言うまいと思えど今日の暑さかな、梅雨が明けると気分的にもさらに暑く感じる。酷暑と言って良い。
テレビでは、熱中症に気をつけてとこまめな水分補給と適切なエアコン使用を呼びかけている。
さて、先週21日金曜日の『朝イチ』の「プレミアムトーク」に稲垣えみ子さんというミニマリストが出演した。
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いつも朝ドラ『らんまん』が終わるとテレビを消しているが、金曜日はプレミアムトークがあるので、今日は誰かなと視ていた、するとアフロヘアのチャーミングな女性が登場、この人誰?初めて見る方なのでしばらく視聴した。
すると、いきなり電気料金の領収書がアップ、金額は、と、えっ197円??? 何これ、一瞬目を疑った。
彼女はジャーナリストの稲垣えみ子さん。都内のマンションに一人で暮らしているが、ガスの契約はしていない、電気料金は最低ランクの5アンペアの契約で、テレビはもちろん、洗濯機、冷蔵庫、そして電気炊飯器を待っていないので、電気はほとんど使っていないという。
あるのはノートパソコン、ラジオ、電気スタンドそしてスマホ、そんな生活を退職以来8年も続けているという。
元々は朝日新聞社の社員で論説委員になり、社説を書いていたという、エリート社員だった稲垣さん、お母様が認知症になり、物質的に恵まれた生活に疑問を持ち、会社を辞めて今の物を持たない生活を始めたそうである。
もちろん電気掃除機も無いので、掃除は小さな箒と塵取りのみ。
要するに我々が子どもの頃の昭和30年代の家庭のようだ、当時、家電三種の神器、電気冷蔵庫、電気洗濯機そして白黒テレビの無かった頃の。その後、これらに「3C」と呼ばれる、カラーテレビ、クーラー、自家用車が加わった。
番組を視ていて、昭和30年代にタイムスリップしたような気がして、亡き母を思い出した。そう言えば、21日は偶然にも母の命日だった。
あの時代、洗濯は盥と洗濯板、掃除は箒、はたき、塵取り。煮炊きはガスコンロ一台、ご飯は鍔のついた昔ながらのお釜だった、稲垣さんが仰る通り、お釜の音が変わってきて、音でご飯が炊けたことを確認していた。
稲垣さんの部屋にはエアコンも無いので「熱中症予防は?」と聞かれると「10年くらいエアコンの無い生活をしているので身体が暑さに慣れているのかも」と言っていた。まさに「心頭滅却すれば火もまた涼し」の心境なのだろう。なお、冬は火鉢で暖をとっているとのこと、本当に昭和時代の生活そのものだ。
もっとも昭和の時代の最高気温は精々33〜34度だったと思うが、今は40度近くまで気温が上がるので安易に真似をすると命に関わることになると思う。
料理も天日干しした野菜、ぬか漬け、梅干しなどこれまた昭和の食事、料理に時間をかけることはなく、今がもっとも充実した生活だそうで、恐れ入谷の鬼子母神である。
まだ還暦前の女性が達観したかの如く人生を語る。gooブログにも紫苑さんのブログもある。
もちろん彼女たちのライフスタイルの全てを真似することは出来ないが、その考え方を是とし昭和の貧しくても決して不幸ではなかった時代を忘れずに生きていければ、これもまた良しなのではなかろうか。それにしても女性の強さ、生活力に脱帽である。
今日も良い一日を・・・