かわしゅう日記@雑司が谷

世の中研究。ヤクルト、F1、都市についてなどなど

火垂るの墓 実写版

2005-11-01 | Weblog
日テレでやってた火垂るの墓を見てしまった(3時間)。
つらすぎる。。あの話は良くない、良くない話です。
でも見てしまう魅力はありあり。

今回の火垂るの墓は主人公が清太でも節子でもなくて、清太くんたちを追い出した親戚のおばさんだったんだな。アニメでは明らかに脇役でちょっと意地悪なイメージに描かれていた(と記憶している)おばさんが松嶋菜々子!
よかったです。
でもさらによいのが清太と節子の2人の名演技。特に節子。5歳だかなんだかであの演技力は何だよ!と思わせるすさまじい演技を見せつけてくれました。朝のNHKの連ドラとかに出てる役者より数段格上。いやマジで。佐々木麻緒っていうらしい。大女優になるんでしょうか。

台詞もなかなか迫力ありました。「軍人は国を守ってなんかいない!嫌がる人たちを無理矢理戦争に連れて行って殺すだけよ!」(そのとーり!)
でも「あなたたちに分けてあげられるお米が一粒でも残っていたら(自分の)子供たちに食べさせるわ」「あの子たちを殺すわけにはいかないの」「これが戦争よ」と言って餓死寸前の清太を突き放すのは普通の人間には出来ないなと思いました。鬼ですね。

戦争というのは全ての人が自分を見失う、とナレーションが入ってたんだけど、その通りですね。

自分たちの世代にとってはあまりにも非現実的で、お話の中だけの世界としか思えないんだけど、たった60年前の日本にこんな悲惨な状況が現実にあったんだよな…。簡単には信じられないです。
よく今の日本の姿になったなと。不思議というか、人間の何かを作り上げるパワーってすごいなと痛感します。
先人たちに感謝。そして自分たちもよりよい未来のために頑張らねばなりませぬ。
コメント (3)
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