(2023/7/19)
『辛酸なめ子と寺井広樹のあの世の歩き方』
辛酸なめ子、寺井広樹 マキノ出版 2017/3/15
<この世での時間に関係なく「完成した人」は天国へ行き今生を生ききるほど天国ライフも充実 自然療法医/マスターヒーリングミニスター 小林健 先生>
<天国は無数の粒々が漂い瞬間的に具現化する世界>
・アメリカはニューヨークにある本草閣自然療法センターで、東洋医学やカバラ医学、食養、メンタルケアなどを融合した独自の治療を行う小林健先生。類いまれなる治療技術がクチコミで広まり、敬愛を込めて人々から「マスターヒーリングミニスター」と呼ばれています。治療院には、各界のセレブやハリウッドスターも多数訪れるそうです。
・40年近くアメリカに住む小林先生ですが、生まれは日本の新潟県です。
・小林先生は、なんと5度もの臨死体験をされています。
・臨死体験をくり返すにつれて、不思議な力も身についたそうです。亡くなった人や動物と話したり、体の悪い部位がすぐにわかったりする能力です。
・そちらの方向に歩いていくと、モナリザに似た雰囲気の人がいて、「来るときじゃない」といわれたそうです。
<魂は肉体が亡くなる前にすでに死んでいる>
・小林先生は、亡くなった人と、どんなふうにお話しされるのでしょうか。
「たいていは夜中に、私の眠りを妨げるかのように訪れます。家族や友人に、伝え忘れたことを伝えてほしいとか、残された人がつらい思いをしないようにメッセージを伝えてほしいなどとたのまれることが多いですね」
・肉体の亡くなり方が、見る人を苦しめるほど悲惨でも、魂がひと足先に安らかな場所に旅立っているのなら、少し報われる気がします。
<妖怪に愛される方法を伝授されました>
・小林先生によると、人間のふりをして社会に紛れている妖怪や宇宙人は、実はけっこう多いそうです。すれ違ったときにスーッと風が吹いたり、ときどき影が薄く感じたりするのは、その証なのだとか。
・「天国は最高に平和な場所で、退屈と感じる人もいるでしょう。しかし、思ったことがなんでも即、形になって実現できるので、クリエイティブな人にとっては楽しく刺激的にも過ごせると思います。私は毎回の滞在時間が短くて、そんなふうには過ごせませんでしたが」
・しかし、神様から『地獄というのはないんだよ。人間が戒めのために想念でつくったもので、実際はない』といわれました。だから、怖がらなくても大丈夫です。
<子供時代の3度の臨死体験で得た不思議な力であの世と交信して先祖の声を聞く 山本印店店主 山本桃仙 さん>
<観音様が待っている川からの声で引き戻された>
・「不思議なハンコ屋さん」として有名な山本印店主の山本桃仙さん。現在使っているハンコを見るだけで、その人自身のことやご先祖がその人に伝えようとしているメッセージ、いま抱えている問題、解決のヒントなどがわかるという力をお持ちです。さらに、山本印店でハンコを作るときは運勢が変わるときといわれ、そのことがクチコミで広がって大人気です。
・「先祖からのメッセージがわかり、作るハンコは幸運を呼ぶ」
そんな桃仙さんの不思議な力の秘密は、子供時代にありました。実は、桃仙さんは子供時代に3度も臨死体験をされているのです。
・治療をやめることになり、かといって家に帰れる状態でもないため、一般病棟から霊安室へ移ってお母様は看病を続けました。
そのころ、桃仙さんは、夢うつつの中で美しい川のほとりにいたそうです。3メートル幅くらいの川の向こうには、たいへんきれいな女の人がいたとのこと。
「多分、観音様だと思う。金色に輝く空だと、ニコニコとやさしい顔で立っていて、言葉は聞こえなかったけれど、『大丈夫よ』という感じが伝わってきたよ」と桃仙さん。
・この事故で、桃仙さんは一生残る足の障害を負ってしまいましたが、引き換えに不思議な力を得ました。人の死期がわかるようになり、人魂を目にするようになったのです。
<ハンコにふれた瞬間に先祖のことがわかる>
・2度目の臨死体験は小学4年生のとき、家族で行った海での出来事でした。
・3度目の臨死体験は、近所の製材所の木くずを集めた倉庫で友達と遊んでいるときに起こりました。
・臨死体験をするたび、桃仙さんは、違う世界からのメッセージを強く受け取るようになっていきました。
・「そういったことは、ハンコにふれた瞬間に感じるね。感じるだけでなく、話すべきことが言葉として伝わってくることもあるよ。『こんなふうにいえ』と。僕にすれば『えっ、そんなふうにいうの?』という感じだよね」と笑う桃仙さん。
<「野心や欲を持て」という先祖のメッセージ>
・それにしても、母親の実家の事情から呼吸器のこと、私の仕事の課題まで、バチッといい当てられたのにはビックリです。
