有希子さんと哀ちゃん

今週のサンデーの「有希子さんが阿笠邸にご飯作りに来る」という哀ちゃんの爆弾発言に辛抱たまらんかったので。

以下久しぶりのコナン小話です。

「いただきます！」
「……いただきます」
「……」
「……」
「……」
「……あの、なにか？」
「あ、ごめんね！ちょっと新一の小さい頃のこと思い出しちゃって。哀ちゃん、お箸使うの上手ねえ」
「そうですか？」
「ええ。アメリカで育ったとは思えないわ」
「工藤君も探偵団の子達も普通に使ってますよ？」
「ううん。子供にお箸の使い方を教えるのって大変なのよ。新一の時も苦労したわ～。ちょうど今の哀ちゃんくらいの頃かしら。ほら、あの子、変なところで不器用じゃない？」
「ふふふ、確かに…」
「でしょ？そのくせ負けず嫌いで癇癪持ちだから、とにかく忍耐と根気が必要で、我が子じゃなかったら付き合いきれなかったかも……」
「そうだったんですか」
「ええ。でも哀ちゃん、とっても上手にお箸を使うじゃない。教える人が良かったのね」
「……そう、でしょうか」
「ええ。きっとたくさん時間と愛情をかけてくれたのよ」
「……」
「あら、ごめんなさい。すっかり手を止めてしまったわね。温かいうちに食べて食べて」
「あ、はい。……美味しいです」
「そう、お口にあってよかったわ」
「……」
「……」
「……あの、工藤君のお母さん」
「なに？」
「ありがとうございます」


みたいな会話が阿笠邸であったらいいなあ。