舞台「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023」@まつもと市民芸術館
「笑の大学」17日公演、18日公演 @まつもと市民芸術館
「笑の大学」が松本で観られるなんて!
望外の喜びとはこのこと。
その昔、NHK-TVの「劇場中継」で観たのは初演だったようだ。
偶然に観たと記憶している。
三谷幸喜さんの名前も知らなかったと思う。
演じていた役者さんの名前も知らなかった。
それがもう、面白かったのだ。ぐんぐん、ぐんぐん引き込まれた。
じっと見つめ続けた。
あぁ、TVで観てこんなに面白いんだから、実際に観たらきっともっと面白いんだろうなぁ。
当時はインターネットで調べるとか、上京してでも舞台を見ようとか、自分的にはそんな状況では無かったから、
見終えても大興奮していたけれど、そのまま月日が流れていた。
その後、映画でも観たけれど、
あの間(ま)がねぇ。息づかいがねぇ。やっぱり舞台で観るのが面白い作品なんだよねぇ。
なんて、テレビの舞台中継でしか観たこと無いのに感じてしまったりして。
それが、25年ぶりの再演。
東京しか、あるいは地方でやっても大都市でしか上演されないんだろうなぁ。
なのに、なんと!
松本でも上演! 何故、松本で上演?
全国8箇所のうちの1箇所に選んでいただけた(ちょうどスケジュールが合っただけかも?でも)幸せ。
ここ何年か、耳が聞こえづらくなってきた。
前年に、演出のためだろう、あまり声を張らない舞台を観た際は、
20列目くらいだったが台詞の半分は聞こえなかった。
普段の生活では補聴器に頼るような場面は無いから、
それからは、舞台を観るときはできるだけ前方に席を取るようにしている。
特に「笑の大学」は登場人物二人の台詞劇。
台詞が聞こえなければ致命傷だ。
争奪戦をくぐり抜け、何とか取れたチケットは14列目の端のほう。う~ん、微妙。聞こえるかな?
そして、出ました追加公演!ありがとう、ありがとうございます。
きっと少しはゆっくりしたかったですよね。
ラッキーにも10列以内、9列目の端のほうが取れたよ。少しは近いかな。
それに、そうだ。この舞台は声を張る。しかも内野聖陽さんと瀬戸康史さんが演じるコメディだ。
大丈夫だよ、きっと。
迎えた当日。まずは9列目、ステージに向かって右端方向から鑑賞。
瀬戸さんの表情はばっちり。
内野さんは背中越し、だけど流石です、台詞、しっかり聞こえる。
そして翌日。今度は14列目、ステージに向かって左端方向から鑑賞。
昨日より少し遠いけど、この日は内野さんの表情がしっかり。
松本2日めだからか、お二人のお芝居にもこなれ感が出たように見受けられた。
あー、面白かったな。そして、染みたな。
「笑の大学」最高!!
これから先にも、ずっとずっと残っていく名作だと思う。
パンフレットを買った。
三谷さんが伊丹十三さんのことに触れていた。
そんな繋がりがあったのか。
嬉しかった。