隠れ家-かけらの世界-

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ジミヘンを初めて聴く若者へ~ロックファンの先輩からのオススメ曲

2021年06月29日 20時06分49秒 | スピッツ

2021.06.27
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 6月も最終週!
 (わかってはいるけど、改めて言われると「ビックリだ!」。いったいこの半年をどんなふうに考えればいいのだろうか・・・)
 すっかり定着した「マスク生活」。
 この前、街で学生のころの友人を見かけて、「おお、サトウくん、元気?」的な感じで声をかけたら、「思いきり、不審者を見るような目で見られてしまった」。
 草野「近くで見たら、別人でした。友達じゃなかった」
 (あらら。でも声はかけなかったけど、同じ経験あり。近所の知り合いかと思って近づいたら・・・という感じ)
 一緒にいた女性は草野くんが知っている「妻」ではなかったので、「それで気づけよ!ってとこですが」と(いやいや、そこは微妙でしょ)。
 目だけの情報は間違えやすいし、鼻と口からの情報も案外大きいんだな、と学んだ草野くんでした。
 (ま、目がいちばんだとは思いますけど。とくに・・・ね)

 そして今回は、【ジミヘンのとっかかり曲で漫遊記】。
 ジミヘン! 「ロック界の革命児、ジミ・ヘンドリクスさん!」
 ジミヘンの代表曲って、「わりと暗くて重いのが多いから」、ジミヘンを知らない若い人には「キャッチーな曲から入ったほうがいいのでは?」という視点から、「ロックファンの先輩としてのおススメ曲をセレクト!」ということです。


 オンエア曲
 01 ドルフィン・ラヴ(スピッツ)

 02 Fire(The Jimi Hendrix Experience)
 03 Little Win(The Jimi Hendrix Experience)
 04 Crosstown Traffic(The Jimi Hendrix Experience)
 05 Highway Chile(The Jimi Hendrix Experience)
 06 All Along The Watchtower(The Jimi Hendrix Experience)
 07 Hey Joe(The Jimi Hendrix Experience)
 08 LOVE・Magic(AURA)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ドルフィン・ラヴ」(1993年、4thアルバム『Crispy!』)。
 仮タイトルが「ジミヘン」で、曲中にも「彼へのオマージュとわかるフレーズがたくさん」と。
 知っているのは、イントロや曲間に何度も現れる特徴的なリフが「Crosstown Traffic」からのものだということ。

 最初の曲は、「衝撃的なデビューアルバムに収められた一曲」、The Jimi Hendrix Experienceの「Fire」(1967年、デビューアルバム『Are you experienced?』)。
 (『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のせいで、1位になれなかったアルバムだな。すごいアルバムが同時期にリリースされたってわけだ)
 草野「軽快で短くて、『ジミヘンってカッコいいでしょ?』とおススメするには最適な曲ではないかと思われます」
ファイア ジミ・ヘンドリックス
 (気持ちいい。ジミヘンで満腹になりたいときには??だけれど。でもやっぱりカッコいいですね。このアルバム、ヘビロテだったのはいくつのときだったかなあ・・・と遠い目)
 この曲はレッチリもカバー。
Red Hot Chili Peppers - Fire (Milan, Italy 2012) MULTICAM

 ジミヘンを聴き始めるときの定番版コースとして、草野くんは「ヒット曲の『Purple Haze 紫のけむり』とかデビュー曲(ではなく、デビューアルバムの1曲目)の『Foxey Lady』、さらにブルースギター炸裂の『Red House』とかに行って、そこから歯で弾いたアメリカ国家に行く」という例を挙げる。
Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival) (Digital Video)

 でも「これだと重いし暗いし、今の感覚だと、よほどブルースとかが好きじゃないと『ジミヘンっていいっすね』とならない気がする」。
 むしろ、軽快でメロディアスな曲のほうがその後のポピュラー音楽への影響もあったことから、「とっかかりやすいかな」。
 レッチリやレニー・クラヴィッツはわかりやすくジミヘンの影響下にあるし、J-POPでも、オリジナルラブや最近のKing Gnuにも「間接的な影響を感じちゃいます」。 
 草野「ジミーさん自身は、ソウルミュージックの巨人、カーティス・メンフィールドさんからの影響を公言しています」
 (うーん、気持ちいい!)
ムーヴ・オン・アップ  カーティス・メイフィールド

 そして次は、The Jimi Hendrix Experienceの「Little Win」(1967年、2ndアルバム『Axis: Bold As Love』)。
 「ジミヘンのギタープレイを堪能するにはうってつけの楽曲。とくにカーティス・メンフィールドさんからの影響が強いかなあ」と。
 草野「この前のアーミング特集でも取り上げたけど、ジミヘンと言えば、派手でトリッキーなロックギターでギュイ~ンみたいな、ロックギターの革命児の印象が強いけど、アルペジオやメロディアスなフレーズも独特でカッコいいんです。こういうギターを弾きながら歌えたら、最高なんですけどね」
 (軽くブルージーで、たまらないですね)

