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何も知らない元外相

2005-04-09 20:19:34 | マネー&ポリティックス
川口補佐官、法王葬儀人選への批判に反論(Nikkei Net)

この記事は今日の日経新聞夕刊では「私じゃ不満!?」という言葉と共に紹介されていましたが、
(当然本人が発した言葉ではないと思われる)このように逆切れされた際の正しい対応は
「はい、ダメです」が正解です。

まず、外務省の職員には「弔問外交」という分野があることすら知らない人がいるようです。
昨日も言ったように、こういうときには、一国のトップが馳せ参じて、面と向かってチェックを入れる方が、
代理人に任せるよりは効果の度合いが全然違います。それとも、外務省は世界史を影響を及ぼしたとさえ
言えるローマ法王の葬儀に、世界の元首が来るはずもないと、タカを括っていたのでしょうか。

そして逆切れした後には笑える理由が続きます:

「この時期は国会もあるし・・・」

首相補佐官ならば今日首相は何をしていたかおおよそわかるはずです。日本の首相は、新宿御苑で
最近襲名披露した落語家(落語の上手さには巨大なる疑問点がある)と共に花見をしている暇はあっても、
ローマ法王のためにローマまで出掛けそこに集う元首たちと会うことはできないらしいです。

小泉首相、政治忘れて満開の桜楽しむ (読売新聞) - goo ニュース

そして極めつけの発言はこちら:

「世界のリーダーが大勢集まり、法王がいかに宗教を越えて世界の平和に貢献したかがわかった」

弱腰外交しかしなかった首相補佐官が、それも死んだ後に気づかれてももう遅いのです。
ヨーロッパの一般市民はそんなことくらい法王が生きている間にわかりきっているのです。
特に抑圧的な政治と民主化の動きの狭間で生きてきた東欧諸国の国民は、ポーランド出身の法王が
どれだけ今ある自分たちの生活に影響を及ぼしているかについて最も感謝しているでしょう。
この発言はお葬式で「いい人を亡くしたなぁ・・・」と言ってウソ泣きしているのと等しいのです。

決して優先度の高いとは思えない郵政民営化法案で揺れている(ことになっている)国会が
史上最大の葬儀に対して優勢勝ちしたようです。外交には理念理想を必要とする場面もありますが、
実際の外交は全て「本音」で戦われます。弔意を表す一方で本音をぶつけ合うことができるという、
弔問外交の「良い面」を生かす努力をしてもらいたいです。それすらわかっていない様子の
首相補佐官ならば退任してもらったほうがマシです。

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4 Comments

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よりこヨリやまたくヒイキノ純一郎 (マサボン)
2005-04-09 23:32:12
 TBありがとうございます。

首相が葬儀に参列しないことについては「ブロードキャスター」のコメンテーター方も首をかしげていました。しかしこのことが国会で糾弾されることはないでしょう。なぜなら糾弾すべき時期は葬儀の前だから。黙認してきたことに今さら目くじら立てても意味がないのです。

 現場では日本人が報道陣くらいしかいないので「日本にカトリック教徒はいないの?」とか質問されたとは現地リポーターの談。そして首相は花見&やまたくの応援かぁ。国政に関わる全ての人が信じられない。
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コメントありがとうございます (アキヒロ@管理人)
2005-04-11 12:46:56
首相や外相あたりが参列しなかった(日本国内での追悼ミサですら代理人の出席)以上に、

この首相補佐官なる人物の無能さにがっかりさせられました。

民主党にもこの問題を追及するだけの力があるとは思えないので、

国会では話題にすら上がることはないし、終わったことなので

いまさら問題にしても何ら解決にはならないでしょう。

むしろ同様のことを今後も続けているようではダメだと思います。
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TBありがとうございました。 (NINJA)
2005-04-11 23:00:26
あきひろさん、はじめまして。



先日は、TBしていただいてありがとうございました。

実は、わたしの家には

子供の教育上といった観点から

2年程以前より、テレビを置いておりません

したがって、新聞(しかも朝刊)からのもの

情報となっていましたので、あきひろさんからの情報はすごく有り難かったです。



わたしの方からもTBさせていただきました。
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コメントありがとうございます (アキヒロ@管理人)
2005-04-13 14:10:09
このブログは主にハロプロ系のファン向け?のブログなので、

今後も役立つ情報や世間のニュースを載せていけるかどうかは、

自分のがんばり次第なのですが、

これからもよろしくお願いいたします。

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