隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「仕事ができるカッコいいやつ」~ストラトキャスター

2021年09月09日 17時14分06秒 | スピッツ

2021.09.05
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 番組冒頭で・・・、「世の中の状況・・・、どうなんでしょうね。この時期、大変な方もそうでもないという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」と。

 今日は、【ストラト使いで漫遊記】。
 「以前に取り上げたギブソンのレスポール(ココ)と並んで、エレキギターと言えば『これ!』というフェンダーのストラトキャスター」を使っているロックギタリストを「草野の独断で紹介」してくれます!

 オンエア曲
 01 恋する凡人(スピッツ)
 02 Peggy Sue(Buddy Holly)
 03 Bold As Love(The Jimi Hendrix Experience)
 04 Black Night(Deep Purple)
 05 Moonchild(Rory Gallagher)
 06 Jet To Jet(Alcatrazz)
 07 Under The Bridge(Red Hot Chili Peppers)
 08 目抜き通り(MAMALAID RAG)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「恋する凡人」(2010年、13thアルバム『とげまる』/2010年、シングル「つぐみ」にライブバージョン収録)。
 2009年にストラトキャスターを手に入れた草野くん、レコーディングでも使うようになったそうだが、この曲は「ストラトをかき鳴らしたい!」という衝動でできあがった曲!
 (ライブでも、ギターの音が気持ちよく、気分がMAXに上がる曲ですよね~。サビの声も色っぽい)

 最初の曲は、「50年代、ロック黎明期のレジェンド」、Buddy Hollyの「Peggy Sue」(1957年、6thシングル/1958年、2ndアルバム『Buddy Holly』)。
 (この曲は、ポール・マッカートニーのカバーで聴いたなあ。彼も崇拝していると発言していたっけ)
 Paul McCartney - Peggy Sue [Acoustic] [High Quality]
 (アコースティックバージョンだね)

 「ストラトキャスターを使っていた有名人では、最も初期の方ではないか」と。
 ちょっと不良っぽいイメージだったプレスリーやエディ・コクランらと同時代の人だが、「Buddy Hollyさんはきちっとスーツを着て太いフレームのメガネをかけて・・・」というイメージ。だが、「最新のギターを鳴らして、当時は尖ったイメージだったのでは?」と。
草野「若くして亡くなったが、この前特集したザ・ナックもカバーしていた『Heart Beat』とか名曲もたくさんあるので、興味持たれた方はぜひ!」
Buddy Holly - Heartbeat


 ではここで、ストラトキャスターとは?のお話。
 ストラトキャスターは、1954年、レオ・フェンダー氏が発表。
 それまでのエレキギターのデザインは、クラシックギターやアコースティックギターの延長線上にある感じだった。
 このストラトキャスターの革新的なボディーシェイプとヘッドの形は、今では機能的にも優れていて、「立っても座っても弾きやすい」。
 音もクリアで立体的でバリエーションも多く、「ほかのギターが物足りなくなったりもする」。
 もともとは、フェンダー社からすでに発売されていたブロードキャスター(テレキャスター)の後継品扱いだった。
 ブロードキャスターは当時最先端だったテレビ放送のbroadcastにあやかっての命名だったが、商標的に問題があったらしく、televisionのteleをつけて、「テレキャスター」になったそうだ。(へ~)
 後継品であるストラトキャスターのほうは、当時話題だった「宇宙開発」から、「成層圏」を表すstratosphereのstratoにキャスターをつけた造語。
 草野「いずれにしても、トレンディーでナウな名前にしたかったということですかね。今のトレンドで無理やりつけるとしたら、『大谷翔平キャスター』とか『マリトッツオキャスター』とか・・・ですかね」
 (いやいや・・・)


