駅舎の風景

電車で通勤するようになって、早や8か月経ちました。郊外電車の私の町の駅は我が家から歩いて10数分ほどの距離にあります。駐輪場ができていたり、定期券がカード式に変わりカードリーダー装置ができたりしてはいますが、よくよく見ると、この駅舎の建物自体は私が中学に通っていた頃のままです。板塀で昭和そのものという雰囲気にあふれています。
確かにこの駅から通学していたのですが、思い出すには時間が経過しすぎたのか、周りの景色が変わってしまったからなのか、社会そのものが変わったからなのか、色々あったはずの出来事が余りにも思い出せません。脳裏に映像として結ぶことが出来ないのです。過去はあまりにも遠いのです。

故郷は昔を偲ぶよすがなし光も影も色も匂いも

思い出のよすがは何も無かりけり変わりし景色時流れゆく