隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「残響が気持ちいい曲」~ロック大陸漫遊記

2018年02月06日 19時27分55秒 | スピッツ

2018.2.6(火)



 北陸、特に福井では32年ぶりの大雪とか。
 なんとなくグダグダしつつ、ニュースだけは見ていました。
 自衛隊のヘリの墜落、名護市の選挙・・・。
 ヘリ墜落で住民の女の子は軽症ですんだようだけど、乗組員一名は亡くなり、もう一人は行方が確認できないとか。


2018.02.04(日)21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM


 今回はちょっと「マニアック」に、「残響が気持ちいい曲で漫遊記」がテーマ。
 寒い時期にあえて「寒い曲」を取り上げてみようということだそうだ。

 導入は小学校の頃の剣道の寒げいこの話。
 猫舌の反対?で、冷たいものが苦手らしい。
 清流に足を入れられない/冷たいものを食べると頭が痛くなる・・・。
 で、寒げいこの際の床があまりに冷たくて足の裏が痛くて、耐えられなかったと。
 体質かな?って。

 さて、今夜のセットリストは?

 01 みなと(スピッツ)
 02 The Drugs Don't Work(The Verve)
 03 Real Animal(The House Of Love)
 04 Can't Be Sure(The Sundays)
 05 空洞です(ゆらゆら帝国)
 06 Summer Of '69(Bryan Adams)
 07 I Don't Know What It Is(Rufus Wainwright)
 08 夕なぎ(Nav Katze)

 1曲目はスピッツの「みなと」。「残響強めの曲かな」って。
 
 そして、The Verveの「The Drugs Don't Work」。うーん、たしかに心地よい。メロディもきれいで、眠くなりそう。
 20年前にロンドンを訪れた際に、TVでMVが流れていて、1月のロンドンは極寒で、その曲調がそのときにイギリスの景色に合っていて思い出の曲になったそうだ。
 プロデューサーのウィル・マローンのストリングスのアレンジがすばらしいと解説し、1970年にリリースされた彼のソロ・アルバム『ウィル・マローン』もなかなかいいので、いつかかけてくれるそうだ。
 マニアックな情報として、彼はアイアンメイデン1stアルバムにも関わっていて(ってことは『鋼鉄の処女』?)、メンバーからは無能呼ばわりされたらしいけど、草野氏曰く「単なる人選ミスだったのでは?」ということ。
 私にいつも音楽の刺激を与えてくれるY子さん。この曲を聴いて、どこかで聴いたことあるなと懐かしい気持ちになったそうです。マサムネくんの解説をきいて、大好きだったバンドWINO(ワイノ)を思い出したそうです。当時ライブなどで、The Verveの曲をかけたり、メンバーが好きだという話をしていて、彼らが好きなものはなんでも吸収したいと思ってThe Verveを聴いていた時期があると。こういう懐かしい過去とのうれしい再会を、このラジオが導いてくれたわけです。

 The House Of Loveの「Real Animal」。The House Of Loveは1986年デヴューのバンドで、全体的に「こういう寒い感じの曲」が多いそうだ。当初は「スミスの再来」と言われたらしい。ボーカルのガイ・チャドウィックは「オレにはない低音ボイスの魅力」があったそうで、ある時期よく聴いていたとか。

 そして「残響」の説明。
 残響には2種あり、「リバーブ」と「ディレイ(エコー)」。実際にエフェクトを使ってその中でギターを弾いてくれて、ああ、なるほど、そういうことねと納得。
 「リバーヴ(reverb)」は風呂場や体育館のような場所で音が響く感じ。マサムネくん「ババンバ バンバンバン♪」と「いい湯だな~」を例にあげてくれたのでよくわかりました。
 それに対して、「ディレイ(delay)」はやまびこのイメージ。ロックなイメージで、よく使われる。もちろん、両方を合わせて使うこともあるそうで、スピッツもレコーディングでよく使うと。

