北京暮らしを始めてみれば その後

3年間の北京暮らしを終え、2006年1月に帰国しました。
その後の日本での生活を綴っていきます。

西安旅行へ行ってきた その5 兵馬傭

2005-03-22 | 旅行
 始皇陵から車で5分ちょっとで兵馬傭に着く。隣の博物館も面白いけど、やっぱりずらーっと並んだ兵馬傭。大きな体育館の中に保存されているのだが、一歩中に入った途端にむわっと土のにおいがする。これが何千年も前に作られたものかと思うと、感無量である。何千年なんてあまりに長すぎてピンと来ないが、これらがずっと土の中に眠り、そして何十年もかけてここまで修復されたことを思うと感動の一言である。

 ところでこの兵馬俑を発見したのは一人のおっちゃん。井戸を掘ろうとして偶然見つけたらしい。そのおっちゃん今では何と名誉館長となり悠々自適の生活を送っているのだ。

 兵馬俑の隣にお土産やさんがある。そこで兵馬俑の写真集を販売している。その本(120元)を買えば、おっちゃん改め名誉館長がもれなくサインしてくださるらしい。 私たちは買わずに少し離れて様子を見ていたら、中国人ツアー客がどやどやとやってきた。

 ガイド(大声で)「この方こそ兵馬俑を発見された○○さんです!拍手~!!」
 ツアー客 「おぉー!!」(パチパチパチ)
 ガイド 「この本を買ったら何とサインをしてくださるんですよぉ!」
 ツアー客 「おぉー!!」(我先にと写真集を買いに走り、おっちゃんの前へ本を差し出す)

 それまで寝てんのか起きてんのかわからなかったおっちゃんは、くわぁーっと大あくびをしておもむろにマッキー油性ペンを取り出し、さらさらと解読不明なサインをほどこした。そしてビニール袋を取り出し、サインした本をその中にいれ、客に手渡していた。...と、その袋を見た私は一瞬目が点になってしまった。袋には「mini stop(ミニストップ)」の文字が!

 誰が日本のコンビニの袋を大量に運んできてん!? で、何でそれをおっちゃんが持ってるねん!?...というわけで、世界遺産の兵馬俑には、一見コンビニ帰りのような人が点在していたのであった。
 

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