「不思議なハンコ屋さん」で、評判どおりの不思議体験をさせていただきました。
<すべての人は生死によってあらちらの世界とこちらの世界を行き来している 弁護士/医学博士 秋山佳胤 先生>
<「銀河宇宙連合」の主催による在日宇宙人・在日天使の会に出席>
・「愛と不食(ふしょく)の弁護士」として有名な秋山佳胤先生。2008年以降、家族や友人とコミュニケーションをとるために、必要に迫られて少量の食事をとることはあっても、基本的には一切の飲食が必要ないそうです。秋山先生は、あらゆるところにあるプラーナ(目に見えないエネルギー=気のようなもの)をとって生きていらっしゃるのです。大自然の中や太陽の光がそそがれるときほど、良質なプラーナが豊富なので、らくに過ごせて元気になれるといいます。
「そういう感覚は誰にでもあるでしょ」とこともなげにおっしゃる秋山先生ですが、食べないで生きられるとはビックリです。そう思っていると、「先生、もう宇宙人なのでは?」と、辛酸なめ子さんから直球の質問が………。
「それはなんともいえませんが、ちょうど先日、『在日宇宙人、在日天使たちによる地球Love & Peaceサミット』というイベントに参加しました」と秋山先生。「知らなかった、行きたかったです!」と辛酸なめ子さんが身を乗り出しました。このイベントを主催しているのは「銀河宇宙連合」で、秋山先生はそのお手伝いをなさっているとか。
「銀河宇宙連合は、映画『スター・ウォーズ』でいうと「ジェダイ評議会」のようなもので、いろいろなマスターがいます。メンバーは、みなさんご存じのイエス様やマリア様、ブッダやクリシュナといった方々で、日本の倭姫(やまとひめ)様もそうです。このイベントの内容、場所、演者などを指示しているのは倭姫様です。そもそも地球人もみんな宇宙人です。それで、みんな天使なんですね」
<意識のチャンネルを合わせれば天国にも地獄にもなる>
・「いま、私たちは肉体を持って地上にいますが、こちらで死を迎えると向こうの世界に戻ります。向こうでは、こちらの世界に生まれることを『死』といい、戻ることを『生まれる』といいます。そして、向こうの世界にいるときは、みんな天使なんです。
地上ですてきな恋愛をしたいと思っている人を、向かうからサポートすることもあります。あの世とこの世は同じ次元にはありませんが、表裏一体で、お互いにないと存在できません。私たちは生と死で反転しながら、入れ替わり立ち替わり両方で生きているんです」と秋山先生。
この世の「死ぬ」は、あの世で「生まれる」こと。終わりは始まりということでしょうか。そう思うと、「死」への恐怖から解き放たれるような気がしました。
・秋山先生は、司法試験の受験勉強で疲れ果てた時期に、しばらく地獄に住んでいらっしゃいました。
・「意識のチャンネルを合わせれば、いまいるところが天国にも地獄にもなります。私も、あの時期は“地獄チャンネル”に合っていたのだとつくづく思います」
<大切なことを広く知らせる「ライトワーカー」として地球に来た>
・秋山先生は弁護士であるとともに医学博士であり、ホメオパス(ある病気に近い症状が現れるものを投与し自然治癒力を引き出す療法「ホメオパシー」)の専門家でもあります。
・そんな秋山先生に、私について感じるところを教えていただきました。
「ライトワーカー(地球人を助けるために生まれたとされる光の仕事人)であり、肉体はまだ若いですが、スピリットはベテランで、この地上に来たのも、いろいろなメッセージを伝え、人を導くリーダー的な役割をするためです」
<死は肉体と言う「地球服」を脱ぐだけ学びのために次の課題を持って生まれ変わる ヒーリング・アーティスト 松尾みどり 先生>
<部屋に差し込んだ光に包まれて宇宙に飛翔>
・幼少時から数多くの不思議体験をされてきた松尾みどり先生。子供のころは、太陽の中に文字が見えたり、空気中にプラーナ(目に見えないエネルギー=気のようなもの)が飛んでいるのが見えたり、木々がさまざまな色に見えたりしたそうです。
・「宇宙では、地球の常識では考えられないことがたくさんあります。それで私は、まとめていうときは『地球の常識は宇宙の非常識』と説いています」という松尾先生。
まさに、そのフレーズが実感できるお話でした。
16歳のときに体外離脱をし、26歳のときに巨大UFOを目撃して、宇宙からのコンタクトに応じて交信するようになり、49歳のときに臨死体験………。ほかにも、27歳のとき、突然、宇宙に連れていかれるという体験をされています。
・松尾先生が見たのは、すべてヒューマノイド型(人間)の宇宙人で、地球人に似ていたものの、肌はゼリーのようなきれいな半透明だったそうです。
<昔より生まれ変わるサイクルが早くなっている>
