下手のチェロ好き

気づけばチェロ歴7年目に入った、アラフォー女子。
上達しない理由を息子や仕事のせいにする、言い訳日記です。

しみじみ

2009-10-12 10:21:42 | cello
私にしては早起きの休日、午後はcellopyさんの所属するオーケストラを聴きに行きました。

この公演の地、10数年前に私が汗と涙にくれていたところでして…資格試験に失敗したり、悪い男に捕まったり、皮膚がんの発症の地でもあり。。
あの時失敗しなかったら、一見社会的には成功していても、精神はぼろぼろで、生きてはいけなかったかもしれないわけで。
幸せがそこにあっても、それに気づけない価値観の持ち主だったわけで。
依存から自立への道を歩むためには、一旦リセットして、すべてを失う必然があったわけで。

人生には、越えられる壁と越えられない壁がある。
越えられる壁にぶつかり、乗り越えた人には、頑張ったとほめてあげればいい。
越えられない壁にぶつかった人には、何も言わずに寄り添ってあげればいい。
自分なりの解釈も入ってしまっているのだが、これはテレビで見て最近ジンときた言葉。
あなたには、寄り添ってくれる人はいますか?

だいぶ横道にそれましたが、コンサートの話に戻りますです。
ボンキエルリの「時の躍り」、グノーの「ファウスト」、ベルリオーズの「幻想交響曲」というラインナップ。
改まって聴いたのは今日が初めてだったのだが、意外に聴いた事のある曲が多かった。
10列目の真ん中という、絶好の席を用意して下さったおかげで、ストリングス部隊がとても良く見えたし、音もバランス良く、美しく聴こえた。
2年前に私もこの大ホールにて、チェロアンサンブルを弾いた事があるが、その時このようにバランス良く、きれいに弾けていただろうか?
チェロの方々はみんな弓を大きく使っており、ちまちましておらず、見映えがする。
やっぱり右腕は大事だ。
金管の音色も暖かみがあり、うるさくない。
バイオリンのコンミスも、しっかり楽団をひっぱっている。
でもやっぱり、チェロやコントラバスの低音域の音色が美しい。

アンコールではサティの「ジムノペティ」、エルガーの「威風堂々」。
威風堂々は、私の涙腺が緩む曲の一つ。
しかし、42.195キロを走り抜け、最後に威風堂々で全速力。
ほんと、ご苦労さまです。
招待してくださった、cellopyさんに感謝。
トップの大役、お疲れさまでした。
楽しい時間を、ありがとうございました。

懐古の街を後にして、息子が昼寝している家へと戻ったのでした。
お休みはあと一日。
何やって過ごしましょうか?