東京都の高齢化問題(3) ~ 『一人暮らし高齢者』も急増

2014-01-25 16:21:29 | 日記
先のブログでは、東京都の『高齢者のみ世帯の人口』ということで、「単独世帯」と「夫婦のみ世帯」の高齢者人口の将来推計を行った。今回は、そのうち「単独世帯」、即ち「一人暮らし」の高齢者人口について考える。

先のブログ記事で示した計算式を利用すれば、2010年と2025年の『一人暮らし高齢者』の人口は、それぞれ以下のような推計値になる。

・75歳以上
 <2010年> 269万世帯×1人/単独世帯 = 269万人 
          ⇒ うち東京都:269万人 × 1/8.69 = 31万人

 <2025年> 447万世帯×1人/単独世帯 = 447万人
          ⇒ うち東京都:447万人 × 1/9.07 = 49万人

・65歳以上
 <2010年> 498万世帯×1人/単独世帯 = 498万人
          ⇒ うち東京都:498万人 × 1/9.09 = 55万人

 <2025年> 701万世帯×1人/単独世帯 = 701万人
          ⇒ うち東京都:701万人 × 1/9.08 = 77万人

2025年における東京都の75歳以上の『一人暮らし高齢者』は49万人、65歳以上の『一人暮らし高齢者』は77万人と推計される。77万人というのは、都道府県では徳島県の人口(2013年10月現在で約77万人)と同じ水準で、東京23区では世田谷区の人口約83万人(2012年現在)よりやや少なく、練馬区の人口約69万人(2012年現在)よりやや多いといった水準である。

先のブログ記事の最後の方にも同じようなことを書いたが、来月9日の都知事選を控え、この2025年における東京都の『一人暮らし高齢者』の増加を見越した政策を掲げている都知事候補者が誰であるか、都民にとってはとても重要な選択基準になっていくのではなかろうか。



<資料1>

(出所:厚生労働省資料


<資料2>

(出所:厚生労働省資料

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