今日は、昨日の日記に書いたとおり、県庁で2日間にわたって行われた、高校の新任校長による教育研究会のことについて書きたいと思います。
二日目の今日は、昨日より集合時間が早かったので、小諸駅7時11分発のしなの鉄道に乗りました。
この電車は、上田駅までは各駅停車で、上田駅からは途中ノンストップで長野駅まで直行する「快速しなのサンライズ号」という名前の電車で、通常の乗車券のほかに200円の「乗車整理券」が必要です。
そして、上田駅以降は、この券を写真のように前の座席の背に差しておくことになっています。
初めてこの電車に乗った時、券を手に持っていたら、車掌さんから「乗車整理券を拝見できますか?」と言われました。
「自分に言うのはいいとして、どうして他の人には言わないんだろう?」と思って周囲を見回すと、私以外全員、この券を座席に差していて「なるほど、そういうことね」と気付いたのでした。
お金は200円余分にかかりますが、すべての駅に止まる電車より15分位早く長野に着くことができるので、時間が貴重な朝にはとても便利な電車です。
さて、教育研究会ですが、会の冒頭で、山口教育長さんは、本当に「超多忙」の中、われわれのために1時間の時間を割いて、現在のお立場からの話、校長時代のご自身の経験談など、様々な角度からお話をしてくださいました。
山口教育長さんの話はいつも腹の底から出て来るような話なので、一言一言が心に響くわけですが、今回私が特に印象に残ったのは「若者が自立できない社会は崩壊してしまう。若者が社会的に自立できるよう、学校は、入学した生徒に3年間でどういう力を付けるのか、教職員が共通認識を持って教育に当たってもらいたい」「新しい時代における学校のあり方を、それぞれの学校で作り出してほしい」といったお話でした。
山口教育長さんのほかにも、小林高校教育課長さんをはじめ、各係長さんや指導主事の皆さんなど、2日間で計18人の講師の方から、盛りだくさんのお話を聞きました。
もちろん、そのどれもが勉強になったわけですが、中でも、聞いていて一番ドキッとしたのは、心の支援室の町田室長の次の言葉でした。
「学校には魔法の力があります。学校には、いろんな人がいます。そのことによって、生徒はいろんなことを学べるんです。そういう力が学校には絶対にあるんです」
強面の町田室長らしからぬと言えばらしからぬ、数々の苦難や喜びを経験して今年度末に定年を迎える室長らしいと言えば室長らしい言葉だと思いました。
そして、教育に携わる者、特に学校で働く者にとって、大きな勇気と元気を貰うことができる、いい言葉だなあと思いました。