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Diario 6.30 母

2020-06-30 17:18:13 | 日記

 母がいつの間にやら、齢92になっている。ショートステイでは、食が細くなり傾眠傾向が一層続くようになってきていると伝え来る。自宅にいるときは、夕食は私がいつも養っているのだが、毎日のことでなんとなくわかってはいるが、他人に言われるとやはり! そうかこれからそう長くはもたないのではないかと思ってしまう。居間で転び、大腿骨骨折で歩けなくなり、寝たきりとなり、以後認知症が一層進行してきてしまった。それは何年前のことだったのだろう。ふと私の知る限りにおいて、母のこれまでの人生を振り返ってみる。  いろいろあったのだろうが、この認知症が始まったとき、母は自分がそうなりつつあるのを実感していた。私に、だんだんボケてきてしまったと訴えた時を思い出す。その時、私はほとんど、いや全く真剣に取り合わなかった。 また、かかりつけ医に行った際に聞いたところ、本当にボケてしまえばそんな不安は無くなるよと、軽く?応えられてしまった。けれど、その時の母の心中は如何なものだったのだろう。最近私がもの忘れが酷くなってきたと思うようになったけれど、これが徐々に認知症に移行してゆくのだろうかという不安がよぎる。 あのとき、もっと母の言葉に耳を傾け、気持ちに寄り添ってあげていたらの悔やまれる。たとえ、今の医療ではどうすることもできなくとも。

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