隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

イギリスの国民的バンド!~スレイドで漫遊記

2024年05月13日 21時00分10秒 | スピッツ

2024.05.12
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM




 5月2週目!
 導入は、ちょっと前にココで触れた「ちげーよ」問題。
 「不自然で、聞いていてモヤモヤするんだよね」と言っていました。
 「うるさい」→「うるせー」などの変化に照らしても、「ちがう」→「ちげー」はおかしいんじゃない?と。
 でもその後、いろいろなところからコメントをもらって、その中に、「時代劇で、『ちげーねー』とか言うでしょ」とか、「すごい」→「すげー」、「ひどい」→「ひでー」もあるけど、これも法則からははずれてるんじゃない?などなど。
 こういうのって、フィーリングとか、言ったときの気持ちよさ、そのときの気分などが優先されるのかな、などと思い、「言葉って興味深いな」と思わされたそうです。
 (言葉を生業にしている人がいつまでも新鮮な気持ちで言葉に対峙しているのって、いいなあと思います)



 そして今回は、ワンアーティスト特集、【スレイドで漫遊記】
 日本での知名度はあまり高くなく、「グラムロックのバンドですよね~」くらいの認識の人もいらっしゃるかも。
 でもイギリスの国民的ロックバンド。彼らの70年代リリースのクリスマスソングがいまだに12月になるとチャートを上がってくるという。
 そんな「イギリスの達郎さん的なバンド」、Sladeの世界を漫遊します。



 セットリスト
 01 えにし(スピッツ)
 02 Cum on Feel the Noize(Slade)
 03 Delighted To See You(The N'Betweens)
 04 Coz I Luv You(Slade)
 05 Merry Xmas Everybody(Slade)
 06 Run Runaway(Slade)
 07 My Oh My(Slade)
 08 You May Crawl(school food punishment)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「えにし」(2010年、13thアルバム『とげまる』/ヤマザキ・ランチパックの主題歌)。
 選んだ理由は特にないけれど、「出会いの季節に、またにみなさんに聴いてほしくなる」、そんな楽曲だそうです。
 (すごくすごく好きな曲で、ときどきシャッフルで聴いていて流れてくると、電車の中でもきっとヘンな動きをしているファンです、「だけど愛しくて忘れちまった♪」。パンチパックのCMが流れるたびに、「えにし」を超える曲はない!と力説するので、もう誰も相手にしてくれません)
ランチパック 「It's my style」篇


 最初の曲は、「Sladeと言えば、まずこの曲かな」、「Cum on Feel the Noize」(1973年、10thシングルアルバム『Dedication 青春に捧げるメロディー』)。
 (泣けてしまうくらいに懐かしい・・・。あの頃の仲間に会いたい!)
 1983年にヘヴィメタル・バンド、クワイエット・ライオネットがカバーして大ヒットしたので、日本ではこの曲が一番知名度が高いかな、ということで、Sladeの「掴みの一曲」。
 スピッツでもカバーしたことがある。
 (12992年冬、『惑星のかけら』のツアーで?聴いた記録あり)


 Sladeについて
 1965年、イギリス中部のブラックカントリーで結成されたThe N' Betweensというバンドがもとになっている。
 1966年、インディーレーベルからデビューするがあまり話題にのぼらず。
 その後、Ambrose Sladeに変えるが、それでもイマイチ。
 そして、ジミヘンをプロデュースした敏腕プロデューサー、元アニマルズのベーシスト、チャス・チャンドラーに出会い、ここでバンドのコンセプトを「派手な衣装+シンプルなロックンロール」という路線に変え、大ブレイクし、70年代を代表するブリティッシュロックバンドへの道を。
 ただその当時は、T・レックスやデヴィッド・ボウイらとともにグラムロックに括られ、「グラムロックのブームにうまいこと乗っかった」ということか。
 今聴けば、音の感じは「いい感じにラフだし、パンクロックに通じるところもある」が、70年代後半のパンクロックのブームの頃には「ちょっと低迷していた。曲調がちょっと明るいからかな」。
 でもそんな中でも、Sex Pistolsのジョン・ライドンや、Ramonesのジョーイ・ラモーンらは、Sladeのサウンドの影響を公言しているし、「パンクの人の支持も多かった」。
 さらにメタル界隈でも支持されて、メタルのフェスでの人気も高かった。
 「KISSもね、サウンド的にはSladeを参考にしていたらしいですね。そして、90年代はグランジ以降のバンドマンにも支持されました。オアシスのノエルなんかもリスペクトを語っています。すごいバンドなんですね」。


 「まずは遡ってThe N'Betweens時代の曲」、「Delighted To See You」(1967年の録音。当時はお蔵入り/1998年、コンピレーションアルバム『Psychedelia At Abbey Road』/オリジナルは同時期のバンド、HONEYBUSの楽曲)。

 カバー曲で「すごいポップ。これもちゃんとプロデュースすれば売れたんじゃないかな」と。

 次は、Sladeの「Coz I Luv You だから君が好き」(1971、5thシングル)。
 The N'BetweensからSladeになって「衣装も派手派手になって」、最初の大ヒット曲。
 Sladeは曲のタイトルの綴りで遊ぶ、ということでも有名で、先ほどの「Cum on Feel the Noize」のCumはCome、この曲「Coz I Luv You」のCozはCause、LuvはLove。「ギャル文字に近いかも」と。