 次は、90年代のイギリス ブリストル出身のバンドThe Sundaysの「Can't Be Sure」。曲の構成がおもしろく、キックスネアが曲終わりにようやく登場するのを、新幹線などの移動中に楽しんでいるとか。さすがの楽しみ方?
 ハリエット・ウィーラーの声が美しい。この曲が収録されたアルバム『Reading, Writing, and Arithmetic』は直訳すれば「読み書き算盤」だけれど、邦題を『天使のささやき』とした担当者の気持ちもよくわかると。

 そして、日本のバンドで「残響が気持ちいい曲」はゆらゆら帝国の「空洞です」。彼らのラストアルバム『空洞です』はよく聴いていたなあ。これで、もうすべてやりとげてしまった?と解散してしまったんですよね。
 マサムネくん曰く、「サイケデリックな残響」。坂本慎太郎さんとは同い年で同じ福岡出身。共通の友人に寄れば高校時代に会ったことがあるらしい。ライブハウスなどで顔を合わせたのか? 「全然記憶にないんだよね。向こうもそうだと思う」 でもゆらゆら帝国もソロになってからの坂本さんのアルバムも好きで、よく聴いているそうだ。雑誌のインタビューでも、よくゆらゆら帝国の名前を出していましたよね。
 追記:ゆらゆら帝国の坂本さんは大阪出身では?と思われた方、すみません、下のコメント欄をご参照ください。


 ここでハガキを読む。「50代はどんな年代?」という問いかけに、エレファントカシマシの宮本さんの雑誌での発言を紹介。彼は「40代は若者の老年期だけど、50代は老人の青年期だ」と言っていたとか。すごい発言! いい言葉だなあと思ったそうで、50歳を境に新たな青春の始まりだ~と。


 最後は2曲続けて、Bryan Adamsの「Summer Of '69」とRufus Wainwrightの「I Don't Know What It Is」。
 前半がちょっとダークな感じの残響の曲が並んだので、ここでアメリカンな明るい感じの曲を、と。
 Bryan Adamsは「ばりばり現役の58歳」のアーティスト。「最近も来日していましたね」。え、そうなんだ。草野氏は「高校生の頃の甘酸っぱい」記憶を蘇らせる感じらしい。
 80年代の終わりころ?、ポール・マッカートニー、クラプトンらが出演していたフェスの映像で、ブライアン・アダムスを見たとき、あまりにもカッコよくて、その映像を何度も繰り返し見てCDも購入した思い出がある。すっかり忘れていたので、「ばりばり現役」と聞いてちょっとうれしい。久しぶりに少し楽しくなりました。

 Rufus Wainwrightの「I Don't Know What It Is」は「夕暮れ時に白湯を飲みながら聴きたくなる」そうで、彼らしい解説だ。ダークなエフェクトと爽やかなエフェクトをどちらも備えていて「お手本」だと。

 「残響」をきかせた曲が最近は少なくなってドライな曲が増えた気がする、と。たしかに「残響」によって歌が奥まって聴こえたり、リズムのタイトさが失われるおそれもあるので、使い方によっては逆効果になることもあるそうだ。
 スピッツに関していえば、特に自分はホールでの残響のある自分の声に慣れてしまって、レコーディングの際も「ありき」で考えているところがある、と。もちろんそうではない曲もあるけれど、これからの課題かも、だそうです。

 最後は「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。今回はNav Katzeの「夕なぎ」。上京したての頃、夜中にTVでMVを見ていたと。女性3人のバンド。年代的にはインディーズ時代のスピッツとも重なる? 私の知り合いが当時ファンで、ただ90年代に入った頃か、ドラムスの人が脱退して、その後、音楽性が変わってきて、「聴かなくなったなあ」と言ってたっけ。
 曲の途中で熱いサックスが流れるのって苦手らしいけど、この「夕なぎ」はイントロのサックスがカッコいいと。ハワイに撮影に行ったとき、なぜか「夕なぎ」を聴いていたのを覚えていると。
 スピッツメンバー4人でライブに行ったこともあるそうです。

