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経済日記

経済ブログ

『死の意味と量子論』

2009年11月02日 11時17分54秒 | 著書~連載~
『死の意味と量子論』



2009年9月1日
発行所:高木書房
定価 :1,500円(税別)
著者 :川又 三智彦



どう生きたかではなく、どう生きようとしたかが全て。


川又三智彦が2008年8月脳梗塞で倒れ、波乱の一年。

どん底からのポジティブな生き方、生と死、そこにある量子論。

身近な題材を基に量子論を解き明かしています。

昨年発売の『人生の意味と量子論』も発売中。

『死の意味と量子論』


『人生の意味と量子論』

2009年10月20日 09時49分47秒 | 著書~連載~
『人生の意味と量子論』  川又三智彦 著  2008年8月発行 1400円(税別)

すべての体験には意味がある。死後の世界も科学的にわかる。

『目標の山に向かって登り始める。

何回か壁にぶつかり挫折しそうになる。

しかし諦めずに登り続ける。

最初目指した目標より高い山にたどり着く。』



量子論は難しいと言われていますが、わかりやすく紐解いています。

また日常生活に量子論はどのようにかかわっているのかなど、身近な題材なので、初心者にも読みやすいようになっております。

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昭和30年代村作ります!

2006年07月26日 10時01分43秒 | 著書~連載~
序章 「昭和三十年村」という夢
■不思議な人物
 最初にその人物と対面したのは、東京・五反田の、あるビルの一室だった。中年になった「のび太くん」のような顔のその人物は、しかし、実直そうな顔とは裏腹に、いきなり何度もこちらの度肝を抜いてくれたのだった。

 まず、差し出された名刺だ。やけに分厚い、三つ折りになっていて、開くとオルゴールが鳴りだし、その人物が経営している会社のCMソングが流れる仕掛けになっているのだ。

「すごいでしょ。これ、一枚500円」

 嬉しそうにニッコリと笑う。そこで、まず「何なんだ?この人は」とけげんな顔をしていると、いきなり取り出してきたのがビデオカメラだ。

「きょう誰と会ったか、記録に残しておきたいから」

とこちらに向けてビデオを回し始めたのに、また驚く。不思議な人だな、と思う間もなく、その話の中身も、雲をつかむようで、いささか胡散臭い。

「原子はすべてのものの始まりです。原子核の回りを電子が取り囲んで、原子核内には陽子と中性子の間に中間子があって、それらはつながっています」

会社の経営者のはずなのに、いきなり原子物理学の話を始めるのだ。

「原子からエネルギーが生まれ、宇宙はすべて、エネルギーによって動いています」

ますます、何をいいたいのかわからない。

「わからないかな。人間という存在は、物質としての肉体と、精神エネルギーでできている。それらは宇宙的に互いに連動しているから、精神エネルギーが強力だと、物質、つまり具体的な形となって出てくるんですよ」

昔騒がれた「超能力」なども、まさしくそれだという。スプーンよ、曲がれ、と本気で信じて念じれば、精神エネ~ギーが物質に影響を与えて現実にスプーンは曲がってしまう。その人物は、それを信じているだけでなく、実際によくみんなにやってみせる。キャバクラなどに行って本当に手に持ったカギを曲げると、女のコが大喜びしてくれるらしい。

「つまり、本当に信じて念ずれば、思いは形になる。たとえどんな夢物語でも、実現を信じて突き進めば、現実になるんです」

 そう、力強く宣言した「その人物」こそ、ツカサの川又三智彦社長だったのだ。

 話を聞きにいった場所は、そのツカサの五反田本社ビル。川又社長といえば、テレビのCMでよくご存知の方も多いだろう。

「あ、あの、イヌを抱いて、『ヨンヨンマルマル、ワンワンワン』 ってやってた社長?」

 正解! あの社長だ。かつて、「ウィークリーマンション」という、それ以前にはまったくなかった新たなサービスを作り上げて一時代を築いた「伝説の人物」。

テレビで見ていても、いきなりイヌを抱いて出てくるなんて、ちょっとヘンな人だな、と思ったが、現実はさらにへンな人だった。500円名刺に、ビデオに、原子物理学か…。こちらの頭が混乱している中で、川又社長は、原子物理学の話の後に、やおら自らのビジネス哲学を語り始めた。

「ビジネスとは、決して単なる金儲けではありません。働く機会を求めつつ満たされない人や、楽しみを求めつつ満たされない人たちの二-ズを満たして、その結果として金が儲かればいい。つまり、金を儲ける前に、まず社会のニーズが大切なんです。しかも、そういうビジネスの成功は、ほんの些細なキッカケと、夢は念じれば必ず実現する、と信じる心から生まれる」

やっぱりまた、「信じれば実現する」か…。ウィークリーマンションの成功もまた、その哲学の中から生み出された、と社長は語る。一方に、1-2週間は東京に泊まりたいが、ホテルは高いし、泊めてくれる知り合いもいないと困っている地方の人がいて、また一方に、借り主が減って困っていた木造アパートの大家さんたちがいる。その困った両方を結びつけることで、ニーズを満たしつつ、ビジネスとしても新たな分野を開拓した。世の中の人たちに便利さと幸せとを与えてこそ、事業を行なう意味がある。こうして自分の夢は叶ったのだ、と社長は振り返る。

 確かに、その成功は華々しかった。

 だが、現実には、そんなジャパニーズ・ドリームみたいな話は長く続かなかった。早い話、社長はウィークリーマンションの成功によって、時価1000億の資産、つまり物件を持つ大資産家になったのも束の間、バブルの崩壊による土地、建物の価格下落によって、今度は逆に1000億の借金王に転落。ウィークリーマンションの権利も外資系企業に売り渡した末、貸事務所「SOHO」の経営成功などで、ようやく再起の途上にあるところではないか。

一度は実現した「夢」も破れ、自分が作りあげたビジネスモデルも他人の手に渡り、それでも社長は「願えば夢は叶う」と本気で信じられるのだろうか?「信じられる」社長は言いきった。しかも、今はウィークリーマンションよりももっと大規模で、もっと世の中の人たちに幸せを与えられる「究極の理想のプロジェクト」が進行中だという。

 おいおい、大丈夫なのかな?また、何千億も借金するんじゃないだろうな。

今度こそ再起不能になるのではないか、と他人事ながら、少し心配になる。

 そんな社長が進める「究極の理想のプロジェクト」、それが「昭和三十年村」計画だったのだ。