最近になって、何気なく口にした初めて聞く夫の話です。
T会社に勤めていた若い頃(40年前)のことだそうです。
吉田さんの経営するY会社が倒産してしまい
吉田さんは、新入社員として夫の職場に入社してきて
Y会社再建のために働いていたそうです。
その時、一人で働いても再建の道は厳しいので
吉田さんの両親、家族みんなを働かせてほしいとの要望に
T会社も応え、吉田さんの奥さん、吉田さんの両親
結局4人が同じ会社(職場は違う)で働き頑張ったそうです。
そして、数年後
吉田さんのY会社再建のめどがついたので・・・と
夫が勤めていたT会社をめでたく退社。
その時、吉田さんがお世話になったからと
一冊の本を夫においていってくれたそうです。
その本は、中国の歴史書だったとか・・・
後に、夫は、その一冊の本からいろんな広がりがあり
長い人生の中で生きる為の大きな指標にもなったようです。
そして、子ども達への躾、教えの中にも頻繁に出てきて
私も、子ども達も、聞き飽きるほど聞かされてきました。
なぜそんなに・・・と思っていた訳が
カンレ結婚40年にして、初めて知ったことでした。
40年連れ添っていても
夫婦って知らないことがあるものだと・・・・・
今だからこそ、話し合える時間がとれたのかと・・・・・・・・・・
ま、それは置いておいて・・・
・
会社再建のために、家族みんなで黙々と働き支えあい
再建できた吉田さんにも拍手を送りたい気持ちでした。
それに、T会社の寛容な採用も
今時では考えられない思いやりの会社だったのだと
改めてあの頃の企業の考え方にも
すばらしいものがあったと感動したのでした。
高度成長期で働く場はたくさんあったかも知れませんが
従業員を、とても大切にしてくれた記憶がよみがえってきました。
人との出会い
家族の支えあい、企業の思いやり、職場で地域での・・・
これからもそんなことを考えて生きたいですね。
吉田さんは、今どうしているかなぁ・・・
あらこれを読み返しているうちに・・・涙がポロリ・・・
ありゃ~ これ、なんで~