 さてさて、草野少年とジミヘンとの出会いは?
 中学生のころの、チープ・トリック、エアロスミス、ジャパンあたりの洋楽ロックへの目覚めから徐々にルーツを辿り、レッド・ツェッペリン、ユーライア・ヒープに行きつき、そこから「ジミ・ヘンドリクスというすごいギターボーカルがいるらしい」ということをギターの入門書で知ったそうだ。
 でも何から聴いていいのかわからなかった、「オレが聴いたころには、ジミ・ヘンドリクスさんはかなり昔の音楽になっていました」。
 そんなときにラジオできいた「ロック講談」のジミヘンの回がすごくおもしろかった。
 これがおもしろくて、カセットに録音して何度も聴いたと言う。ジミヘンの名言「へリウムみたいな音楽でみんなの心を軽くするんだ」もここで知ったとか(ココ
 このときの講談師、宝井馬琴さんの講談特有の口調をいくつかマネして、「結構覚えてんな」と(笑)。
 (講談調のせいで、ジミヘンが江戸っ子みたいになってたりするって)

 次は、The Jimi Hendrix Experienceの「Crosstown Traffic」(1968年、3rdアルバム『Electric Ladyland』)。
 スピッツ「ドルフィン・ラブ」のあの印象的なリフは、ジミ・ヘンドリクスへのオマージュ。
 (仮タイトルがすべてを物語る)

 ジミヘンのバンド、The Jimi Hendrix Experienceは、ジミ・ヘンドリクス(ギター、ボーカル)、ノエル・レディング(ベース)、ミッチ・ミッチェル(ドラムス)のトリオバンド。
 草野「なかでも、ミッチ・ミッチェルさんの細かくて派手なドラムプレイは、このバンドの聴きどころだと思います」
 彼はオーディションで選ばれたドラマー。最終選考には、彼とエインズリー・ダンバーの2名が残り、「ジミさんは、どっちもいいよなあ、選べないよなと言って、最後はコイントスで決めたそうです」。
 エインズリー・ダンバーは70年代以降はむしろミッチ・ミッチェルよりも有名なセッションドラマーになる(今も現役)。
 草野「もしエインズリー・ダンバーさんをドラマーに選んでいたら、どんなサウンドになっていたか、そういうことを想像するのも楽しい」

 そして次は、The Jimi Hendrix Experienceで「Highway Chile」(1967年、3rdシングル「The Wind Cries Mary」のカップリング)。
 草野「途中でリズムがシャッフルから8ビートに変わるところがかっこいい。ウズウズする感じ」
 そして、「ユニゾンチョーキング」という奏法(ZO-3で)の「お手本のような曲」。
 (イントロはそのユニゾンチョーキングで始まる)


 メッセージコーナー。
 街を歩いていて、建物の定礎を見るのが好きで、それが古いとうれしくなってしまうリスナーさん、「草野さんも街を歩いていて、ついつい見てしまうもの、ありますか」。
 お店の看板などに老舗だと「創業〇〇年」とか「創業明治〇年」などと書いてあるが、新しい店では、「since 19〇〇」などと書いてあるところがあり、「あ、sinceあった!」などと盛り上がることがあるって。
 (「一人でね」と付け加えていましたね)
 トラックの側面の文字にも興味があるとか。前から後ろに書くことにこだわるあまり、例えば「『スジャータ』が『ターヤジス』になっている」とか。
 草野「あれ見ると、ちょっとときめいたりする。でも最近減ってきているようで、スジャータも新型車両は両方とも『スジャータ』になっているらしい。だから超貴重なターヤジス案件を楽しんでます(笑)」
 (これは私もときどき、えっ?となって笑ったりしている。でもたいてい小型のトラックだったり、有名ではない企業や店の名前だったりするなあ。「○○電気店」とか、「△△フォトスタジオ」とか)

 家の前には田んぼが広がって、小川も流れているというところにお住いのリスナーさん。蛍も飛び始めているようで、「草野さんは蛍を見たことがありますか」と。
 熊本の知り合いの田んぼで見たことがあるそうで、「農薬とかあまり使っていなかったようで、すごい感動しましたね」と。
 水路にはイモリが泳いでいたりして、「昔の田園ってこうだったのかな」と。
 (実家の近くの川に、幼いころはよく飛んでいたなあ。今はその川も一部暗渠になってしまったけど。川の流れが見えるところもあるけれど、成長してからはいつの間にか蛍の噂はきかなくなったな)


