かわしゅう日記@雑司が谷

世の中研究。ヤクルト、F1、都市についてなどなど

赤ずきんちゃん

2005-11-16 | Weblog
久しぶり。どうもブログというのは書くのに思い切りが必要だね。「よし今日は書くか」っていう。
ネタは結構あるんだけどね。

環境認識論という講義で、今日アナロジー(類推)とメタファー(比喩表現)の話しててその例えとして「赤ずきんちゃん」という単語が出てきました。
「赤ずきんちゃん」っていうのはメタファーの中のメトノミー(換喩)ってやつで、「赤ずきんちゃん」って聞くだけで僕たちは「赤いずきんをかぶった女の子」って想像が出来て、さらに「赤ずきんちゃん」の名前は「赤ずきん」じゃない。
「赤ずきんちゃん」って単語だけで赤いずきんをかぶった女性でもなく男の子でもなく女の子になる。これがアナロジーによるメタファーであると。


で、ふと思った。

「赤ずきんちゃん」ってなんだっけ??

「赤ずきんちゃん」と聞いても何の違和感も感じないだろうし、「赤ずきんちゃん」と聞いてみんな何か「絵」が頭の中に浮かんでくると思う。自分も何か赤ずきんちゃんの絵が想像できて、だからこそ「赤ずきんちゃん」=「赤いずきんをかぶった女の子」ってなるんだけど、その自分の想像してる「赤ずきんちゃん」が、いったいどこから来たものなのか、どうして赤ずきんちゃんってこんな姿に想像できるんだ、ってことが分からない。
なんだっけ。
人の記憶ってけっこう曖昧で適当ですよね。

気になったので調べてみた。
そうすると大量に「赤ずきんちゃん」のお話が出てきてビックリ。
赤ずきんちゃんが体調のすぐれないおばあちゃんのお見舞いに行く途中でオオカミに出会う。赤ずきんちゃんはそのオオカミにおばあちゃんの家の場所を教えてしまう。先回りしたオオカミは「赤ずきんちゃんよ、お見舞いに来ました」と赤ずきんちゃんの声でおばあちゃんを騙し、家に入れてもらい、おばあちゃんを食べてしまう。さらにベッドに横たわっておばあちゃんの姿の真似をして今度は赤ずきんちゃんを騙す。

うーん、、あったなあ、こんな話。

でここでのセリフ
「おばあちゃん、なんて大きな腕をしてるの?」
「それは、お前をより強く抱きしめられるようにさ」

「おばあちゃん、なんて大きな足をしてるの?」
「それは、より速く走れるようにさ」

「おばあちゃん、なんて大きな耳をしてるの?」
「それは、よりしっかり聞こえるようにさ」

「おばあちゃん、なんて大きな目をしてるの?」
「それは、よりよく見えるようにさ」

「おばあちゃん、なんて大きな歯をしてるの?」
「それは、お前を食べるためさ!」

これ。思い出しました!
なんかめっちゃ怖かった思い出がありますね。

で、これでお話が終了。
めちゃくちゃくらい話なんですが、
ん?待てよ。と。

一度お話を思い出すといろんな記憶がよみがえってきます。これも不思議。
赤ずきんちゃんらしき女の子が家にいて、おばあちゃんに化けたオオカミが来て女の子を騙して家に入って女の子を食べちゃうとか言う話ありましたよね??で、そのときにオオカミがおばあちゃんの声まねをするとか、手が黒いから小麦粉で白くするとか。あれ「赤ずきんちゃん」じゃなかったっけ?

ていうか「赤ずきんちゃん」の話を思い出そうとしたとき、まずなぜか自分はおなかの中に石が大量に入って苦しんでるオオカミが思い出されたんだけど、何かそんな話ありましたよね?おなかの中に石が入ってのどが渇いて井戸に落ちてしんじゃうとかなんとか。あれ「赤ずきんちゃん」じゃなかったっけ?

でまあ調べてみたら、実は赤ずきんちゃんをおなかの中から救出し代わりにおなかの中に石を入れるという話は見つかりました(でも井戸は出てきません)。
でそのとき助けられた赤ずきんちゃんの第一声

「ああ、ビックリした。狼のお腹の中って真っ暗なのね」

スバらしいね!大うけです(笑)


まあ要は何個もあるみたいです「赤ずきんちゃん」
にしても人の記憶って面白いなぁと思います。
「赤ずきんちゃん」って話は全く忘れてたけど、「赤ずきんちゃん」のイメージだけは根強く残ってるから。

ちなみに赤ずきんちゃんの教訓は
これでお分かりだろう、幼い子供たち。とりわけ、若い娘たち。
美しく、育ち良く、品の良いお嬢さんは、誰とでも気安く話すものではない。
その挙句、狼に食べられたとしても、少しも不思議ではないのだから。
一口に狼といっても、すべての狼が同じとは限らない。
抜け目なく取り入ってくる、少しも粗野でない、物静かで優しくて愛想が良くて朗らかなヤツもいる。
ヤツらは若い娘さんについてきて、家の中まで、果ては寝室にまで入りこむ。
ああ、心得ていなくちゃいけないよ、
あらゆる狼の中でも、こういう優しげな者こそが最も危険なのだということを。
(http://enkan.fc2web.com/minwa/redhood/00.htmlより)

ということらしいです。
深いんですねえ。

個人情報はむやみやたらに公開するなと。
現代でも通用しますね。
コメント
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