思いでぽろぽろ

早いもので、今日は初七日です。


先週の水曜日に父が他界いたしました。
あっという間の一週間でした。

11年くらいに渡るでしょうか、父は入退院を繰り返したり、一時は意識不明で一ヶ月を過ごすといったことを経てきていたので、遺体となった父の顔を見ても寝てるようにしか見えなかったんですよ。変な言い方ですが、そこにあるのはすごく安らかに眠っている父の寝顔だったんです。

なので、どうも実感というのが沸きません。きっとこれからなんでしょうね。ことあるごとに、悲しみに襲われたりするんでしょう。


容体が悪かった時期は、苦しんで苦しんで、眠ることすら出来ない日々を過ごした父でしたので、最期は私の名前を読んだ後、眠るように旅立ってくれたのは残された母と私にとっては本当に救いとなりました。あんな穏やかな寝顔を見たのは何年振りだっただろう....。


父の事を語りだせば話はつきません。それはどなたであっても同じことでしょう。
今はすべてがいい思い出になっていっています。

自分で歩くことがままならなくなってきてからは、母が介護をするようになりました。私も家にいる時は、一緒に支えてトイレに行ったり、お風呂に入れたりもしました。トイレの前で座り込んでしまい立てなくなった父を、無理やり起こす気にはなれなくて、父に立てる気持ちが起きるまで一緒にトイレの前で座り込んだ時もありました。それが平日の朝の３時だろうと、５時だろうと構わずに。

私が出来ることなんてそれくらいでした。健康な体を、丈夫な心臓をあげたかったけど、私にはそれが出来ませんでした。


子供が大好きで、リトルリーグの監督をやっていた父でした。その父に孫を抱かせることが出来なかったのは、私の中での一番の後悔となっています。


こうやって文章にしてるだけなのに、涙が出てきますね。

今日はこれくらいにしておきます。私が泣いていると母が心配しますから。



父に愛された私は、人を愛せる人になっていきたいと思います。
今まで以上に。