きのう行われたサッカー東アジア選手権の韓国戦は、日本が後半1
点を入れ、競り勝ちました。決勝点は、テレビで見られたとおり、
後半41分小笠原の右コーナーキックを中沢が左足アウトサイドの
ボレーシュートで決めたものです。
この試合に対する僕の率直な感想は、「勝負に勝って試合に負けて
いた」です。勝負に勝ったからといって、素直に喜べない試合でし
た。
日本も韓国も若手主体で、平均年齢はほぼ24歳で互角でした。
日本は守備面ではDFの茶野、坪井、茂庭やMFの今野、阿部らが
よく頑張っていたと思いますが、いつも言われるとおり攻撃面が全
く機能していませんでした。1点入ったのはラッキーでした。
特に前半はシュート数が韓国9本に対して、日本1本とひどいもの
でした(後半のシュート数は韓国7本に対し日本5本)。韓国が全
体に身長のあるDFをそろえたこともありますが、まず第1にあま
りにも後ろでボールを回しすぎていましたし、またハーフラインま
ではボールを持たせてもらえても、ハーフラインを越えると、速い
寄せでカットされたり、プレシャーからパスミスしたりが多かった
です。だから、見ていて全くいらいらさせられました。
次に、これもよく言われることですが、攻撃が単調で変化を付けら
れませんでした。例えば、1)韓国がやったように精度の高いロン
グボールを前線に放り込む。2)サイド攻撃をもっと多用する。ま
あやろうとして、やれなかったのがでしょうが。3)FWがもっと
オープンスペースを使う、など。そして、中盤でボールをもって時
間稼ぎして、全体が早く押し上げる、も全体的に不足していました。
中国戦とこの試合に出た若手選手がドイツワールドカップ本番に出
られるようになることは、日本チームのレベルアップには不可欠で
す。是非、若手の奮起をお願いしたいと思います。(画像は東アジア
サッカー連盟公式サイトより)