神木クンが出るということで観に行ってきました。
小説では数名の高校生それぞれのモノローグ的なものを並べたような作りで、
関係や全体像を掴むのが少し面倒だったのですが、
映画は、小説を読んでいて気になった言葉の使い方が排除され、
いくつかのディティールやエピソードも整理されて、
一つの大きな流れに構成し直されていました。
また、映画としてのテーマを提示するために、
新たなエピソードや物語が差し込まれ、
ドラマとしてブラッシュアップされていたように感じました。
作品として大成功したのではないかと思います。
青春期の、自己確立のための
手探り、焦り、自尊、嫌悪、否定、肯定、憧憬・・。
登場人物たちのいろんな感情の動きが自分なりに理解でき、
今の自分もいまだに同じような感情に、しばしば振り回されているなぁと思いつつ、
最後の菊池の姿に、密かにエールを送ってしまう私がいました。
それって、自分、頑張れ ってことなんだろうなぁ。