 さてさて、来週の予告。「そのメロディ、よくつくったな」ということで、草野氏が自分本位で選ぶ「美メロ」の楽曲で漫遊記だそうです。
 CDショップのレコメンなどで「美メロ」と書かれていても、彼にとって「美メロだったことは少ない」そうで。おお、なんか期待できそうなテーマです。

 最後の「さようなら~」は「なんかそっけないんじゃない?」と友人に言われたそうで、
 「またお会いしますよ~。それまでお元気で」
 が最後のご挨拶でした。お心遣い・・・恐縮です(笑)。

 自分用の記録なので、ここまで読んでくださってすみません。
 でも音楽っていいですよね~と、私たちにとって当たり前のことをまた新たな視点で紹介してくれる、「ロック大陸漫遊記」。長々と続きますように。

 

                              




 『バイプレイヤーズ』、無事に撮影が続きますように。
 https://www.oricon.co.jp/news/2105237/full/


 アジカン後藤正文さんの新たな試み。
 http://www.applevinegaraward.com/
 経緯はこちら。
 http://gotch.info/post/169465286807/
 経緯の説明に彼らしさがにじみ出ています。


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6 コメント

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仲良しはロックか? (ハチの針)
2018-02-07 11:45:09
かけらさん、こんにちは。

「ロック大陸漫遊記」、私も楽しく聴いています。

ちょっとさかのぼりますが、2回目の放送で、草野さんの口からイアン・ギランの名前が出てきて浮かんだ懐かしい顔があります。学生の頃、ディープ・パープルの来日前にリッチー・ブラックモアがボーカルのイアン・ギランとけんかして、ツアーをドタキャンしたときのリッチーファンの友人の落胆ぶり(メチャクチャ面白かった)。

それにしても、スピッツに出会って、私の中の「ロックバンド=すぐけんかする」のイメージは大きく覆されました。最初のうちは驚きでしかなくて「仲良しってロックなの?」と思ったほどです。

去年、ロンドンでは、4人でブラック・サバスのライブを観たようですね(イアン・ギランは一時期サバスのボーカルだったこともあります。この辺りのメンバーチェンジの目まぐるしさといったら)。同ツアーのトレーラー映像では、アンコールの「パラノイド」で黒い紙吹雪が舞っていました。トニー・アイオミのギター(SG)は重くドロドロしていて、初めてサバスを聴いたときは「ホラー映画みたい」と思ったんだった。

一見、スピッツとは対極の世界。こういうのだって、最初は何かの冗談かと思いましたが、彼らのアンサンブルを聴きながら、いろんな音楽を通ってきた人たちの「仲良しだからこそのロック」に思いを馳せてみることがあります。友人の影響とはいえ、女だてらにハードロックを聴いていた私のほうがよっぽど冗談みたいだったと思いますが。

風邪をひかれてたとのこと。今年はホント寒いですよね。最近まで半袖だった息子(小4)の友達がついに長袖を着だしました。
返信する
慣れてしまっていた。 (かけら)
2018-02-07 18:35:21
こんばんは、ハチの針さん。
ありがとうございます。「風邪」はどうにか追っ払えたみたいです。
コタツでダラダラは至福の時間のはずでしたが、なんだか体中が痛くて、思うように楽しめませんでした。
今日はもう椅子に座って、いつものワタシに近づいています。

ほんとですよね、仲良しはロックなのか? ご指摘に?、ちょっと久々にドキッとしました。
スピッツの4人の雰囲気に慣れてしまって、平和マヒ?(笑)。
10年くらい前だったか(時期は定かではないのですが、邦楽バンドで解散や休止やメンバー脱退が話題になっていた頃だったか?)、「なんでみんな解散ってするんだろう」「さっきマサムネとも話してたんだけど、わかんないよね」みたいなインタビューありましたっけ。
ま、スピッツはありがたいことにそんなバンドです。争いを好まない。どこかで誰かがブレーキをかける。でも柔らかくて弱虫でも、頑固なバンド・・・ってところで、いいんだいいんだ、これだってロックさ、なんて。

