壁のポートレート

道端の壁が気になって写真を撮り続けています。
でもオーロラやら植物・風景などが最近多いですね。

川瀬巴水作品集

2024年07月20日 | 最近読んだ本

 近くで売っていない欲しいものがありアマゾンをパラパラしていたところ、綺麗な表紙の画集を見つけました。版画は好きなので、川瀬巴水という名前自体は聞いたことがありますが、それほど関心のある作家ではありませんでした。夜の田園風景の手前に大きく描かれた松の向こうに月がでており、少し離れた藁葺き農家に小さな明かりが見えます。版画のイメージから外れたように見える画面構成に惹かれて、目的物と一緒にポチッとしてしまいました。ちなみに欲しいものとは小バエ取りシートで、作品集の方がずっと高かったのですが。

 

 さて、届いたので、早速頁を繰っていくうちに引き込まれました。殆どが風景画なのですが、まずは綺麗であること。表紙にもあったように、夕暮れから夜に至る僅かの時間、日が沈んだ後完全に空が暗くなる前、黄昏時の情景が特に秀逸。雪や雨の風景も綺麗です。チラチラと降る粉雪、風景がかすむような暴風雪、僅かな小雨や驟雨、しっとりとした雨、辺りが暗くなるような横殴りの雨まで、その描き分けも見事です。雨と言えば広重の 「大はしあたけの夕立」が有名ですが、これに匹敵するんじゃないかな。

 作品集の解説を読んで知ったのですが、川瀬巴水は、その広重などの江戸期の木版画が明治になって衰退の一途を辿っていた時代があり、大正から昭和に掛けてその復興を担う代表者だったそうです。広重などに比べると、確かに西洋画の遠近法などの影響は見られますが、木版画の風合いはよく感じられ、日本画のような感触があります。江戸期に比べて色数(版数)も多く、平均で30色ぐらいを費やしています。作品集には、その摺りの課程を1色ずつ載せた頁もあり、これほどの手間を掛けて摺られていることに感動します。

 最後の頁まで見終わって、実物を是非見てみたいと思いました。関西に展覧会が来てくれないかなぁ。

 

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夏のキノコ

2024年07月20日 | キノコ

 ここ2日ほど夜間に雨が降ったようなので、涼を求める意味もあり、護摩壇山にキノコの写真を撮りに行きました。夏のさなかにキノコの写真を撮るのは久しぶり、などと考えながらいつもの遊歩道を歩き始めて気がつきました。暑い。虫が多い。虫除けスプレーも何のその、大量の虫がやってきます。数十メートルも歩かないうちに汗ばんできます。そう、夏はこれがいやで写真撮影に来なかったのを忘れていました。

 まあ、来てしまったものは仕方ありません。キノコ自体はたくさん生えていました。写真を撮って、顔を上げると直ぐに次のキノコに出会う状態です。ただし種類は少ないかな。数日前の降雨により生えたらしいものもありますが、虫にかじられたものも多いので、時期的には満遍なく生えているようでした。あと、緑が綺麗ですね。気温自体は期待したほど涼しくありませんでしたが、気分的には十分涼しくなりました。

 

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金剛三昧院の大石楠花

2024年05月02日 | 

 今年は本当に花の時期が読みにくい。連休後半だと散ってしまうかも知れないと思って金剛三昧院に石楠花の写真を撮りに行ってきました。拝観受付の方が丁度満開ですと言ってましたが、すこーし満開を過ぎているかな。でもまだつぼみもいっぱいあるし、とても綺麗でした。今年は気のせいか、少し花の色が濃い気もします。

 気分良く写真を撮っていると、近くにいる男の人が、「カメラを上向きにしてレンズ交換するとゴミが入りますよ。」と声を掛けてきました。えっ?

「さっきから見てると三回はやってましたよ。」

 うわっ。チェックされてる。確かに、デジカメを使い始めた当初は、神経質なぐらいゴミが入ってCCDに付着しないように気を遣っていたのですが、最近はずぼらになって、少々のゴミを気にしなくなっていました。でも、この人何?

