日時:11月24日
映画館:サロンシネマ
パンフレット:A4版700円。インタビューが異様なほど充実。
日常生活において、雑用だらけで目が回るほど忙しくなることを「グッド・フェローズな1日」と呼ぶくらい、大好きな映画の1本がマーティン・スコセッシの「グッド・フェローズ」であるワタシ。最後にマフィア仲間を裏切り、証人保護プログラムで我が身の保身を図った主人公、ヘンリー・ヒルの後日談を、スコセッシ総指揮でジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロが演じるなら、たとえ監督がベッソンと言う部分に多少(かなり?)不安を覚えても見逃す訳にはいかない。
【以下、ネタばれあり。】
証人保護プログラム下にあるジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロ一家はフランスのど田舎、ノルマンディに身を隠し、歴史作家を偽る。(ノルマンディに「海兵隊」が上陸したとさっそく間違うネタが面白い。)
まず、この一家が引っ越してきた雰囲気がいい。初めての町で右も左も分からない。周囲には三代前から近所づきあいみたいな閉鎖性が感じられる。
そこで本当はおとなしくしておかなければならない身分のはずなのに、がさつなアメリカ人とは生活ペースが違い、隙あらば人を騙そうとするフランス人に我慢がならず、家族揃ってすぐに暴力沙汰。「倒れた相手はすかさず袋叩き。」というスコセッシ流儀が踏襲されていて、大笑いする。
アメリカ人とヨーロッパ人がお互いのライフスタイルの違いでトラブルになるというのはコメディ映画の王道ネタの1つだが、そこをどぎつくリアルに描けるのは、各国ネタで似たような映画(「WASABI」とか・・・)を作ってきたベッソンならではの手腕と妙に感心させられる。(ちなみに「バンド・オブ・ブラザーズ」によれば、第82空挺師団の兵士もフランス人に対しては好印象を抱いておらず、一番好きになったのはドイツ人だったという。)
さらに映画が進むにつれ、「グッド・フェローズ」が好きなほど、笑える場面が満載。ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロのマフィア時代の様子なんか「グッド・フェローズ」のまんまだし、両作に同じ顔までいる。
「アメリカ映画を観て討論する会」に招待されたジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロなのだが、さすがにここで「グッド・フェローズ」上映はあざとすぎるのでやらないだろうと思いきや、手違いで「グッド・フェローズ」が配送・上映されるという荒唐無稽な大ネタには大爆笑。(したのは、劇場でワタシだけ・・・)
実はこのネタ自体はすでに原作小説で書かれてあったのだが、今回、事前情報を一切シャットアウトしていた甲斐あって、楽しかったのなんの。
その後、ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロはマフィア時代の思い出話をどんどん披瀝するのだが、「かっーとなって、すぐにぶっ殺してしまったって訳だ。」と説明するくだりをジョー・ペシのセリフまわしでやってくれるから、さらに面白くなってしまう。
その後、ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロを見つけた(このプロセスも異様におかしい。)マフィアの殺し屋軍団を一大市街戦を展開し、ブラックコメディばりに死体の山を築き上げてしまう。いやはや、期待以上のコメディ映画。最近、本気なのか冗談なのか判別しがたい映画を撮ってきたベッソンのセンスがいい味わいとなっている。(誉め言葉)
ところで、殺し屋一味が列車からのっそりと降りるシーンはまんま「ウェスタン」。音楽も微妙にそれらしく、使用曲に「Clint Eastwood」なる曲もあったのだが、関係あるのだろうか。(←いつもの悪いクセ)
映画館:サロンシネマ
パンフレット:A4版700円。インタビューが異様なほど充実。
日常生活において、雑用だらけで目が回るほど忙しくなることを「グッド・フェローズな1日」と呼ぶくらい、大好きな映画の1本がマーティン・スコセッシの「グッド・フェローズ」であるワタシ。最後にマフィア仲間を裏切り、証人保護プログラムで我が身の保身を図った主人公、ヘンリー・ヒルの後日談を、スコセッシ総指揮でジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロが演じるなら、たとえ監督がベッソンと言う部分に多少(かなり?)不安を覚えても見逃す訳にはいかない。
【以下、ネタばれあり。】
証人保護プログラム下にあるジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロ一家はフランスのど田舎、ノルマンディに身を隠し、歴史作家を偽る。(ノルマンディに「海兵隊」が上陸したとさっそく間違うネタが面白い。)
まず、この一家が引っ越してきた雰囲気がいい。初めての町で右も左も分からない。周囲には三代前から近所づきあいみたいな閉鎖性が感じられる。
そこで本当はおとなしくしておかなければならない身分のはずなのに、がさつなアメリカ人とは生活ペースが違い、隙あらば人を騙そうとするフランス人に我慢がならず、家族揃ってすぐに暴力沙汰。「倒れた相手はすかさず袋叩き。」というスコセッシ流儀が踏襲されていて、大笑いする。
アメリカ人とヨーロッパ人がお互いのライフスタイルの違いでトラブルになるというのはコメディ映画の王道ネタの1つだが、そこをどぎつくリアルに描けるのは、各国ネタで似たような映画(「WASABI」とか・・・)を作ってきたベッソンならではの手腕と妙に感心させられる。(ちなみに「バンド・オブ・ブラザーズ」によれば、第82空挺師団の兵士もフランス人に対しては好印象を抱いておらず、一番好きになったのはドイツ人だったという。)
さらに映画が進むにつれ、「グッド・フェローズ」が好きなほど、笑える場面が満載。ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロのマフィア時代の様子なんか「グッド・フェローズ」のまんまだし、両作に同じ顔までいる。
「アメリカ映画を観て討論する会」に招待されたジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロなのだが、さすがにここで「グッド・フェローズ」上映はあざとすぎるのでやらないだろうと思いきや、手違いで「グッド・フェローズ」が配送・上映されるという荒唐無稽な大ネタには大爆笑。(したのは、劇場でワタシだけ・・・)
実はこのネタ自体はすでに原作小説で書かれてあったのだが、今回、事前情報を一切シャットアウトしていた甲斐あって、楽しかったのなんの。
その後、ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロはマフィア時代の思い出話をどんどん披瀝するのだが、「かっーとなって、すぐにぶっ殺してしまったって訳だ。」と説明するくだりをジョー・ペシのセリフまわしでやってくれるから、さらに面白くなってしまう。
その後、ジミー・コンウェイ・・・もといデ・ニーロを見つけた(このプロセスも異様におかしい。)マフィアの殺し屋軍団を一大市街戦を展開し、ブラックコメディばりに死体の山を築き上げてしまう。いやはや、期待以上のコメディ映画。最近、本気なのか冗談なのか判別しがたい映画を撮ってきたベッソンのセンスがいい味わいとなっている。(誉め言葉)
ところで、殺し屋一味が列車からのっそりと降りるシーンはまんま「ウェスタン」。音楽も微妙にそれらしく、使用曲に「Clint Eastwood」なる曲もあったのだが、関係あるのだろうか。(←いつもの悪いクセ)
題名:マラヴィータ 原題:MALAVITA(英語題はThe Family) 監督:リュック・ベッソン 出演:ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ |
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