老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

衣食足りて礼節に苦しむ

2008-10-30 00:06:55 | Weblog
「美しいお年寄り」と言われるのも大変な事だと思う。

中国に「衣食足りて礼節を知る」という故事がある。
「生活に余裕ができて初めて礼儀や節度をわきまえられるようになる」
という意味だが、最近の日本は、まるで
「衣食足りて礼節を知らず」だと思う。

五十年も前の話。
高校の社会の先生がこの事を講義した時、私が
「それでは、貧乏人はどんなことをしても良いのか」
と喰いついた。
押し問答は授業そっちのけで続き、休憩時間にまで及んだ。
私も若かったと思う。

今は、到底そんな気力はないが、困っていることはある。
完全な年金暮らしでも、衣食は足りている。
ところが、文学関係では紙誌の購読や出版記念会。
音楽関係ではチケット購入。
また、ユニセフや災害救援等のような寄付や募金。
等々が切りもない。
身近な事では孫とのつきあいもある。
詰まるところは年金の使い方の問題だが、どこ迄をどうするか。

衣食足りて礼節に苦しんでいる。