 少し話をしている内に、プロの写真家さんだということが分りました。おまけに、キャノンの専用現像ソフト「DPP」の開発にも拘わってるとのこと。ひとしきりレンズの話やDPPの話をさせて貰いました。

 思うに、高価なレンズを使っているくせに、あまりにずぼらにカメラを扱っている僕が気になって(もしくは我慢できなくなって)声を掛けてくれたのかも知れません。済みません。以後気をつけます。

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龍神村のしだれ桜

2024年04月11日 | 

 通りかかった民家の庭先のしだれ桜が満開であまりに見事だったので、家の方に了解を貰って写真を撮らせて頂きました。出てきてくれたおばあさんに聞くと昔苗木を買って植えたものとのことで、道路がカーブした正面に見えるのでとても目立ちます。ソメイヨシノは殆ど散ってしまいましたが、種類によってまだまだ綺麗な桜を見ることが出来ますね。

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島ノ瀬ダムのサクラは満開

2024年04月06日 | 

 今年は季節が読みにくい。というか近年は季節が読みにくいですね。温暖化の影響でしょうか。街中のサクラが満開になる中で、多分見頃だろうと島ノ瀬ダムに出かけました。近づいて行くと遠くからでも予想通り満開の様子。あれ、谷の入り口に人が立っていて、一方通行なので向こうに回ってくださいとのこと。そうか、毎年、狭い道路の車の対向で大混雑ですものね。上流の方からぐるっと回ってくるような感じです。

 さて、ダム堤防まで来て車を駐めます。朝早く来たのでまだ混雑はしていません。今年は丁度満開のベストタイミングでした。

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季節はずれの…

2024年03月21日 | 

 どうやら護摩壇山で雪が降っているらしい。昨日は平地でもあられが降って大荒れ。きっと護摩壇山でも大荒れに違いない。ということで、季節はずれの樹氷に期待して、朝から護摩壇山へ出かけました。スカイラインに入って直ぐに路面に雪が出現し、途中で除雪作業車を追い越して、どんどん登って行きます。昨日のうちに雪は降り止んだようで、新雪では無く少し凍ったような雪で、ハンドルを取られます。いやー、スタッドレスを交換しなくて良かった。

 やがて、尾根筋の木々に白い樹氷が見え始めました。今年はもう諦めていたのに、こんな時期に樹氷に出会えるとは…。駐車場に車を止めて、いつもの遊歩道へ。今日はまだ誰も来ていないようで、踏み跡の無い新雪を踏みしめて歩いて行くのは気持ちいい。歩き始めは雲が多かったのですが、やがて晴れ間が見えはじめ、後半は思うような写真を撮ることが出来るようになりました。今シーズン最後で最初の樹氷の写真です。

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残念!

2024年02月12日 | 自然

 前日、少し雨(雪)が降ったようなので、今シーズン最後と思って再度護摩壇山へ。路面は薄雪をかぶっており、雪が降った様子は見られますが、両側の木々はまったく雪をかぶっていません。これは失敗かなと思いながらも、公園入り口の駐車場に車を駐めて遊歩道へ。うーん残念。まわりの小枝を見ると5ミリほどの樹氷は見られますが、まあ、その程度ですね。昼からは晴れてくる予報ですが、いまは天候も思わしくなく、寂しい風景が広がるのみです。開き直って、思いっきり寂しそうな写真をUPします。また、来年挑戦。

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この冬初めての護摩壇山

2024年01月28日 | 

 なんやかやでタイミングが合わずにこの冬初めての護摩壇山です。そのうちそのうちと油断していたら、はや1月も終わりかけです。少し天気は悪いものの写真撮影に出かけました。

 スカイライン沿いに雪はありましたが、最近降った雪ではありません。これは樹氷もあまり期待できないなぁと思いながらスノーシューを履いて遊歩道を歩いて行きます。何人もの歩いた足跡がありますので、私と同じように雪の護摩壇山を楽しむ人も多いようですね。肝心の樹氷はと言えば、殆ど見られません。樹氷ではなく雪が枝や梢に降り積もっているようです。歩き始めたときは空一面の雲でしたので写真写りも今ひとつだったのですが、後半は、少し晴れ間も出始めて案外綺麗な光景も見られました。

 今シーズン、もう一度来られるかどうか分りませんが、次回は綺麗な樹氷が見たいな。

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福定の大銀杏

2023年11月26日 | 紅葉

 いやー。紅葉が見頃だというので見に行ったら、車が大渋滞。ただでさえ対向が困難な狭い道なのに大勢が詰めかけたものだから、見に来た車と帰る車で大変な状態になっていました。今年は特に多いようですね。見頃という点ではベストタイミングだったようですが。

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どうやら紅葉しなかったらしい

2023年11月04日 | 紅葉

 今年は季節が変で紅葉が見られないんじゃ無いかと心配しながら、護摩壇山まで来てみると、色は変っているものの、どこか色あいがくすんでいる。お気に入りの伯母子岳登山口まで来てみたが、綺麗な紅葉は殆どみあたらない。と言って、紅葉の季節が過ぎてしまった訳でもないようだ。もし紅葉した後に落葉してしまったというなら、色鮮やかな落葉が道路上一面に残されているはずだが、道路脇に古い落ち葉が積もっているだけ。紅葉せずにそのまま枯れたという感じだな。紅葉に関しては今年は秋がどっかに行ってしまったみたいで寂しい。

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