（「バッファロー５人娘」安野モヨコ 著）
連載も中断したまま、単行本も出ないまま早10年ちょっと。
内容にラリッパトリッパな表現があるから絶版扱いになったとか、
安野モヨコ先生が同時連載多すぎて手が回らなくなったとか、
いろいろ中断＆刊行されない理由や噂はあった作品がついに単行本化！
カラーも全て収録！これを喜ばんとしてなんとするかｗ！！
西部劇映画の「バッドガールズ」大好きだったので、多分オマージュ
受けてるんだと思うんですが、元コールガールの女性達が、拳銃を持ち
男尊女卑なウエスタンな舞台を駆けていくのがめっさ格好いい！
キャンディとダリアの可憐（？）な可愛さが好きです。
「愛」なんて信じないと口走りつつ、彼女らが求める一途な「愛」の
それぞれの形に、なんともいえないカタルシスを感じるのです。
やっぱりというか、①の文字が無かったので「未完」確定ですが、
一時期、ヤフオクで「バッファロー５人娘総集編」雑誌の値段が
「15,000円」だったことを思えば、もう一度読めただけでもラッキー。
でもやっぱり、キャンディ達が飲み込んだ「とかげ」の正体とか、
キャンディ、スージー、ダリア、ルビー、＋ココの逃走劇の先はどうなるの
とか、モンローは生き返るのか、危うげなレイジの感情の高ぶりはどこに
向かうんだろうとか。謎が多いままで終わってしまってるのが本当に残念。
去年、蜷川美香が彼女らをモチーフにした写真を撮ったので、単行本化
されたのかもしれないけど、ついでに続きも描いてくれればもう何も。