海外のバンドのメンバーの入り乱れ方なんてハンパじゃないし、喧嘩して殴り合ってやめちゃうし。それに私の青春の頃はまだドラックのやりすぎで亡くなるバンドマンが多かったです。衝撃。

そういえば、ハチの針さんが書いていたリッチー・ブラックモアがドタキャン騒ぎのあと、彼は脱退したんでしょ? 
70年代にも一度やめていますよね。これはケンかじゃなかったと思うけど。忙しい限りです。

ブラック・サバスのようにボーカルが入れ替わって、また戻って、それでもサバス、という感覚も邦楽バンドにはないものかもしれませんね。
そういう相関図のようなことを、昔レコードを貸し借りした友人と話すのも、結構おもしろかったりします。

「ホラー映画みたい」は、私にもなんだかわかる気がします。

ドロドロもサラサラも併せ持って、ロックの大河は続いているのかしら。

家の次男坊は幼いころ、襟と袖が嫌いで、真冬も半袖Yシャツでした。せめて・・・と毛糸のベストを着せていたことを思い出しました。
今ではしっかりダウンを着ていますけど。

ハチの針さんも、油断は禁物。風邪にご用心って私に言われたくないですよね。

いつもありがとうございます。
返信する
Unknown (通りすがり)
2020-07-16 01:46:14
坂本慎太郎さんの出身地は大阪では?
返信する
ありがとうございます。 (かけら)
2020-07-17 12:18:44
通りすがりさん

こんにちは。
ご指摘、ありがとうございます。

たしかに諸々検索してみると、坂本さんは「大阪府出身」と紹介されています。
当時の放送を再度きいてみたら、草野氏は確かに「同じ福岡出身で同い年」とおっしゃっています。
ただ、二人が実は高校のころに会っていた、というのは、あくまで高校のときの友人の話だということ、草野氏自身は覚えていないし、「たぶん坂本君も覚えていないでしょう」と言っていることから、友達の勘違い? あるいは出身は大阪だけど高校のころ福岡にいた? どちらかなんでしょうね。

通りすがりさんはきっと、ゆらゆら帝国のことを私よりは詳しくご存じのようだから、「福岡にいたなんて聞いてない」とおっしゃるかもしれませんね。

すみません。もう少しちゃんと調べれば事実が確認できるのでしょうが、このあたりで失礼します。

でも、ご指摘ありがとうございました。
本記事を読まれて、ん?と思った方も、このコメント欄まで読んでくださることを!
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Unknown (名前をつけてやる)
2024-06-19 23:41:56
坂本慎太郎さんと草野正宗さんが高校生の時に出会ったことがあるという話ですが恐らく真実です。
国分寺に魔窟のようなCDショップがあるのですがそちらの店主が坂本慎太郎さんと親密な方でまったく同じ話をその方から聞きました。

その時私も大阪出身なのでは?と質問したのですが「坂本くん福岡に住んでたことあるんだよ」と教えてもらいました。
なんなら同じ高校と仰っていた気がします笑
草野さんの話した通り坂本さんからの一方的な認知だったそうです。

私は双方の大ファンです。陰気な高校生活の救いであったスピッツとゆらゆら帝国がこんな風に繋がるなんてと衝撃的すぎてこの情報は誰にも言えずに心に秘めていたのですが書かれた記事を読みまして吐き出させて頂きました。
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ありがとうございます (かけら)
2024-06-20 10:07:33
コメント、本当にうれしいです。
私はきっとかなり年上ですけど(-_-;)、ゆらゆら帝国の曲は好きだし、ファンの方がここに気に留めてくださって、光栄です。

国分寺の・・・というと、例のあそこでしょうかね。レコード屋さん?

草野くんも雑誌のインタビューなどで、ゆらゆら帝国の名前はよく出していましたよね。
吐き出してくださったおかげで、なんとなく楽しいイメージが広がりました。
ありがとうございました。
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