・その後も、松尾先生は折りにふれて宇宙と交信されています。松尾先生の場合、最初は宇宙から一方的にコンタクトがあるとのこと。
・「肉体は、いわば『地球服』で単なる器です。体を抜けたら痛みも恐怖も何もなく、おだやかな静寂があるのみです」
肉体が単なる服なら、それを着ている中身は?松尾先生の説明によると、肉体は目に見える3次元の存在ですが、それを着ている中身は、4次元の霊体や5次元以上の多次元の存在である光体で、それらが一体になって私たちは存在しているとのこと。
・「そして、早ければ、本当にあっという間に生まれ変わります。時間がかかる人もいますが、最近は、昔に比べて転生までの間がすごく早くなっています。前世での学びをもとに、また今生のテーマを決めて、思い込みによる「恐れ」を解放し、地上での生活を楽しむために生まれてくるのです」
これまでの何百回、何千回という過去世(過去生)にかかわる情報は、すべて潜在意識にプールされているそうです。しかし、この世に生まれてくるとき、過去の記憶をいったん消されます。ただ、過去世での自分がどう生きてきたかを間接的に知るために、地球では家族という制度をつくり、その一部をお互いに投影して見せ合うことで、魂の本質に気づくように設計されているといいます。
「大昔、私たちの祖先は、自分たちが見える世界を人間界とし、見えない存在を『神』と名づけました。見えないものはすべて『神』であり、それは愛とか宇宙エネルギーとかとも呼び換えられます。死んで地球服を脱ぎ、見えなくなった私たちは神と一体です。それは完全な存在ですが、あえてさらなる学びのために、地球服という不自由な服を着て地球上に生まれます」
・地球は、さまざまな宇宙人にとっての実験場でもあるそうです。
「高次の宇宙人には、病気もケガもありません。ヒューマノイド型であれば、みんな20歳代くらいの美しい体をしていて何の苦痛もないのです。だからこそ、あえて病気やケガや老化のある地球に、さまざまな体験をしに来るのです」
・地球の一つの魅力は、「感情」があることだといいます。
「感情があるゆえに、文学やドラマ、映画や音楽が楽しめるし、日常生活の中でも、ポジティブかネガティブかを問わず、さまざまな体験ができて学びにつながります」
そのため、すでに数多くの星の宇宙人が地球に来ており、その体験を各々の星に持ち帰っているそうです。もしかすると、すぐ身近に宇宙人が変装した人がいるのかもしれません。
同時に、生まれ変わりを待つ霊体+光体でできた人々もそばにいるのかもしれないと思うと、この地球は、私たちが認識している何倍もの存在で満ちていることになります。明日から、周囲の空間や隣の人を、そんな目で見てしまう自分がいたそうです。
<あの世で問われるのは「私が私に何をしたか」だけ>
・現在、松尾先生のセッションでは、その日の過去世も見ながらさまざまなアドバイスをされているそうです。
「なぜ過去世を知ることが大事かというと、そこにその人の『思考、想念、感情のパターン』があるからです。よくカルマとか業とか因縁とか、おどろおどろしい言い方をされますが、それはすべて人間が作ったイメージで、どの言葉も『思考パターン』という理解でよいのです」
・「あなたは、今生でも学者のように、いろいろな勉強や研究をしておられますね。それで、今回の人生としては、自分が感じて自分が選んだら、失敗を恐れずにやること。臨機応変に、途中で自由に方向転換をしてもいいと思って、楽しみながら進むといいと思います」
・「あなたは本当に、すばらしいすてきな人で、いろいろ心配されるかもしれませんが、衣食住に困ることはまずありません。できるだけ人が集まり、情報が集まるところにいれば、必要な物事が生じ、お金も入ってくる。そういう場所にいると、非常にバランスがいいですね。そして何もないところから出発して、自分の世界をつくるというのが、あなたの今回のプログラムのようです。過去世からの情報ではそうなっています」
・松尾先生のお話でとくに印象深かったのは、「あの世で問われるのは『私が私に何をしたか』だけ」という言葉です。
あの世では、人に何をしたか、悪いことをしたか、善行を施したかが問われるとよくいわれますが、そうではなく、「自分が自分にしたこと」こそ大切だというのです。
そこで重要なのは、自分の「直感・言葉・行動」を一致させることだそうです。つまり、「自分の感じるありのままを言葉にし、さらに行動にも移す」ということです。
<人にはおおぜいの守護霊団がついていて究極の親心で見守っている アカシックレコードリーダー 如月マヤ 先生>
<守護霊団と自分はエネルギーの傾向が共通した「一族」>