 ジミ・ヘンドリクスは1970年に27歳の若さで亡くなっている。
 1971年から洋楽のロックアーティストの来日ラッシュが始まり、ピンク・フロイド、シカゴ、レッド・ツェッペリンなどが続々と来日した。
 草野「ジミヘンさんが生きていらしたら、きっと来日されていたと思うんですよね。『Jimi Hendrix at Budokan』とかね、盛り上がったと思いますよ」
 (草野くん自身はまだライブに行ける年齢ではありませんでしたけど)
 彼の父親は日系人の女性と再婚したそうで、「少なからず日本には縁があったと思うんですよね」。
 生きていたら78歳。「オレの親たちと同世代で、バリバリ現役のミュージシャンはたくさんいらっしゃるから」と、「もしも・・・」の気持ちが募る発言。


 次は、The Jimi Hendrix Experienceで、「ボブ・ディランのカバー」、「All Along The Watchtower」(1968年、3rdアルバム『Electric Ladyland』/オリジナルは1967年、「知る人ぞ知るボブ・ディランの名曲」)。
 草野「こういうメロディアスなアプローチもジミさんの大事な一面です。ジミさんにとっては、アメリカでは最大のシングルヒット曲」
 (この曲は多くのミュージシャンがカバーしている。ボブ・ディランはジミヘンのカバーを「これこそオリジナル」と大絶賛したという)


 草野くんは5年前に撮影でロンドンを訪れた際、ジミさんが暮らしていたアパートをたずねたそうです。
 当時一緒に暮らしていた恋人のキャシーさんがその部屋を再現し、一般公開しているとか。
 小さなアパートで、「ここであのロックスターが暮らしていたのか」と不思議な気がした、と。
 草野「ちょっとサイケですけど、ステキなお部屋」(ココで)


 最後は、「ジミヘンさんをスターダムに押し上げた曲」、The Jimi Hendrix Experienceの「Hey Joe」(1966年、デビューシングル/オリジナルは、1965年、The Leaves)。
 草野「これはいつも言っているんですが、コーラスを聴く曲だと思っています」
 (ココでも、そう解説しています。で、ZO-3とともにコーラスを)
 草野「このコーラスは、スピッツの「とんがり’95」の間奏のコーラスで、もろ影響を受けています」
 (またまた言うけど、「Hey Joe」、好きだな~。繰り返されるコーラスも含めて)


 メッセージコーナー。
 「草野さんは初めから、難なく高音が出せたのですか?」
 「人の癒しとなるようなかわいい声に生まれたかった」というメッセージに、「人の声ってそれぞれだから、いい声とか悪い声とかってないと思う。流行とか人の好みとかに左右されるけど、それぞれにすばらしい」。
 (最近活躍されている伊藤沙莉さんとか、たしかに低くてハスキーで不思議な魅力があるなあ)
 もともと高めの声だったと言いながら、寺尾聰さんの「ルビーの指輪」をちょこっと歌って、「あなたを失ってから~♪」のLow Gが出ないと。
 草野「MY FIRST STORYの森内くんとか、Official髭男dismの藤原くんとか、このへん出せるのかな。今度会ったときにきいてみたい。低い声が出るというのも、ある意味特技では?」
 宇多田ヒカルさんのように低い声が魅力ということもあるし、「高けりゃいいってもんでもないんですよ」


 そして特集の最後に。
 最近、ジミヘンのハワイのマウイ島でのライブ音源のアルバムがリリースされた。
 こんなエピソードとともに(ココ)。
 ジミヘンと言うと夜のイメージだった草野くん(ま、一般的にはそうだろうなあ)。
 ハワイの青空とジミヘンが結びつかなかったけれど、「ジャケットはとてもきれいな写真」と。
 

 公式でも動画が見られて、「メチャメチャかっこいいんで、興味のある方は見てください」

Music, Money, Madness . . . Jimi Hendrix In Maui (Film Trailer)

 (ジミヘンのアルバム、久々に聴いてみようか、と相方にも声をかけてみるかな)



 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 曲は、AURAの「LOVE・Magic」(1990年、1stアルバム『THESAURAS』)。
 (イントロは「青い車」か?)
 AURAというバンドと言えば、「髪の毛の色が赤、黄色、ピンク、緑・・・とカラフルだった印象」。
 草野くんの個人的な思い出は30年くらい前に大阪にあるミュージシャン御用達の店、POTATO KIDで飲んでいたときのこと。
 きれいな緑の髪の人がいて、遠巻きに見ていただけだったけど、それがAURAのメンバー。「今は街を歩いていてもいろんな髪の色の人がいて、時代がAURAに追いついたんだな」と。
 シングルしか知らなかったけれど、アルバムにもいい曲があったということで、今日はこの曲を。


 そして来週は、「ピアノがいい感じのナンバーで漫遊記」。
 楽器縛りの特集!
 「ピアノが入った曲はたくさんあるので、あくまで草野のプレイリストから」ということです。
 お楽しみに!

 「草野さ~ん、夏こそ、鍋です!」
 (わが家は先週の土曜日、レタス鍋でした!)


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