カメノ日記

僕カメノ(通称カメ)の遊び、学び、それから日々のでき事をつづる日記です。カメには前進あるのみ。カメも歩けば奇石にあたる。

エチゼンクラゲ問題

2005年11月29日 | 自然・環境




 以前は、めったにお目にかかれなかった珍しい
 エチゼンクラゲが、ここ4年ばかり毎年のように
 大量に発生し、大きな問題となって頻繁にマスコ
 ミに登場しています。
先日(11月26日)も、NHKスペシャルで特別番組「巨大クラゲ襲来」
がありました。

特に今年は、大量発生した一昨年(平成15年)をしのぐ異常な大発生
です。この番組では、
  (1)最近の大量発生の原因
  (2)なぜ巨大化するのか
  (3)発生源はどこか
などについて、クラゲ研究の権威である広島大学の上真一教授の研究を
中心に紹介しながら、解説していました。

要約すると、(1)については、まず第1に海水温の上昇。この5年間
に海水温が1.7℃上昇しているそうです。水温の上昇はクラゲのポリ
プがストロビラを経て、さらにエフィラ(クラゲの子供)になる段階で
大きな影響を与えるとのことでした。

第2に、生活排水などの海への流入による富栄養化。これによりクラゲ
のエサとなるプランクトンなどが大量に発生していること。第3に、魚
類の乱獲により、本来クラゲを食べるべき魚が大きく減少したこと。

一方、(3)の発生源については、これを探るため朝鮮半島西岸と中国
の長江河口域をモデルに海流の影響などをもとにシミュレーションを行
いました。

例年なら、クラゲは日本海全体に広がりながら、9月下旬頃、津軽海峡
から太平洋側に移動していきます。ところが、今年は早くから西日本の
太平洋側に現れ、9月には三重県沖に現れているそうです。

このような現象は、朝鮮半島西岸を発生源とした場合には起こりえず、
中国の長江河口域を発生源とした場合には、よく合致するとのことでし
た。

どうやら、人口が密集した上海を中心とする長江河口域の生活排水など
の海への流入、そしてこの地域での魚類の乱獲(沿岸の漁獲高は以前の
20分の1とか)などが大きい要因のようです。

では、対策は?
この点については、番組でも、時間の関係かあまり触れていませんでし
た。ですが、早急に対策をうたなければ、毎年泣き言をいうはめになり
ます。

発生源が中国で、環境問題や漁業の問題が絡むとなるとヤッカイな問題
で、簡単に解決しないかもしれません。でも、協力して知恵を出すしか
ありません。妙案はないものか。(画像は下記HPより)

    「Diving spot BLUE MARINE」:
     http://www7.ocn.ne.jp/~etizen/kurage.html
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 相撲人気の復活、対策は? | トップ | 琴欧州の「大きな石を見ない」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自然・環境」カテゴリの最新記事