・「アカシックレコード」。言葉は知っていましたが、どんなものかは漠然としか知りませんでした。過去から未来までの宇宙の全情報が記録される「意識界のデータバンク」のようなものだそうです。
地球だけでもすごいのに、宇宙のすべてとは、とてつもない情報量です。そこから、必要なときに必要な情報を読み取れる人が「アカシックレコードリーダー」で、如月マヤ先生はその第一人者です。
・自分の魂を体感するワークでは、自分が死ぬところまで意識を飛ばしていき、悔いのない生き方のヒントをもらって帰ってくるといったこともされているそうです。先生ご自身は、実際の臨死体験もされています。
・如月先生のお話でビックリしたのは、守護霊は1人や2人ではなく、無数の存在でできた「守護霊団」だということです。あらゆる時代・あらゆる地域の人間に加え、動物や宇宙人なども含まれているそうです。
「自分の後ろに延々と続く行列をなしているイメージでとらえればわかりやすいでしょう」とのことでした。思わず後ろを振り返りそうになりましたが、「いわゆる『見える人』でも、自分の守護霊はなかなか見られない。振り向くと、その瞬間に自分の視線の後ろ側に行くから」とのことです。
「守護霊ワークをしたときに、よくいうのですが、自分と自分の守護霊団とは、エネルギーの傾向が共通した一つの『族』。いっしょの材料でできているヨウカンみたいなものだと思ってください。でっかいヨウカンですね。その先頭にいるのが自分です」と如月先生。
その守護霊団は、私たちが今生で生まれることが決まってから、メンバーが選ばれ、「究極の親心」で私たちを見守ってくれているそうです。
<メインの守護霊は大陸に生きたアジアの文人>
・守護霊団のなかから、そのときどきでふさわしい人がメインになり自
分のすぐ後ろに来て見守ってくれているそうです。
そこで、いまの私のメインの守護霊様を見ていただいところ、「背の
高い人で、寺井さんに似た雰囲気を持っています。直接のご先祖様ではありませんが、はるか遠い血縁にあたる人です」とのこと。以下、如月先生が、私の守護霊様と話しながら、内容を通訳してくださいました。
「大陸に生きたアジア人で、現在の国境でいうと、中央アジアから東アジアにいて、時代の節目を生き抜いてきたそうです。いまの日本人の感覚でいうと『文人』というふうに思ってほしい。筆で文字を書くことが好きだとおっしゃっています」
・私は、結婚式の反対の「離婚式」、積極的に涙を流して心身をデトックス(解毒)する「涙活(るいかつ)」など、さまざまな企画を世の中に送り出してきました。それらによって、従来の常識を打ち破り、らくに生きられる人がふえてくれたらという思いがあるので、守護霊様のいわれることが胸に落ちました。
<本書のプロジェクトも守護霊によって見守られている>
・「人間的な感情で好んでつくのではないですね。先ほどいったように、
同じ傾向のエネルギーだからです。『こういう傾向でもっとやりたかった』
という守護霊が、それを実現しそうな人間につくことも多いのです。彼
らは物理体を通してしか体験できませんから、この世界での親だってそ
うですよね。
・如月先生によると、辛酸なめ子さんの守護霊として2頭のイルカがいるそうです。
・ゲイのイルカがいることは、辛酸なめ子さんのご著書『霊的探訪 スピリチュアル・レッスン』を読んで知っていましたが、イルカの守護霊の偽者が現れる体験をするとは、改めてドルフィン・ラブを感じました。
<あの世を考えることはこの世の生き方を考えること>
如月先生のお話全体を通じて、とても印象的だったのは、「魂の体感」
という言葉が頻繁に出てきたことです。
人間は、一人ひとり違う「個」の存在ですが、その根っこの魂は共通でつながっているといいます。つながっている魂の源は、ごった煮のスープのようなもので、タマネギもニンジンもジャガイモも区別ができないほど溶け込んでいます。
・人は今生の生を終えると、エネルギー体として共通の魂に戻ったあと、いずれまた、肉体を持つ物理体として生まれてくるそうです。しかし、「この体のこの人間でいられるのは今回だけ。そう思うと、生きるエネルギーの1滴1滴、ときの一瞬一瞬が愛おしくなりませんか」という言葉も胸に響きました。
「今回の企画ですばらしいのは、本来の生き方を見失った人に、それを思い出してもらうヒントになるだろうということ。どう生きるかは死を考えるしかありませんからね。メメントモリ(「死を想え」を意味するラテン語)という言葉もあるように」と如月先生。
お話をうかがって、自分の守護霊のことも教えていただき、「あの世を考えることは、この世の生き方を考えることなのだ」と深く感じました。
<「あの世」と「この世」を自在に行き来する人たち>
