神奈川シニア連合ブログ

神奈川シニア連合の日々の活動等を記載します。

「地域包括ケアシステム構築と夏の参議院選を頑張ろう」第26回神奈川シニア集会開催

2016-03-24 11:21:58 | 日記
1990年から第26回目の神奈川シニア集会は、連合神奈川構成組織の各産別退職者会、中央労働金庫神奈川県本部に所属する「中央ろうきん友の会」会員、全労済そして各界の来賓等318名が参加し3月22日(火)13時から横浜市・ワークピア横浜で開催されました。
 集会は3部構成で行われ、第1部は講演として新田尊士神奈川シニア連合顧問による「◆無届け老人ホームの急増の現状と対策◆地域包括システムの構築について」を50分に亘り含蓄ある話しを聴きました。
新田顧問から講義を受ける参加者
第2部は第26回神奈川シニア集会をシニア連合・池田事務局長の司会進行により開催。先ず主催者を代表して永井実行委員長(神奈川シニア連合会長)から(下欄別記)挨拶がありました。
 引き続き柏木連合神奈川会長から「①連合神奈川の政策制度要求にシニア連合から多くの提言を頂いている②母が病院から退院し私宅で生活した結果、要介護度が下がったが家庭での介護の大切さを認識した③春闘は月例賃金に拘った賃上げと非正規の底上げを行っている。現在も「くらしのそこあげ」キャンペーンを各地で行っている④さまざまな課題を指摘するがそれを変えるのが政治である。夏の参院選挙は比例区の組織内候補全員と選挙区は金子洋一議員の必勝に向けて頑張って頂きたい」等の挨拶の後、市川神奈川労福協事務局長からの挨拶。来賓として林日本退職者連合副事務局長、神奈川県、横浜市、川崎市、関係福祉団体からの祝辞を受けた後、シニア集会に馳せ参じた牧山ひろえ参議院議員から民主党神奈川県連副代表の立場で県連代表の金子洋一参議院議員の夏の参院選への支援要請等があった後に相模原市、民主党、社民党からのメッセージが紹介されました。
挨拶する牧山ひろえ参議院議員
 引き続きシニア連合・加納副会長から「基調報告(案)」の提案、労働金庫・栗澤担当から「中央ろうきん友の会への加入のすすめ等」、全労済・橋部長補佐から「全労済の事業報告等」の報告があり全体の拍手により承認されました。その後、シニア連合・小林幹事から「スローガン(案)」、シニア連合・明珍幹事から全員で一呼吸の音頭の後に「集会アピール(案)」を提案し、それぞれ全体の拍手で承認され、本集会の締めとして、「団結頑張ろう」を永井実行委員長の音頭で「地域包括ケアシステム構築と夏の参院選選挙区金子洋一、比例区組織内候補勝利のため団結頑張ろう」と唱え全員が拳を上げ大きな声でガンバローを三唱し本集会は15時30分シニア連合・橋副会長の閉会挨拶で終了しました。
永井実行委員長の団結頑張ろう
第3部は久しぶりにシニア集会を3部構成とし地元出身の落語家「柳家小せん師匠」の演目「①めぐすり②長屋の花見」の2話を楽しく聞きながら過ごし16時30分にシニア連合・鈴木副会長の閉会挨拶で恙なく終了しました。
楽しい落語「柳家小せん師匠」
※「基調報告(案)スローガン(案)集会アピール(案)はここをクリック下さい。PDFであります。

「別記」
           永井実行委員長挨拶
 シニア集会の開催に当たり、実行委員会を代表して一言ご挨拶申し上げます。
 先ずは、日本退職者連合・林副事務局長をはじめ、多数の来賓の皆様にお礼申し上げます。
 さて、御彼岸も過ぎ、昨日は東京で桜の開花宣言がありました。桜といえば、皆さんも良く知っている西行法師の「願わくば 花の下にて春死なん その如月の 望月の頃」という歌がありますが、安倍首相の参議院選挙に向けた様々なパンチを浴び、なかなか西行さんの歌のような境地になりません。
 特に、最近とみに強まってきたのは、消費税の2%増税の話ですが、景気が悪いから増税は見送る、先延ばしにするというのはそれなりに理屈があるとは思いますが、それでは社会保障の財源はどうなるか考えると首をかたむけざるを得ません。なぜなら、もともと消費税の増税は、全額社会保障の増額に満てると言うことでスタートしたものであり、2年前の2%増税に当たっては、「リーマンショック」のような事態が起こらない限り1年後には実施するというものでした。これでは、ただでさえ、社会保障費を3年間に1.5兆円を削減すると言った今の内閣の方針に加え、消費税の増税が見送られたとすれば、社会保障、特に私たち高齢者が強く求めている地域包括ケアシステムの構築が、困難となる事は当然に予想されるところであり慎重に判断してもらいたいと思います。
 更に、この増税先送り論は、日銀による国債の買い入れを通じ為替相場を円安に導き、デフレ止め、景気を回復させると言うアベノミクスが失敗であったことが明白になったと言うことでもあります。
そもそも、アベノミクスは、為替相場を円安に導き株価を大幅に上げ、法人事業税の引き下げとあいまって、企業に大きな利益をもたらしたことのほかは何の成果も上げられない代物であったことが、消費税の先延ばし論で明らかになりつつあると思います。
 しかし、日本経済をもう少し長いスパーンで見てみれば、これから先の日本は、どういう政策をとろうが、経済成長は難しい時代に入りつつあるのではなかろうかという気がいたします。それは、既に突入している人口減少社会に加え、新興国の経済成長が続き、かってのように世界の生産基地としての日本はとうになくなり、加えて若者を中心とする意識は、物に拘らない、物を購入すると言う感覚が失せつつあるということを意味します。
 だからこそ、アベノミクスに組みしない新しい経済運営が今求められているというふうに考えます。これから益々進展する高齢社会への対応をきちんとすること、そして少子化社会を脱するために、若いカップルが沢山子どもを持つことが自分自身の人生をも豊かにすると言う感覚を持てるようにする方策を考えることではないでしょうか。そのため、企業減税ではなく、年金、健康保険、介護保険など社会システムとしての社会保障に対し、税金をもっと投入し、社会システムを維持していく、そして、若い労働者の皆さんに対して、残業代ゼロ法案ではなく、労働時間を短縮し、子どもを育てるのにお金がかからない、言ってみれば子どものうちから激しい競争にさらさない社会の実現にほかなりません。
 あとでお話しさせていただきます基調報告では、「命を育む社会」をキーワードに、これらのことを記述させていただいていますが、これから本格化する社会に向けて、社会システムを補強しながら、新しい時代によりショックの少ない軟着陸に向けて、社会を整備していくことが肝要だと考えます。
 そのためにも、7月に実施される参議院議員選挙は負けるわけにはいかない選挙であると思います。神奈川地方区には金子洋一議員を、比例区では各産別候補を擁した候補で闘いますが、来るべき新時代を展望しつつ、必勝を期さなければなりません。今日、ご参集の皆様のご協力を強く強くお願いしつつ、実行委員会を代表してのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。