(集英社リボンコミックス「シズカ八犬伝」 藤田まぐろ 著)
犬耳学ランに萌えるという作者は、アニメにもなった「ケロケロチャイム」
も描いていたりする人。
読みきり短編集なので、表題の「シズカ八犬伝」も読みきり短編のひとつ。
「八犬伝」とタイトルにはついてるけど、「八犬伝」ではありません。
伏姫も八房も八犬士もゝ大法師も出てきません。
名前の片鱗も村雨丸も玉梓も舟虫も素藤も里見の名前も出てきません。
作者曰くの「時代物+犬ネタというだけでのこじつけタイトル」だそうで。
・・・かなりへーこーみ。購入するの恥ずかしかったのに・・・。
犬にとことんまで嫌われているらしい女子中学生のシズカは、
毎朝の登校途中にまで犬殺町の犬達に吼えられてしまう始末。
犬殺町の名前の由来となった原因の鬼姫=昔、国中の犬を焼き殺したと
いう静姫の生まれ変わりかもしれないと、オカルト好きの友人・彩子の
怪しげな催眠術によって、意識だけ静姫の時代へ。
そこは犬人間達が平和に暮らす街。犬達に愛情をそそぐ静姫は犬達から
慕われていた。そして犬人間の力丸と静姫は種族を超えた相思相愛の仲。
しかし、猫宗の企みによって犬達は捕らえられ、静姫は力丸達を救う為
猫宗と祝言をあげることに。間違った歴史を直す為、シズカは静姫を
助けに城に乗り込むが…。
と、まあ、こんなお話。
檻を脱走した8人の犬少年達が静姫とシズカを助ける為に城に乗り込む!
…みたいな展開ならまだ「八犬伝」として名乗ってもいいけど、八犬士
出てこないのに「八犬伝」って言われても……。
りぼん年齢層なら…うーん、いいの?