<死後の世界には誘導瞑想で誰でも行けて迷っている魂の救出もできる死後探索メソッド開発者 死後探索メソッド開発者 ブルース・モーエン さん>
<人間の死後に強い好奇心を抱いて探求を始めた>
・この世にいながらにして死後の世界に行くことは、たまたま臨死体験
をしたり、特殊な装置や技術を使ったりして可能になるのであり、「誰に
でも気軽にできますよ」といい、実際にその方法を指導している人がい
ます。死後探索メソッド開発者のブルース・モーエンさんです。
モーエンさんは、「死後、人間はどうなるのか」ということに強い好奇
心を抱き、探究を始めました。アメリカのヴァージニア州にあるモンロ
ー研究所で、ヘミシンクの滞在型プログラムにも参加しました。
・ヘミシンクとは、音響効果を利用して変性意識状態(通常の顕在意識
とは違う意識状態)をつくり、体外離脱や死後の世界への移動を可能に
する技術です。
・ヘミシンクの探索を続けるうち、モーエンさんは、死の世界の探索や
魂の救済など、誘導瞑想によってもできるということを突き止めました。誘導催眠とは、リラックスして瞑想しながら、誘導に従って、死後の世界に入っていく方法です。
・ヘミシンクで名づけられたフォーカスレベル(意識領域)でいうと、
孤立した世界にとらわれているフォーカス23や、特定のこだわりを持つ
信念体系領域であるフォーカス24~26などにいる人(魂)を見つけて、自由度の高いフォーカス27に連れていきます。
辛酸なめ子さんは、以前、ブルース・モーエンさんのワークショップに参加し、さまよっていた女性を救出したそうです。さすがです。
<亡くなった人から情報をもらって検証>
・モーエンさんの死後探索では、死後の世界での出会いが本物かどうか、できるだけ「検証」するそうです。死後探索は、意識を死後の世界に飛ばしていく方法なので、自分が創作したイマジネーションとの見分けがつきにくいからです。
・ほかにも死後探索で、第ニ次世界大戦中に特攻隊のパイロットとして亡くなった人と出会い、名前や生まれ育った町の名前がわかったので調べてみたところ、まさしく実在の人物だとわかったケースもあるそうです。死後探索に、ますますリアリティーを感じました。
<生きている間に魂が引き継がれることもある>
・「どうか、死に対する恐れが取れますように、死に対する恐れを持たないように。とても大切なことです」
<ヘミシンクで体外離脱やあの世への旅ができ亡くなった人との交流も可能になる モンロー研究所公認レジデンシャル・ファシリテーター 坂元政道 さん>
<あの世とのコンタクト法はいろいろある>
・死後の世界や体外離脱(自分が肉体の外に出ること)などに興味を持つ人の間で、広く知られている「ヘミシンク」。ヘミシンクは、左右の耳で異なる周波数の音を聴くことで、意識を変容させ、それによって体外離脱や死後の世界の探索などができる技術です。
・ヘミシンクの開発者は、音響の専門家であるアメリカのロバート・モンロー氏です。モンロー氏は、たまたま体外離脱を体験したことをきっかけに、体外離脱を意図的に起こすための研究に打ち込み、モンロー研究所を設立してヘミシンクの技術を確立しました。
・そして、日本のヘミシンク普及の第一人者が、モンロー研究所公認レジデンシャル・ファシリテーターの坂本政道先生です。
・「典型的な体外離脱は、まずエネルギー体が振動します。エネルギー体とは、肉体でないもう一つの体。抜けていくほうですね。それが振動し始めて、振動が大きくなったところで、ピョッと肉体から出ます」
・このようにエネルギー体が抜け出す場合は、リアルに抜け出た感覚があるものの、実はあまり遠くに行けないといいます。
・「ヘミシンクを行っていると、抜けた感覚はなくても、別の場所の様子が見えてくることがあります。たとえば、意図的に自宅に帰ろうとすると自宅が見えてきます。ここにいながらにして、別の場所を感じ取れるのです。この方法で、死後の世界にコンタクトすることもできます」
<亡くなったらフォーカス27をめざせ!>
・ところで、ヘミシンクでは、死後の世界はどこにあるととらえているのでしょうか。「私はよく、わかりやすい表現として『死後の世界は地球のまわりにある』といっています。空間的にまわりにあるわけではなく、周波数が違うので簡単には見えません。しかし、同じところにあって地球に付随している世界です」
・「フォーカス」とは、ヘミシンクによって到達した変性意識状態をグループ分けしたもので、死後の世界のフォーカスレベルとしては、通常、23~27のあることがわかっています。
・「フォーカス23は、場所に依存して意識状態。その部屋やその場所に幽霊が出るときは、フォーカス23の状態です。いわゆる地縛霊はこの状態といえます」
