a plastic clover -或いはノーマルな諸現象

my letters -ordinary but bright- from berkeley.

お引越し → kawataku.com/weblog

2007-02-24 14:07:33 | on campus
思わずレンタルサーバを変更してブログもそっちに変更しようかと思ったりしてます。
困ってるのは、



gooブログにはデータエクスポート機能がない!

というズルーイ囲い込み作戦。誰かうまい引越しの仕方知りませんか?
address: kawataku.com/weblog


kawataku.com自体にはまだ何も載せてないし、あんまり予定もないのですいません。
ていうか誰か使いたいヒト~!?

happiness: 幸福の経済学、かも。その1

2007-02-20 17:01:29 | on campus
さてつづき。

先日紹介したkahneman教授は、プロスペクト理論という人間の意思決定理論を提出して2002年にノーベル賞を受賞しています。

彼の功績だけでもかなり面白いんですが、割愛。また今度。


これまで経済学では、人は「合理的」に意思決定すると仮定されていました。なんでしょう「合理的」って。
要はその人にとってexpected utilityを最大化させるような行動をすることだそうです。

この理論においてハピネスに関する重要な仮定は
(1) 他人はカンケーない、自分のexpected "utility"のみが重要
(2) 過去や現在の状態はカンケーない、今後の"expected" utilityのみが重要
の2点。



・・・本当か!?

周りの友人に続々カワイイ彼女ができて悔しくて自分はハッピーじゃないんじゃないかと思って妥協してテキトーに付き合う。
今の仕事ってなんかフツウだなあと感じながらもちょっとやそっと良い条件や環境じゃあ転職しない。


ああ僕らってなんて「非合理的」なんでしょう(ちなみに上記例は僕とはカンケーありません)。kahneman先生はそういうフツウの僕らの意思決定・行動について、膨大な実験と考察で理論としてまとめあげたんです。



Rao教授の言うように人間はハピネス最大化がしたいんだとすると(これ自体検討の余地があると思いますが)、expected utility → happinessと置き直すことができて、その場合人間は合理的には活動してないってことになります。

むしろ人間は他者・現状や過去との比較(ロスかゲインか)、さらには「期待感」との比較から生じる「感覚」「考え」に基づいてハピネス度を判断し、行動してるってことになります。


最近読んだ哲学の本でも「幸福とは幸福感である」としていて、一致してます。

これはちょっと危険ですよね、なんか走っても走ってもハピネスじゃないかもしれない。(「アリスの女王の理論」:早く走っても同じ場所。どうすれば次の場所に行けるかって? 2倍早く走るのよ)



またつづく。

ハピネス:ちょっとつけたし

2007-02-16 17:27:18 | on campus
ところでRao教授は"grateful"という言葉を多用してました。
これは何となく東洋的思想につながって共感が持てます。

何事も見方によってはgrateful、ありがたく思えるもんで、その積み重ねがハピネスにもつながるんだと。


日本のお地蔵さんってそうですよね、今日一日何事もなかったことを感謝する。特にそれ以上のいいこと(まあ豊作とかは願いますが、これは必要なこと)はあんまり望まない。

これを勝手に地蔵文化と呼んでます。

happiness: ハピネスはどこだ

2007-02-14 17:10:17 | on campus
最近"happiness"が話題。

MBAっていう自分の将来について思わず考えてしまう時期だってこともあり、そんな哲学的なコトバが頭を掠めます。

それに自分の「ハピネス観」に影響を与えることが周りにふらふらと。


大きいのは結婚。家でゆっくり夕食を食べることができるのってハピネス度高めなんですね。
ちゆきの好きな「haru-mi」という季刊誌(そーあのハルミ)のタグは
「ふつうの生活が楽しい」。

・・・これが心に響くお年頃になりました。


さらにここ西海岸は家族・ライフスタイルを大切にする風土がすごーくあるので、その影響もあって自分の目指す姿がゆらいできました。


そもそもハピネス論のきっかけは、去年聴講したRao教授(Columbia/London B-schoolの超有名教授です)が言ってたこと:

「みんな、ハッピーになるために生活してるんだろ?」
「でもハッピーは目指しちゃダメ。何が(お金とか)あるからハッピーってのはないから、自分に正直によーく価値観をクリアにして、それにあった行動をすれば、『あー今幸せだなあ』と思えるはず。ハピネスはコントロール可能」




当たり前だオヤジ。

でも、そもそもハッピーになるために生活してたんだっけ、価値観に沿った行動してたっけ、なんて首をかしげてしまいました。

例えばたまに取り上げるsocial entrepreneur達もそうなのか? ペルーのアマンタニ島のSeliaもそうなのか?



ちょっと混乱しているところに、economistの特集がhappinessだったり、そして先週はそのエコノミストにも取り上げられてた、ノーベル経済学賞のDr. Kahnemanの講演が! その名も「happiness: living and thinking」

この内容は最近興味のある行動経済学なのでつづく。