軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 5月12日(水) いてナンボ 027

2010-05-13 00:27:45 | 日記
 
 月、火と2日間、教育研究会で学校を留守にしました。
 もちろん、出張の日でも、また休みの日でも、必要なことは、昼夜を問わず、教頭さんや事務長さん、先生たちと携帯電話で連絡を取り合ってはいますが、私自身がこの仕事にまだ慣れないせいもあるのでしょうが、学校にいないと何か「しっくり来ない」「落ち着かない」というのが正直なところです。
 今朝、学校に着き、事務室を通って校用技師さんに挨拶をし、校長室に入ると、予想どおり、机の上は書類の山。
 学校から出す文書などは、最後は必ず校長が見て印を押すのですから、当然こういうことになります。
 「よし、やるぞ」と気合いを入れて、ふとその向こうの応接用のテーブルを見ると、そこには写真のような、先週とは違う新しい花が置かれています。
 「華道部の子たちだな。ありがたいことだなあ」と、思わず心が和みました。
 今朝も、「久々に校門に立つぞ」と気合いを入れて学校に出かけたものの、結局、2日分のブランクを取り戻すべく、早朝から「ほうれんそう」(報告、連絡、相談)をきちんとしてくれる先生方が「急ぎ」の話をしに校長室に顔を出してくれて、そうこうしているうちに校門に立つ時間は過ぎ、「ピッキオ」の皆さんをお迎えする約束の9時になってしまいました。

 先日、軽井沢町にある「ピッキオ」の田中さんが来校した話を書きましたが、その後、田中さんからメールがあり、代表取締役の桑田さん、マーケッティングディレクターの楠部さん(楠部さんは、東京にある日本エコツーリズム協会の理事もしています)と田中さん、3人で、改めて校長室にご挨拶に来てくれるということで、今日はお待ちしていたのです。
 1時間ほど、田澤教頭さんにも同席してもらい、本当にいろんなこと、例えば、環境について、観光について、大学の有り様についてなどなど、様々なお話をさせていただきました。
 実に楽しく、創造的なお話ができたと思います。
 特に印象に残ったのは、例えば、軽井沢町に宿泊して解説を聞きながら星を見るというようなツアーを企画すると、大体参加者の2割から3割は外国の人であり、その接客のためには外国語が必要となること、「自然」をからめたツアーは、一般的に日本人より外国人の関心が高いこと、中にはイギリスの人だけを対象にしたツアーもあること、などでした。 

 その後は、県教委高校教育課の施設係が来校して学校の中の施設を一通り見ていただいたり、いろんな先生といろんな打ち合わせをしたり、次から次へとかかってくる電話に出たり、書類の点検をしたりしているうちに、昼飯を食べる時間があるようなないような感じで、午後4時の職員会議の時間になってしまいました。

 校長は、そもそも出張や会議が多く、また、ある意味「学校の営業マン」ですから、意識的に地域の方などとお話をする機会を作り出すことも大切で、どうしても学校を空けることが多くなりますし、それもとても大事な校長の仕事だと思います。
 それでもやはり、校長も、学校にいてこその校長ですね。
 いなければいないで学校は回るのかもしれませんが、部活動の練習と一緒で、いない日があれば、その分をとり戻すのに、それなりの時間を要するようです。
 かといって、外に出るどの部分を減らせるのか、となると、なかなか難しい面もありますが、「学校にありてこそ」の部分もありますので、できるだけ学校にいる努力はしないといけないなと改めて思っています。

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