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森から考える暮らしのデザイン!!

森の癒しの小屋・フォレストドームプロジェクト

パーマカルチャーガーデンの方向性

2011-06-02 | その他
先週、庭師、パーマカルチャーガーデナー、造園屋さんとパーマカルチャーガーデンについての意見交換会をおこないました。

パーマカルチャーガーデンと言っても、今のところ特に定義がある訳ではなく、求めるものも、つくる場所も、関わる人々も様々です。
そんな様々な人との対話を重ねながらパーマカルチャーガーデンの方向性を探ってゆこうと思っています。

今回は都心部でのパーマカルチャーガーデンづくりプロジェクトのために集まった面々です。
以前、カミオカイギでパーマカルチャーガーデンを考えていたときに作った図が分かり易かったのでご紹介します。


上図の横軸は自然-人工軸です。
左側に行くほど自然の度合いが高まり、右側に行くほど人工の度合いが高まります。
一方、縦軸は生産性の大小を表しています。
上に行くほど生産性が大きく、下に行くほど生産性が低い。

先ず、この縦軸横軸の図中にイメージされる場所を位置してみます。
自然の中で生産性が低いのは砂漠、生産性が高くなるにつれて竹林、森となります。
人工的なもので生産性が低いのが都市としています。生態系的には都市は砂漠と同じ位、生産性が低い。
人工的で生産性を高めたものが野菜工場であるとします。

雑木林は人間が手を入れて生産性を高めた場所なので、森よりも人工的で生産性が高い位置にいます。
一般的な畑は野菜工場よりも自然で生産性が低く、パーマカルチャーの畑はさらに自然に近く、少し生産性が低い。

ここで、いくつか庭園、桂離宮(K)、英国式ガーデン(E)、ヴェルサイユ宮殿(V)などを位置してみると人工的で生産性が低い場所に位置されます。

パーマカルチャーガーデンの位置づけは雑木林とパーマカルチャー畑を含んだあたりに位置することができると思われます。
一般的な庭園よりも生産性が高く、自然に近い状態の庭園がパーマカルチャーガーデンの方向性であると皆でこの図から確認しました。

この図は一つの見方を示しているだけで、良い悪いを言っている訳でも、この図がすべてと言っている訳ではありません。
ここでの生産性とは生態系的なものの多少を表しています。精神的、経済的な生産性を見ると都市での生産性は遥かに大きいものがあります。

また、これまで作られて来た美しい庭園を否定してパーマカルチャーガーデンをつくろうと言っている訳でもありません。美しさや精神性を維持しながら、すこしでも生産性が高く、自然に近いパーマカルチャーガーデンを目指してゆきたいと思っています。

さてさて都心部ではどんなガーデンが出来上がるのでしょうか?
お披露目会もしたいと思っています。お楽しみに!
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