軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 2月22日(火) 柿本は人麻呂、綾小路はきみまろ 217

2011-02-22 20:54:03 | 日記

 今日は2月22日。
 2が3つ並んだ日です。
 「おっ!これはもしかして・・・」と、ちょっとワクワクしたのは、年も22、つまり、平成22年2月22日なのではないか、ということが一瞬頭に浮かんだからです。
 何かこういう、どうでもいいような「小さな発見」のようなことに心が動く自分がいて、それは子どもっぽいと言えば確かにそうですが、実は悪くないなとも思ったりしています。
 ただ今回は、ちょっと考えて、年が変わってすでに平成23年になっていたことにすぐに気付き、「あっ、そうか、な~んだ」と、ちょっとガッカリしたりしました。
 「惰性」で生きているからでしょうか、こういった「切り替え」が自分の中に定着するのに、だんだん時間がかかるようになってきました。
 そう言えば、1月11日の3学期始業式の日に、ある先生が「今日は2011年1月11日ですから、11年1月11日で、全部1が並ぶんですよね」と言っていましたが、その時にこの話題について書いておけばよかったと、今更ながらに思います。

 写真は、今日発行された今年度の図書館報「安志比紀」です。
 毎年年度末に発行し続け、今回が記念すべき50号だそうで、表紙をめくった中表紙には「祝 安志比紀 50号!」と書かれています。
 さらにその次のページには、本校の図書館報「安志比紀」について、次の文章があります:

   館報のタイトルの「安志比紀」は、「あしびき」と読みます。
   この「あしびき」という言葉は、「山・峰」という言葉を導き出す和歌の「枕詞」です。
   有名なのは、百人一首にも入っている柿本人麻呂の 
    あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を 一人かもねむ
  という歌でしょうか。
   人麻呂の歌に使われていることからもわかるように、この言葉は万葉集の時代から使われていたものです。
   万葉集の時代、平仮名はまだ創られておらず、すべての言葉は漢字の音を借りて書き表す「万葉仮名」が使われていました。
   「安志比紀」は「あしびき」を万葉仮名で書き表したものなのです。

 校長室でこの冊子を読んでいた時、ちょうどええタイミングで、今回中心になって編集をした生徒がやってきました。
 「安志比紀」のことで話があったからのようなのですが、話をしていてビックリしたことがあるのです。

 今年の「安志比紀」は、表紙もそうですが、各ページ、冊子全体に「花」の挿絵が散りばめられています。
 今回の冊子では、図書委員・新任職員が推薦図書について書き、新旧正副委員長が委員会活動報告を書いているのですが、それぞれの文章の題名の上に異なる花の挿絵があるというので、見てみると、確かにすべての上に花があります。
 で、その花が、なんと、その文章を書いた人や話の内容をイメージして選んだ花だというのです。
 「えっ-?」と思って自分のを見ると、私のタイトルの上には「白いバラ」が描かれています。
 「これはどんなイメージなの?」と訊ねると、「高貴な印象です」と、ここまで聞いて「さすがよくわかっている」と喜ぼうと思ったら、「でもトゲがありそう」と付け加えます。
 その「直球」ぶりに、思わず失笑してしまいました。
 ですが、全部のタイトルの上にそれぞれ違う花を描くという、その「こだわり」ぶりに、「へえ、すごいなあ。ちょっと感動したなあ」とも伝えたのでした。

 今日は午後2時から、体育文化クラブ後援会の正副会長・常任理事会がありました。
 続いて3時からは、PTA正副会長・幹事合同会、3時半からはPTA役員総会があり、そのあと、4時から支部PTA役員会、学年PTA役員会、そして最後に学級PTA役員会と続きました。

 この時期に諸々の役員会を行うのは、年に1回しか総会が持てないため、次年度当初の総会に向けて、ここまでの実施内容と次年度の計画について了承を得ておくことと、3年生が卒業してしまうため、3年生の保護者から下の学年へ引き継ぎをしておいてもらうこと、などが大きな目的です。
 忙しい中、50人超の皆さんに学校にお越しいただきました。
 いつもながら本当にありがたいことです。

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