Enjoy Football -女子サッカー日記-

サッカーを楽しみたい。より深く。たくさんの子ども達と。たくさんの女の子達と。たくさんの仲間と。

『声』

2005年06月09日 | coach
スポーツの場で必ず必要な『声』という要素。

チームの雰囲気を高めるための『声』
自分自身の集中力を持続させるための『声』
コミュニケーションをとるための『声』
指示を伝えるための『声』
味方を励ます『声』
集中力が途切れた仲間を引き戻すための『声』

いろいろな『声』がある。

私は選手のときも指導者になった今もこの『声』でかなりの得をしてきた。
『声』をだすことになんのためらいも感じない性格とその音量で。



指導する立場において、その選手が必要と感じるまで教える(伝える)ことを待つことが多い私は、かすみの子ども達に『声』を出すことの重要性をどう伝えていいものかいつも考えている。
また、どうしたら『声』をだせる選手になるかを考えている。

【注】
ここでいう『声』とはチームの雰囲気を高めるような『声』のことである。
自分から自然にこういう『声』を出せる選手になって欲しい。
プレー中に必要なコミュニケーションの『声』はこれとは別物で、サッカーに出会った瞬間から習慣づくように心がけている


私は選手に無理やり何かをさせることが嫌いである。
無理やりさせたものは「やらされている」だけ。でも何かをしたい(できるようになりたい)ときにどうしたらそのことができるようになるのか必死に考えて見つけだした方法は選手が本当に必要と感じているだけに「自らやっている」という意識になる。
チームの雰囲気を高める『声』は全員がサッカーだけに集中して楽しい練習をするために、そして試合(特にあと一歩、もうひと頑張りしたら目標に手が届くような試合=きつく苦しい状況を打開しなければいけないことが多々ある)に勝つために必要である。
サッカーのとりこになれば、サッカーだけに集中した楽しい練習を望むようになり、もちろん目標とした試合に勝ちたくなるだろう。そのときに『声』の重要性に自ら気づくことを望んでいる。
だから『声』を出すことを指導者から決まりごととして選手にさせることは今までさせてなかった。

でも、チームの雰囲気を高めるために『声』というファクターが便利なものだということを伝えるためにはひとつぐらい約束事として『声』を出すようにしてもいいのでは、とふと思った。
私がかすみFCの指導で考えているチームの雰囲気をよくすることにつながる第一歩は練習(サッカー)に集中すること。かすみの子ども達は自分がプレーしているときにはかなり集中しているのだが、人がやっていることには興味がないようで、よく見ておくということが苦手である。
だから、子ども達がトレーニング中順番を待っているときに「ナイス○○!」か「おしい」or「ドンマイ」をいうことを約束事として決めてみた。
効果があるかどうかはちょっと継続してみないと分からないが、『声』が必要であるということに気づく第一歩になると考えている。



ところで話は変わるが、福岡大学サッカー部女子は現在「鍛錬期」の真っ最中である。
シーズンの中でもっともきつく苦しい時期。
インカレで40分ハーフ(今年から35分ハーフになる可能性もあるが)×三連戦のリーグ戦を戦い抜くための、10月、11月の公式戦シーズン(4週連続の公式戦、時には一日2試合)を戦い抜くための、そして人もボールも動くサッカーを一試合を通して(後半のロスタイムまで)続けるための体力を身につけるために、フィジカルトレーニングを行い、体力以外の個々の課題をも克服する為に練習量が増える時期。
「質」より「量」とは決して捉えてはいない。「質」も「量」も高める。
それだけに選手には「からだ」も「あたま」もハードワークを課す時期である。

昨日のトレーニングでフィジカルトレーニングをした。
その時の雰囲気がとてもよかったそうである。
自然と『声』がでて、いい雰囲気で行えたようである。
それもただ約束事の『声』を出しているだけでなく、自然と個人の口からでた感情の入った『声』。お互いを高めあう『声』。
きついトレーニングだからこそ、妥協を許さないように、そして悲壮感が漂ったトレーニングにするのではなく、目標の為に必要なトレーニングをみんなでやりきるというそんな雰囲気で行うための『声』。
こういう『声』をだす習慣がつくと、大事な試合、きつい時間帯に自然とでるようになる。
さて、鍛錬期は始まったばかり。明日も追い込む。
良い雰囲気で良いトレーニングを自分達で作り上げよう。


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