カンテレあんさんぶる

JPPの演奏を聞いて

昨夜札幌市内での開催されたJPPのコンサ-トに行ってきました。

JPPとは
Jarvelan Pikku Pelimannit の頭文字の略で、Jarvela 村の小さな音楽師という意味です。

Pelimanni-村の音楽師-はスウェーデンに近い西のオストロボスニア地域、特にKausitinen(カウスティネン)地域を中心に発展しました。
これらの音楽師達は自分自身仕事を持ち趣味として音楽を楽しんでいますが、その地域で冠婚葬祭などがあると演奏などをしていました。フィンランドにはこうしたペリマンニたちがあちこちに沢山います。

私は今までにペリマンニの演奏を何度か聞いたことがありますがいつも失望をしていました。

私が2度目のフィンランド旅行をした1992年”フィンランド独立75周年記念親善ツア-”として参加した時に、初めてカウスティネンを訪れました。ちょうど”カウスティネン音楽祭”が開催されておりペリマンニの演奏も沢山ききました。
きっとJPPのように上手な演奏家たちも沢山いたとは思いますが私が聞いたグル-プはどれも聞くに堪えない演奏が多くてとても失望したものでした。

でも昨夜聞いたJPPはさすがに演奏活動が充実していることもあってそれまで私の聞いたペリマンニの音楽とは違ってとてもレベルの高いものでした。
メンバ-の一人ひとりが技術的にも優れておりそして音楽が自分たちのものとなっていました。
どこからともなく聞こえてくるベ-スの低音とパ-カッションの軽やかな音、ハルモニア(足踏みオルガン)奏者のハーモニーなどなど聞いていて非常に心地の良い演奏でした。

そしてオ-プニングアクトのRAUMA(カンテレ-あらひろこ、馬頭琴・喉歌-嵯峨治彦)の演奏もお二人の呼吸がピッタリとあっていてこれも非常に良かった。
5弦カンテレ、10弦カンテレ、そしてビッグカンテレと3種類のカンテレを使用してそれぞれの良さを出した演奏でした。

そして更に更にワ-クショップで講習を受講した人たちも混じっての最後の演奏はとても温かなステ-ジとなりました。

まさにこのイベントの最後を飾るにふさわしいコンサ-トでしたよ。

皆さま ご苦労様でした。そして素晴らしい感動をありがとうございました。
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