・「フォーカス24~26は、信念体系領域と呼ばれ、特定の信念を持つ人が集まっている領域です。数人から数万人など、さまざまな人数のグループになっていますが、なかには1人でいることもあります」
それらの人は、一つの趣味や宗教、行動パターンなどにこり固まって、死後も同じことを続けているそうです。坂本先生はこれまで、ずっと勉強し続けている学生や、ずっと通勤し続けているサラリーマン、野球をし続けている人、草原で戦争し続けている人たち……など、この領域でさまざまなグループを見てきたとか。
楽しそうに趣味に興じていると、一見、幸せそうですが、そのままでは自由度がなく、生まれ変わることもできないといいます。
・仏教でいう「修羅界(争いを好む世界)」や「餓鬼界(満たされず苦しむ世界)」「地獄」なども、フォーカス24~26に入っているそうです。
フォーカス24は、なかでもこだわりが強い領域で。25,26と数字が大きくなるにつれ、こだわりが薄れていくとのことです。
・「フォーカス27は自由度が高く、ここから次の生に転生することができます」
フォーカス27には、地上さながらのさまざまな施設があるそうです。
死者を温かく受け入れる「レセプションセンター」、心身を癒す「リハビリセンター」、過去生(過去世)の追体験など、教育や訓練が受けられる「トレーニングセンター」、ガイド(指導霊)と相談して次の生を決める「計画センター」などです。
この領域で生まれ変わりの順番を待つ間、ヘルパーとして、フォーカス23やフォーカス24~26に、魂の救出に向かう人もいます。
・フォーカス27には、次の生に備えて、さまざまなスポーツ、趣味、習い事ができる施設もあるというので驚きました。
<私たちは夢で頻繁に死後の世界を訪れている>
・フォーカスの話をひととおりうかがって、死んだらフォーカス23や24~26にとどまらないようにし、27に直行したいものだと思いました。それには、どんな点に気をつければよいのでしょうか。
「まずは亡くなったとき、お迎えに来ているガイドに気づくことが大切。死ぬ直前には、必ずそばにいますから、それに気がつきさえすれば、あとはガイドがフォーカス27に連れていってくれます」
・「最近は便利になって、乗るとフォーカス27に直行できるエレベーターもあります」と坂本先生。
・「ヘミシンクを行うと、一発では無理でも、何回かくり返したり、宿泊型のセッションに参加したりすれば、ほとんどの人はなんらかの形で亡くなった人とつながることができます。ただ、顔や姿がハッキリ見える場合もあれば、存在が感じられるだけ、声が聞こえるだけということもあります。
また、ほかの人が仲介してくれたり、メッセージを伝えてくれたりすることもあります。コンタクトの形を限定しないほうがつながりやすいでしょう」
・「私たちが寝ているときに見る『夢』は、あの世の一部ととらえて差し支えありません。夢の中でフォーカス27にある施設に行ったり、亡くなった人に会ったりしています。顕在意識では覚えていませんが、行ったり来たりしているんです」
<人間は精神世界に生きる人と物質世界に生きる人に大別され各々の世界を大切にするのが今生の務め 薬剤師/気功家/荒井塾塾長 荒井義雄 先生>
<クンダリーニの光が見えてさまざまな能力が開花>
・もともとは薬学の専門家で、長年、漢方治療を行われていた荒井義雄先生。
・お父様がクモ膜下出血で倒れ、あらゆる手をつくしたものの、残念ながら帰らぬ人となったのです。漢方にも限界があるという現実を突きつけられ、「もっとほかにも人を救う方法があるのではないか」と、あらゆる治療法を探すうち、呼吸法と気功法にめぐり合います。
・その世界にひきつけられ、53歳から呼吸法と気功法の修行を始められました。すると、さまざまな能力が開花してきて、6~7年たったとき、クンダリーニという光が見えるようになったそうです。
クンダリーニとは、人体内に存在する根源的な生命エネルギーのことです。
・いずれにしても、ソウルカラーは持って生まれたものだそうで、本人の力ではなく、前世の行いが反映されているようです。
<ドキドキしながら鑑定してもらった寿命の結果は?>
・「心臓か脳にきますね。要注意です。46歳をクリアすると、また65歳あたりで同じように脳か心臓の血管に何かあります。それを過ぎると、91歳まで大丈夫ですね。二つの節目をクリアしていけば大丈夫です」
46歳といえばちょうど10年後です。ここからの10年の過ごし方で、46歳の危機をクリアできるかどうかが決まるのでしょうか。
どんなふうに過ごせばクリアできるか。荒井先生にたずねたところ、リラックスして横たわり、深く腹式呼吸をするとよいと教えていただきました。
<「涅槃瞑想」であの世とこの世を行ったり来たりできる>