 そして次は、The Jimi Hendrix Experienceで「Bold As Love」(1967年、2ndアルバム『Axis: Bold As Love』)。
 ロックファンにストラトキャスターのギタリストと問えば、「ジミヘンと答えるはずです・・・、というか答えてほしいのですが」。
 彼はエレキギターの演奏に革命を起こしたが、「大胆なアーミングやフィードバック奏法はレスポールやテレキャスではできなかったと思います」。
 ノイズやハウリングを起こしやすいことを逆手にとって、「サイケなサウンドを作り出した」と。
 この前特集したとき(ココ)はハードな曲が多かったので、「今日はメロディアスな曲を」。
 (ユラユラしてしまう。気持ちいいなあ)

 次は、Deep Purpleの「Black Night」(1971年、7thシングル)。
 70年代のストラトキャスターの代表的なギタリストと言えば、リッチー・ブラックモア。
 草野「現在ストラトを使っているエリック・クラプトンさんやジェフ・ベックさんはレスポールやほかのギターのイメージもあるけれど、Mr. ストラト!と言えば、リッチーさん!」
 彼もデビューのころはセミアコなどを使っていたが、「ハードロックでストラトを使うならこうですよ、というお手本のようなプレイスタイルのギタリスト」と。
 ギブソンのギター使いが3本の弦で弾くパワーコードなどはストラトではあまりきれいに出ないので、「2本の弦のリフをよく使っている」と、ZO-3で。
 草野「彼もジミヘンの影響を受けていて、この曲のソロでは派手なアーミングを聴いてもらえると思います」
 当時はアルバムに収録されずにプロモーション用のビデオとして世界各国で大ヒットした「彼らの代名詞的ナンバー」。
 (泣けるくらいに懐かしい。覚えてる~?と昔の友人に連絡取りたくなる。かっこいいなあ)
Deep Purple - Highway Star 1972 Video HQ
 (スピッツのメンバー同士のインタビューなどでも登場する、「Highway Star」!)

 次の曲は、「個人的な好みで選びました」、Rory Gallagherの「Moonchild」(1976年、6thアルバム『Calling Card』)。
 ボロボロに塗装の剥がれたストラトキャスターがトレードマークの、アイルランド出身のギタリスト。
 昔のストラトは汗で塗装が剥がれるほど、塗装の定着が弱かったそうだ。「それがダメージデニムのようなカッコよさにつながっていったりする」(なるほど)
 ブルージーなプレイが持ち味で、「ローリング・ストーンズやディープ・パープルからも加入の要請があった超人気のギタリスト」。
 wiki情報によると、彼はバディ・ホリーのファンで、それでストラトキャスターを使い始めた、そうだ。
 以下は、ツアーのドキュメント。
ロリー・ギャラガー / アイリッシュ・ツアー 1974
 (若くて、尖り具合がステキだな)


 ストラトキャスターの長所は、
  〇体にフィットする革新的なボディーシェイプ
  〇ハーフトーンの魅力も含めて、サウンドバリエーションの豊富さ
  〇ネックの交換ができたり、故障の際に修理しやすい、改造もしやすい
 など。
 むりやり例えるならば(お得意の・・・)、「レスポールがオシャレなお坊ちゃんならば、ストラトは仕事ができるカッコいいやつ」。
 短所をあげるなら、「ストラトについていたマイク(専門的に言うと「ピックアップ」)は、シングルコイルで、ノイズは多いしパワーはないし、特にメタル系の音楽には向かない(なので、パワーのあるハンバッカーに付け替えて改造して使っている人も多い)」。
 次に紹介するAlcatrazzのギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンは「シングルコイルのストラトにこだわって使っている」。

 曲は、Alcatrazzの「Jet To Jet」(1983年、デビューアルバム『No Parole from Rock 'n' Roll 』)。
 イングヴェイ・マルムスティーンは「超絶速弾きのギタリストで異次元の世界。笑っちゃうくらい」。
 草野くんお得意のたとえでは、「中学生の陸上部員がウサイン・ボルトを見上げている感じ」。
 草野「オレはこれを聴いて、メタルのギタリストは無理だな、と諦めました。オレと同世代のギタリストでは、イングヴェイで挫折した人、多いと思います」
 「早回ししてるのかと思った。ソロを聴くと、あ、もうオレ、ギターやめよう、と思った高校生の気持ちがわかると思います」と。
 (罪なギタリスト・・・。挫折してギターをすべてやめてしまわなくてよかった・・・という一ファンです。・・・というか、これをスピッツには求めないけど)(笑)
 曲終わりで、「ひずませるとジャリジャリするバッキングの感じがいかにもストラトだなと思います」。