 次は、Sladeの「Merry Xmas Everybody」(1973年、ヨーロッパ全域で大ヒット。その後何度もチャートを賑わせている)。
 「何度も言いますが、イギリスでは国民的人気バンド」と。全英チャートの1位は6曲、ベスト20に入った曲は21曲!
 今でもクリスマスシーズンには、彼らのクリスマスソングがストリーミングチャートを上がってくる・・・。
 次の曲は、そのクリスマスソング、「初夏の季節にメチャメチャ季節外れではあるんですが」。
 日本で言えば、「達郎さんやユーミンのクリスマスソングが上がってくるのと近い感じ」。
 でも歌詞の内容は、そのお二人の曲とは違って「そんなにロマンチックではなくて、「サンタさんがお酒のみだったり、おばあちゃんがロックンロールを踊ったり、というパーティーソングみたいな感じかな」。
 この曲は、オアシス、チープ・トリックや、Take Thatのロビー・ウィリアムズがカバーしている、「ロックなクリスマスソングの大定番曲」。
Slade - Merry Xmas Everybody - Official Video
 (じわっとくるMV)

 メッセージコーナー。
 「笑いのツボに入ると笑いが止まらなくなる」という笑い上戸のリスナーさんから、「困っているので、笑いを鎮める方法があったら教えてください」。
 「止まんなくなったら笑うしかないもんね~」
 スピッツの「コスモス」の歌詞、「追い求めたモチーフはどこ♪」について、エンジニアの方から「追い求めた餅1つって何?」ときかれたことがあった、と。「オレの字が汚かったんだけど」
 でもそこから笑いが止まらなくなって、「歌がその日録れなかった」と。
 「追い求めたモチーフはどこ 幻にも会えず♪」って、「どんだけ餅が好きなんだ、お前はってどんどんイメージが広がっちゃって、餅に執着しすぎだろ、とか」。
 「この曲、ライブではもうやれないんですよ、たぶん」(えーっ、そうなの??)
 「これ、エンジニアの牧野さんが悪いってことにしといてください」(笑)
 「笑っちゃうのはしょうがないな。アドバイス、全然できなくてごめんなさい」


 そして次は、「Sladeの80年代のヒット曲」、「Run Runaway」(1983年、11thアルバム『The Amazing Kamikaze Syndrome 神風シンドローム』)。
 Sladeは70年代前半にグラムロックの流れに乗って大ブレイクして、その後ちょっと落ち着いたが、それでもチャートには「ちょこちょこ入っていた」。
 そして80年代中頃に再び大ブレイク。
 先ほどの解説にもあったが、アメリカの人気バンド、クワイエット・ライオネットがSladeの曲をカバーして大ヒットしたのがきっかけ。
 80年代にもヒット曲があるが、代表的なのがこの「Run Runaway」。
 「聴いていると楽しくなってくる」、そのせいか、当時しょっちゅうラジオで流れていた記憶がある、と。
Slade - Run Runaway 1984


 草野くんの個人的な見解として、日本のバンドでは「フラカンにSlade味を感じる。ボーカルの声がシャウト気味のハイトーンということもあるが、泣きながらばか騒ぎしている感じ。ノー天気な曲をやっていても、なんか哀愁がある感じ」。 

 最後は、「その哀愁に振り切った、わりとストレートに泣きメロ」、「My Oh My」(1983年、11thアルバム『The Amazing Kamikaze Syndrome 神風シンドローム』)。
 「ロッド・スチュアートの「Sailing」にも似てるかな。ライブでsing alongしたら盛り上がるんだろうな」
 (草野くんのさっきのフラカンの話のあとで聴くと、また違った伝わり方で迫るなあ)
 (80年代のSladeは初めて聴いたけど、これはこれで気持ちのいい曲が多そう。聴いてもみようっと)

 そして90年代以降、Sladeはメンバーがそれぞれ活動していて、「結構ご高齢かと思われるけど、最近のご高齢のロックンローラーはみなさんお元気ですよね。いつまでもお元気で活動されてほしい」と。


 特集の終わりに。
 彼らのアルバム『Slade?』のジャケット。メンバーがそれぞれ指に「SLADE」とバンド名を書いている。
 「これ、中学の頃、すごい真似して書いてました」
 S P I T Z・・・とスピッツでもできるので、「今度のアー写で試してみようかと思いましたけどね」。
 (これって、ありってことなんでしょうかね??)
  


 今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、school food punishmentの「You May Crawl」(2007年、2ndミニアルバム『air feel, color swim』)。

 (イントロは、「センチメンタル」、カッコいい!
 10年以上前に解散してしまったバンドだが、当時草野くんがとても気になっていたバンド、「面識もつながりもないけれど」。
 この曲は17年前の楽曲だけれど、「今聴いても全然古さを感じさせない」。

 今でもたまに聴くそうで、「ふわふわと気持ちよくなる」。
 「もっと話題になってもいいのでは?」と思っていたので、埋もれさせないために・・・。
 (ボーカルの内村さんの声が魅力的です)


 そして来週は、「ビリー・ジョエルのカバー曲で漫遊記」。
 今年の2月のビリー・ジョエル東京ドーム公演に行って「メチャメチャ感動した」草野くん。
 「オレにとってビリー・ジョエルさんは、チープ・トリックともにルーツミュージシャン」。
 そんな彼の曲をカバーしているアーティストは結構いるので、この特集です


 「草野さん、流行りの首にバンダナ巻くファッションが全然似合いません」



                              

 
 THE YELLOW MONKEYが、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」最新版に登場!
  https://theyellowmonkeysuper.jp/news/detail/12039
 妙にカッコつけてない彼らが新鮮?


 今朝の雨はすごかったな。
 ちょうど降りが弱くなったところで急用で駅まで歩いたけど、ちょっと湿気があって、イヤな汗をかいた。
 五月にこれは悲しい。


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