・荒井塾でお話をうかがいながら、いちばん驚いたのは、先生が手で何かを操作したり、ふっと気を送るような動作をしたりするだけで、そばにいたお弟子さんたちが、バタっと倒れたり、吹っ飛んだりすることです。
松果体のエネルギーを切ることで、思考や感情、記憶などをなくしているそうです。
・「離れていても、何人でもできますよ。ここにいる会員の松果体を切ってみましょう」と、先生の手が動いたとたん、その広い部屋で、さまざまな作業や会話をしていた数十人のお弟子さん全員が、一瞬で倒れて動かなくなったのには仰天しました。
・ということは、先生が松果体を止めるこのワークは、「あの世に行く瞑想」ともいえるのでしょうか。
<意識とハートを広げればハイヤーセルフが見つかり過去生の自分とも会える 形而上学教師/著述家/ヒーラー クレッグ・ジュンジュラス さん>
<過去生を訪ねる旅で現在の自分も癒される>
・クレッグ・ジュンジュラスさんは、アメリカ、アリゾナ州セドナ在住の形而上学教師で著述家。「ハイヤーセルフディスカバリー」という手法で、人々の魂の成長を助けるヒーラーでもあります。
・「ハイヤーセルフ」とは、生まれ変わりに関係なく存在する「高次の自分」のことです。
・その光源を探し出すのが、「ハイヤーセルフディスカバリー」というプログラムです。
「それには、まず意識を広げます。ハートを広げることで、高次元に自分自身が浮き上がってきます。実は、これは死ぬときも同じなのです。『ハイヤーセルフディスカバリー』とは、皆さんが生きている間に、体の外に出る方法をお教えし、準備していただくプログラムでもあります」
セミナーやCDによるクレッグさんの誘導によって、その練習をしていけば、自由に自分の過去生(過去世)を訪ねることができるようになるそうです。高次の意識を持っているときは、時間の中を自由に行き来でき、多くのところにアクセスできるといいます。
「その大きな目的は『癒し』です。過去生を訪ねることで、過去生に対する癒しが行えます。それが過去生セラピーで、現在の問題解決にもつながります。自分のほかの人生からパワーを受け取ることができるからです。
逆に、過去生のよかったことを今回の人生に持って帰ることもできます。過去にしてきた『よいこと』は、ご自身に属していますので」
あるクラスでは、まず時間をさかのぼって、1万数千年前の太平洋の底に沈んでいるレムリアに行ったあと、そこから上がって過去生を訪ねるワークを行うそうです。
<草原の肝っ玉母さんやエジプト時代の科学者>
・私自身ではまだ過去生へのトリップは無理なので、クレッグさんに私の過去生を見ていただきました。ただし、過去生への旅は、原則的には自分でするものなので、今回は特別にお願いしたセッションです。
<光を見失ってもお迎えが来て教えてくれる>
・最後に、クレッグさんから教わった「自分自身の救済法」を紹介します。
「クライアントや生徒さんによくいうのは、『鏡で自分の顔を見て、鏡の中の人を助けてあげなさい』ということです。そんな気持ちで、鏡の中のご自分を見てください。ご自分を愛してください」
今日から、鏡の中をじっくり見てみることにします。
<海の彼方にあるニライカナイという楽園で暮らし私たちを見守っている 琉球風水師 島袋千鶴子 先生>
<沖縄の葬儀では棺桶にお土産のタオルを入れる>
・高名なユタ(沖縄の霊能者)の末裔であり、著名な琉球風水師として活躍中の島袋千鶴子先生。四柱推命をベースにして開発された独自の「琉球推命」によって鑑定を行っています。その鑑定は、よく当たるうえに実生活に役立つと評判です。
・「海の彼方に『ニライカナイ』と呼ばれる楽園があり、亡くなった人たちはそこで過ごしているといういい伝えです。ニライカナイでは、誰もが生前と同じような生活を送り、幸せに暮らしています。たとえば、先にお母さんが亡くなって、のちにお父さんが亡くなったら、そこで同じように夫婦として暮らすんですよ」
そして、お盆には、この世の家族のもとに帰ってきます。島袋先生が意識を向けると、その姿が見えたり、存在が感じられたりするそうです。
・70代で亡くなった人でも、お盆に帰ってくるときは、30代や40代の姿であることが多いとか。
・沖縄の葬儀で独特なのは、亡くなったときの棺桶に、きれいなタオルをたくさん入れるということ。
<亡き人からのメッセージを受け取ることは誰でもできる>
・島袋先生は、依頼者の求めに応じて亡くなった人を呼び出し、会話をしてメッセージを伝えることもされています。
・すると、「沖縄では、生まれ変わりはないという考え方です」と島袋先生。亡くなっても、その人はその人のまま、いつまでもあの世にいると考えるそうです。