 最後は、Red Hot Chili Peppersで「Under The Bridge」(1991年、5thアルバム『Blood Sugar Sex Magik』)。
 ギターは、ジョン・フルシアンテ。
 メタルだけではなくパンクバンドのギタリストでもストラトを使っている人は少ないそうだ。
 「レスポールやテレキャスを使っている人が多いかな」
 「パンクスからしたら、ストラトはオールドウェーブなロックのイメージがあるかも」
 「パンクも音がデカいから、パワーのあるギブソン系のギターのほうがサウンド的にも合うかも」
 けれど、90年代のミクスチャー系ロック、オルタナ以降は、「また普通にストラトを弾くギタリストが増えた」。
 「しっとりアルペジオで弾くパートとジャカジャカというパワフルなパートのメリハリをつけるアレンジの曲が増えた」のも、その要因のひとつ。
 草野「そんな中で、個人的に、ストラトをカッコよく弾いているギタリストNo.1がジョン・フルシアンテさん」
 彼はグレッジやヤマハのギターを弾くこともあるけれど、YouTubeで確認したら、この曲はストラトキャスターで演奏していたそうだ。
 ウィキペディアで、ベルベットのジャケットでストラトを弾いている彼の画像がかっこよくて、一時保存してときどき見ていたそうだ。
 (あ、ホントにかっこいい! 著作権フリーなので、貼り付けます。ベルベットのジャケット・・・。おとなになったスピッツなら、いかがですか?)
 
 そして、ライヴ。
Red Hot Chili Peppers - Under the Bridge [ Live ]


 特集の最後に。
 今日は、ストラトキャスターをシングルコイルのまま使っているギタリストたちに限定したそうだ。
 すでに触れたように、ハムバッカーというパワーのあるマイクにかえて使用している人も多い(草野くんもその一人だそうです)。
 ヴァン・ヘイレン、アイアン・メイデンのデイヴ・マーレイなど意外と多いそうで、「そのあたりで特集も組めそう」と。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「まもるさん」でも「シャララ」でもないし・・・)
 今日は、MAMALAID RAGの「目抜き通り」(2002年、1stシングル)。
 かなり前にMAMALAID RAGのライブ映像でボーカルの田中さんがストラスキャスターを弾いているのを見たときに、「ストラトってオシャレなギターなのかもしれない」と思った草野くん。
 ストラトがオシャレというよりMAMALAID RAGがオシャレなだけなのかもしれないけれど、「ストラトをオシャレに弾くこともできるんだ」と思った記憶があるそうだ。
 このシティーポップの風合いの曲は「今聴いても古さはまったく感じないで、『今年リリースされた新曲なんですか』というくらいの新鮮さ」と。
 草野「福岡の志賀島あたりをドライブしながら聴いたら気持ちよさそうだな」
 (久々に聴いたなあ、そうか、もう20年前なのね。びっくりだ)


 そして来週は、「作詞の師匠で漫遊記」。
 草野くん自身は、曲を作り始めてから40年の月日がたっている(すごい歴史だ)。
 作詞をするうえで影響を受けた人の楽曲や作詞にまつわるエピソードで番組を構成してくれるそうで、これは貴重な回になるかも。

 「草野さん、私のわらしべ長者エピソードをきいてください」

 そしてリクエスト募集のご案内、「カラオケでうたってみたいロックナンバー」。
 コロナ渦で、カラオケ行きを我慢している人も多いのではないか?
 そこで、十八番のロックナンバーや、まだ歌ったことはないけど今度カラオケに行ったら歌ってみたい・・・そんなロックナンバーを募集! ただし、スピッツ以外で。


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