシャリ。
落ち着くところに落ち着いたって感じかも。

私にとっては、二代目のムーミンパパで(よく考えたらこのときの二代目ムーミンは
高山みなみさんだから、乱太郎と山田先生という組み合わせにもなったわけで)
大好きなモンタナ・ジョーンズで、平成版009の005の声の人。

先週は、浜守一郎がエレン声でちょっとマイフィーバーでしたが、今週は若返った
山田先生の声でしみじみさせてもらおうと思ってます。