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神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

足元を見つめつつ、災害対策を(その1)

2021-03-15 16:47:15 | 地域と共に
 東日本大震災から10年、最近のメディアは当時映さなかった激しい津波の映像を示すこともしばしば。つらい思いがよみがえります。
 長い歴史を振り返ると、自然災害も感染症も人類を苦しめ、そしてそこから立ち上がってきたように思います。私たちも、過去に学び、今日、いかに対処するかを考え、行動していかなければならないのでしょう。
 この大学のことをみてみると、学生、教職員をはじめ、近隣の住民の方々のために、いざという時には役立てる素地があります。
 たとえば、大学の位置は海岸から約20kmあり、標高は約60mです。最寄りの河川との標高差も約25mあります。津波や洪水の危険がありません。それから、地盤が強いことも特徴です。約7m下は、礫層(れきそう)が地中深く続いており、非常に強固な地盤で、液状化の心配もないということです。キャンパス内には多くの講義棟、実験棟、体育館などの建物がありますが、その耐震化率は97.3%で、現在100%をめざして努力しています。
 つまり、近隣の方々で自宅避難ではあぶないという場合には、キャンパス内もほぼ平坦なここ神奈川工科大学が一つのよりどころとなることを願っています。
 しかし、地理的な条件、物理的な面だけでは安心材料とはなりません。災害に備えた準備がどのようにされているかが重要です。そのようなことにも触れてみたいと思います。

ブログ管理者
地域連携災害ケア研究センター幹事

3.11 忘れてはならない今日・・・そして、これからを創る

2021-03-11 14:58:42 | 地域と共に
 東日本大震災は、本日、3月11日で丸10年の節目を迎えています。今、追悼式が進められている中で、このブログを書いております。
 死者・行方不明者2万2200人に上る戦後最大の自然災害となった東日本大震災。現在も避難する人が全国に4万1241人いる一方、被災42市町村の人口は10年前に比べて4・3%減ったと言われています。人が戻れないでいる被災地、10年の歳月を経ても復興はまだまだ途上であることを知らしめています。
 2011年3月11日午後2時46分に三陸沖を震源とする国内観測史上最大となるマグニチュード9・0の巨大地震。私たちの想像を超える高さ30メートルを超える大津波が押し寄せ、多くの尊い人命、生まれ育った町、歴史を積み重ねてきた土地を奪ってしまいました。
 思い返せば、当大学もその当時、自分たちに何ができるか、小さな活動でも、何か、からだを動かし、頭を働かせてできることをしてきたと思います。このブログを当時の頃まで戻すとそのささやかな足跡をたどることができます。しかしながら、次第にこのブログに書き込むことが減ってしまった、それを風化したとは言わせたくありません、当大学では、現在、地域連携災害ケア研究センターを発足させ、研究のための研究ではなく、地域に貢献できる仕組みや手立てを検討するプロジェクトとして稼働しつつあります。
 本日、3月11日、10年目にあたり、振り返りと未来を見据えて、あらためて活動のステージを上げていきたいと思います。

ブログ管理者
神奈川工科大学地域連携災害ケア研究センター幹事