メイキング・オブ・マイマイ新子

映画「マイマイ新子と千年の魔法」の監督・片渕須直が語る作品の裏側。

白い雲と、白い岩が覗く山と、白い地面

2009年09月11日 17時10分39秒 | mai-mai-making
●舞台となるのは日本のどこにでもあった町、ではなく、はっきり特徴のある特別な場所として描きたかった。
             
 我々がロケハンで見つけた"防府"とは、
「白い雲がパースペクティヴに沿って美しく並ぶ空」
「やわらかな輪郭と、白っぽい石灰岩が覗くカルスト地形の山々に囲まれる」
「その石灰岩と関係あるのか、地面が白い」
「ほとんどの家々の生垣はイヌマキ」

 さらに「広がる麦畑」があればまさに映画の世界そのものだったのですが、麦畑は国衙にはほとんど残っていません。そこればかりは想像で補わなければなりません。

 新子の家の庭木の種類は、いくつかの高樹文学における描写から割り出したのですが、
「アジサイ」
「木斛(モッコク)」
「桜」
「木戸があるイヌマキの生垣」
 などでした。
 やはり、生垣はイヌマキなんですね。
             

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