皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

いやな口元

2010年10月11日 08時25分28秒 | 随想

私は、人の顔の目鼻立ちといった顔の部品そのものの美醜は仕方がないと思い、それほど好き嫌いもなく気にならないのですが、人相と表情にはその人の生活や内面が窺われると考えるので、好き嫌いがあり気になります。又人の手足の長さ体の厚みや身長などといった生来の姿形は仕方がないと思い、それほど気になりませんが、仕草動作は好き嫌いがあり気になります。


そういうことで、私は俳優、歌手、芸能人など誰もあまり気ならないのですが、ある人の口元を目にすると、どうも嫌ぁ~な感じがしてしまいます。それで考えてしまうのです。


どういう口元かと言葉で表現するのが難しいのですが、いつも唇の両端を上げ気味にした表情なのです。この人、若い男性に人気の女優だそうですが、おそらく、芸能界に入る以前、気付かずにしていた自分のこの唇の両端を上げ気味にする特徴的な口元を「かわいいね」とか言われて気付かされ、それから意識的にそういう風にし始めたと、私に思わせます。そして、男には魅力的に見えるのだという事を知ってからはハッキリと意識的に採っていくようになったのだな、そしてそれが習い性となったのだな、という経緯だと私に思わせてしまうのです。


怒る時も、泣く時も、笑う時も、演技をする時、常に唇の両端をあげぎみにして喋る表情しかないのは芸が無いな、下手糞だなと思ってしまうのです。その上、下品に見えてどうも嫌ぁ~な感じがしてしまいます。女の下品は若い男には気力的に見えることが多いのです。私はこの女優の口元に見え透いてしまった思惑が感じられて嫌なのだと思う。


これが、その口元です。


閑話休題


政治家や俳優といった大向う即ち大衆を相手に商売をする者は、自らのするその時々の顔付を脳裏に描いて知っておかねばならない。また仕草さえも、時として無意識にしてしまう以上、知っておかねばならない。そして、自分のこういう仕草顔付が相手にはこういう感情反応を起こさせるという事を知っておかねばならない。しかし知っていることを相手に悟られてはならない。悟られれば、こいつは何かを企む奴だと思われる。企む奴は即ち悪い奴だと思わせてしまって支持を得られなくなる。


眉をこう動かせば、こんな顔になる。
眼をこう開けば、こんな顔になる。
唇をこう結べば、こんなになる。
というふうに、どこをどうすればどんな顔付になるのかを覚えておくことは、大衆を自分の意図通りに操るためにの手段として重要な事である。


いやいや、違う意味で、一般人の我々も気懸けて注意せねばならぬ事かも知れない。



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