<あの世を意識するよりいま生きていることを大切に>
・ところで、島袋先生のご専門である琉球推命とは、どんな占いなのでしょうか。
四柱推命をベースにして、琉球風水の考え方をとり入れ、わかりやすくした占いだそうです。
<驚くべき過去生記憶を語る子供たち――生まれ変わりについて知れば人生が豊かになる 中部大学教授/バージニア大学客員教授 大門正幸 先生>
<「トモくんって呼ばれる前はイギリスの子供だった」>
・「生まれ変わり現象」や「過去生(過去世)記憶」について研究なさっている中部大学教授・バージニア大学客員教授の大門正幸先生。
・中部大学でのご専門は言語学で、もともとは生まれ変わりどころか、魂や霊といった「非科学的なもの」は一切信じない唯物論者でいらしたとか。
・お話をうかがっていると、過去生というものが漠然としたものではなく、確かにあるのだとわかって鳥肌が立つような感覚を味わいました。「過去生記憶を持っている子供の多くは、非業の死をとげたケースが多い」そうです。
<「子供を失った過去生ゆえに子供に愛をそそぐ」>
・大門先生は2013年に、スティーヴンソン博士が設立した生まれ変わり研究の拠点、バージニア大学医学部精神行動科学科知覚研究所に客員教授として招かれ、より専門的な研究をされています。
実は、スティーヴンソン博士が生まれ変わりの研究に着手したきっかけは、日本の生まれ変わり事例を知ったことだったそうです。
<生まれ変わりを信じるからこそ今生をムダにはできない>
・過去生の記憶がなくても、私たちはみな、「今度こそこれをやりとげたい」とか「幸せに人生をまっとうしたい」とかいったテーマを持って生まれてきたのでしょう。過去の自分のためにも、いまの人生をがんばろうと思います。
<イメージの中で死を体験する「死の体験旅行」――本当に大事なものは何かを突きつけられる 俱生山なごみ庵住職 浦上哲也 さん>
<死を見つめてそこから生を考える>
・最寄りの駅から1分と言う便利な住宅地の一角。そこに、小さなお寺「俱生山なごみ庵」がありました。外観はまったく普通の家ですが、中はお寺で、ちょっとしたワープ感覚が味わえます。
・浦上住職は、2013年から定期的に「死の体験旅行」というワークショップを開催しています。死の体験旅行は、誘導によってイメージを膨らませて死の疑似体験をするもの。
・もともとはアメリカの医療分野で始められ、余命宣告を受けた患者さんの心のケアのために、ホスピス(終末期医療)のスタッフ教育に組み入れられたといわれています。
それをお寺のご住職が始めたのは、どういういきさつがあったのでしょうか。
浦上住職は、一般家庭のご出身ながら縁あって僧侶になられ、葬儀や法事などを勤めるようになりました。
・ご住職としては、自分が受けることが目的で、一度きりのつもりでしたが、体験談を耳にした人たちから「次はいつですか」「私も受けたいのですが」といった問い合わせが多数寄せられるように。それならと、ご自分がファシリテーター(進行役)になって、定期的に開催するようになったそうです。
<「大切なもの」を手放す過程で数々の気づきがある>
・死を身近に感じるための体験教室やイベントは、最近ふえているようです。私は、生きているうちに棺桶に入ってみる「入棺体験」に参加したことがあります。
<いろいろな死後観が自分の中に同居していてもよい>
・ところで、なごみ庵は浄土真宗のお寺です。浄土真宗では、死後の世界はどういうところと考えられているのでしょうか。
「浄土真宗という名前が示しているように、亡くなった人は極楽浄土に仏様として生まれるという考え方ですね。基本的には浄土宗も同じです」
極楽浄土というあの世は、雲の上ではなく、西の彼方にあるといいます。
・極楽浄土に行くのがスタンダードなら、地獄がないのか気になります。これについては、地獄はあっても、そこには誰もいないというのが浄土真宗の考え方だそうです。ほかの大部分の宗派では、地獄に行くこともあると考えるので、この点で浄土真宗は特殊なのだとか。
「それだけでなく、浄土真宗では、亡くなると同時に仏様になって、もう救われているので、供養もしなくていいという考え方です。これには、ほかの宗教のお坊さんもビックリされます」
・いろいろ死後の世界の話を聞いても、「どれが本当なの?」と迷ったりしないで、「それもこれも本当」というくらいのとらえ方でよいのかもしれません。
・「10年くらい前まで、死の話は『縁起でもない』で思考停止していました。最近、終活や墓じまい、仏壇じまい、エンディングノートなどが話題になっているのは、とても健全だと思います」と浦上住職。
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