今までにカンテレの種類や奏法について何度か触れてきましたが、カンテレは5弦から39弦まで多種多様なカンテレが存在します。
弦の数が違うと奏法、演奏する曲などが違います。
昨年まで参加していた”イロマンツイカンテレキャンプ”でも指導する講師の方々のコンサ-トがありましたが、いつも約1時間半ばかりコンサ-トで演奏者が約10人。当然、その演奏者の実力が発揮できるようなものではありませんでした。
ですが、今回のこの”クフモカンテレキャンプ”ではそれぞれの奏者のリサイタルでした。ですのでたっぷりとそのカンテレの持ち味を堪能することができました。
キャンプ3日目で開催されたのが日本ではまだまだ馴染みのない
”スティックカンテレ”
演奏者はこのカンテレのトップ奏者 PAULINA(パウリ-ナ)
スティックカンテレソロと歌手とカンテレのアンサンブル。

50人ほどの小さなホ-ルでしたが、温かなのびやかな歌声にうっとりしパウリ-ナの見事なスティックさばきに目が釘付けになりました。
歌手の方もかなりのレベルの方でごくごく自然体で歌っていたのが非常に印象的でした。
キャンプ4日目は ”5弦カンテレ”のみの リサイタル。
クフモ教会でのコンサ-トで非常に神聖な気持ちになりました。


演奏者はやはり5弦カンテレではトップ奏者の ”ARJA KASTINEN(アルヤ カスティネン)
今までカンテレコンサ-トといえば”コンサ-トカンテレ”で演奏しなくちゃと思っていましたが、それが見事にくつがえされました。
ARJAのステ-ジ演出もとても素晴らしくステ-ジの中で動きがあり、見ていて聴いていて次はどんなことをするのだろうとワクワクしながら聴きました。
演奏スタイルも椅子に座ることなく床にカンテレを置いて演奏しました。
ARJAは5弦カンテレ1台で弾いたり2台だったり3台だったり、自由自在に使いその音色は教会の中に美しく響き渡りました。
5弦カンテレのみのレッスンに通われている方々、このカンテレも色々なテクニックとレパ-トリ-を持てば十分にあなたのコンサ-トが開催可能ですよ。
次はエヴァさんのコンサ-ト、ヴィルマさんのコンサ-ト、ティモ・ヴァ-ナネンのコンサ-トについてレポ-トしますね。