神奈川シニア連合ブログ

神奈川シニア連合の日々の活動等を記載します。

神奈川シニア連合 永井碩夫会長の新年のご挨拶

2018-01-01 08:52:21 | 日記

新年のご挨拶 

神奈川シニア連合会長 永井碩夫

神奈川シニア連合の皆様、明けましておめでとうございます。新年もお互いに力を合わせ高齢者運動に邁進しましょう。
 さて、変転極まりない日本の社会は、これからどんな方向に向かうのでしょうか。新年にあたって少し考えてみたいと思います。そのことが私たちのこれからの生き方に大きなヒントを与えてくれると思うからです。
 私は、1945年1月、つまり終戦の年に岡崎の農村に生まれました。誕生日数日前に三河の大地震が起こり、余震が怖くて、私は納屋で生まれたと聞いています。
 私が物心ついた小学生の頃は、敗戦の傷跡も大地震の爪痕も生々しく残っていた筈ですが、そんなことはお構いなしに立派なガキ大将に育ち、村中を駆け回り、チャンバラごっこに熱中していたものです。衣服も食事も粗末なものでしたが、親から勉強しろとも塾に行けともいわれませんでした。そもそも塾などという代物は岡崎にはありませんでした。
 穏やかな生活が徐々に変化し始めたのは、池田内閣の所得倍増政策、私が高校に入学したころ始まりましたが、それ以降のことは、私より先輩諸氏の皆さんが詳しいと思います。
 日本は、経済成長とともに、おおらかさとか穏やかさを捨て去り、今の安倍内閣のように、経済第一主義、国家主義的な時代に徐々に移り変わっていきました。
 気づいてみれば少子高齢化、人口減少社会の真っただ中にあり、今や経済第一主義、国家主義的な時代は、もはや頂点を過ぎ、新しい時代への転換期に入りつつあるように思います。
 その第一は、ポスト工業社会の到来です。つまりは製造業の時代ははるか彼方に遠ざかり、通信・サービス・運輸・スポーツ・娯楽の時代に分け入っています。
 第二に、物が売れない時代で、デパートやスーパーの店舗閉鎖が続き、後発のコンビニさえ店舗削減の動きがあります。また若者のモノ離れの傾向も次第に顕著になっていますが、車離れが最たるもので、極論ですが、今や若者はスマホのみで生活していると疑うほどです。
 第三は、女性やマイノリティーといった人の活躍が社会の在り様を根本的変えていく力として育ち始めています。
 こうした変化が社会の在り方を揺り動かしていくことは間違いのないことだと思います。煽り立てるような競争社会は影を潜め、鋭角的な考え方は跡形もなく消え去る丸い社会が到来し始めています。

神奈川シニア連合 会員の皆さま
 あけましておめでとうございます。
 旧年中は神奈川シニア連合発展のためにご指導・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 本年も神奈川県退職者連合(愛称:神奈川シニア連合)メインスローガンである【「生まれ、学ぶ、働き、家族をつくり、おいていく」こうした人生のステージを安心して送れる社会をつくろう】を実現するために共に頑張りましょう。ご支援の程宜しくお願い致します。
                               2018年元旦
                                 神奈川シニア連合役員・顧問一同