さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

戸石水ケ本~雨島峠~982m峰~前ノ川三角点トレッキング

2018年05月22日 | トレッキング 阿讃の山
 午前中の用事をいくつか済ませ、10時前から車を走らせて、10日ぶりのトレッキングへ阿讃の山へでかけた。数年前、毎週のように歩いていた、戸石水ケ本から雨島峠、竜王への道を久しぶりに歩いてみることに・・・・
 塩江谷岡食堂を過ぎて右折し、田植えが済んだ下切集落から林道「塩江ー琴南線」に入ると、道路脇には草が伸びている。ウツギやエゴノキの白い花が目に入る。日が当たる路上には、大きなシマヘビ、太いアオダイショウが次々に横たわっている。踏まないように走って、戸石水ケ本に着く。久しぶりに見上げる景色。



10:23 水ケ本の尾根と青空を見上げ出発


おなじみの木小屋も荒れてきた

 白いウツギや赤いヤブウツギの花、足元には黄色のコウゾリナ、ピンクのノアザミがあちこちで咲いている。


10:26 旧町道切山線に入る

 いつもの場所にオオハンゲの花が咲き始めている。


早速、アオテンナンショウが出てくる

 日陰の斜面にはユキノシタの花が咲いている。


10:35 最終民家に近づくが犬の鳴き声がしない

 遠くからでも鳴いていた犬は、いなくなっていた。訪れるたびに挨拶をし、何度も話をしたことがある民家の方も、住んでいる感じがない。民家から奥へ続く畑、大きく草が伸びた草の中にシャクヤクの花が寂し気に咲いている。

 「イノシシの罠有」の表示から登山道に取り付く。


10:38 登山道には、やはり草が伸びている


10:43 竹林が登山道に進出し始めた

 モウソウチク林とハチク林が隣接しているので、それぞれの筍が見られる。集落の持ち主の方がいなくなったり、高齢になったりして、山に入らず登山道も荒れていく。


10:48 尾根にのる 別ルートと合流


10:54 落ち葉が積もった登山道 緩やかに上っていく

 数年前とあまり変わらない登山道・・・ハルゼミの鳴き声が賑やかに聞こえてくる。ツツドリ、ホトトギスの鳴き声も。


11:05 雨島峠のお地蔵さん

 お地蔵さんの花立には、ずいぶん前にあげられた枯れた花が残る。以前は、時々地元の方が花を上げられに来ていた。琴南側の雨島集落も無住になり、戸石の切山集落も高齢化が進み、ここまで花を上げにくることができなくなっている。このまま忘れ去られていくのだろうか。
 地蔵前の広場は保線路の関係か、草が刈られすっきりしている。


11:07 トラバース道分岐 右へ

 左は鉄塔保線路へ、途中から尾根道へも入れる。


11:09 久しぶりに歩くトラバース道にスピードが上がる


11:17 間伐が行われたヒノキ林 すっきりした

 最後に歩いた3、4年前に、ちょうど間伐作業が行われ始めていた気がする。


松脂をとったアカマツ


11:17 倒壊した小屋を過ぎる


開花したフタリシズカ 100株以上が群生している

 蕾のヒメウワバミソウ、成長したタンナトリカブト、ミズヒキ、小さなキクガラグサ、アオテンナンショウの花、花はほぼ終わったマムシグサ等が見られる。タンナトリカブトは、以前に比べるとあちこちで増えている。


ヤブレガサも花茎が伸び始めている


11:23 気持ちの良いトラバース道

 数年前にこのルートを毎週のように歩き、鍛えてもらった事を思い出す。


11:27 緩やかに上り、標高は900m近くに



11:38 花茎が伸びたトチバニンジン


11:47 終盤のギンリョウソウを写す

 今日は、全ルートでこの終わりかけのギンリョウソウを見た。2週間ほど前が見ごろだったのだろう。


11:48 トラバース道分岐を過ぎ、尾根道へ

 登山者が時々歩いているのだろう、よく踏まれている道が続く。最後の急登を木に掴まりながら上り、


川東3等三角点 982.0m に着く

 すぐに東へ下る。


12:05 前回も気になった何かの寝床?

 周辺のヒノキの枯れ枝を集め、きれいに並べて?いる。大きさからイノシシの寝床か、人為的なものか?

 この先で、なんと登山者に出会う。鷹山公園から讃岐竜王に上がり、ここまでをピストンされるという。70歳とおっしゃるのに、阿讃の山をいろいろとかなり歩かれているそうだ。15分ほど話をし、分かれる。
 この先は、途中で気が変わり、竜王へ行かず、雨島の尾根をうろうろ歩き、笠形山方面を覗きに行くことにした。


12:32 倒れた石仏を直し、手を合わせる

 この先は、982m峰を北東側でトラバースする巻き道に進む。数年前にトレランコースになっていた道。


12:42 イイギリの谷を通過

 アオテンナンショウの花は多く見られが、ユキザサやヤマシャクヤクの花は、既に終わっている。


果実をつけたヤマシャクヤク


12:49 トラバース分岐から雨島尾根へ


12:51 こちらも歩きやすいいい道

 途中、先ほどの登山者に再びお会いし、いろいろなルートの情報交換で話し込んでしまう。


13:33 927m標高点


13:34 水ケ本三角点尾根との分岐を過ぎる

 ここからは雨島峠へと下っていく。


イヌシデの木を見上げる

 途中、間伐されたヒノキ林の上を通り、かなり下って、保線路に交わり、13:47 雨島峠の地蔵前に着く。ここからは笠形山へ向かう。どこまで行けるか?


13:49 一つ目の鉄塔106号から982m峰を正面に見る


14:11 3つ目の鉄塔から108号から982m峰と雨島尾根


同じく106号鉄塔方面を振り返る


14:18 次の鉄塔から島の峰3峰方面

 今日は好天で、山々の展望が素晴らしい。また、冬場に島の峰へと縦走したい。



イナモリソウはまだこんなもの


14:24 ナツツバキの林?


14:40 前ノ川4等三角点 700.2m
 
 2つある〇米さんの点標は、文字がすっかり消えている。笠形山までのほぼ中間地点、ここで引き返すことにする。


15:02 気持ちの良い道をペースを落とさず歩く

 アップダウンが適度にあり、結構なトレーニングになる。


久しぶりにヒメハギを撮る


15:22 雨島峠に戻る

 ここからは、切山集落へ一気に下る。


蕾ができたヒヨドリバナの横でアサギマダラが飛んでいた

 15:40 切山最終民家まで下り、ちょうど車で帰って来られた下の民家の方と少しお話をして、16:00 車に戻る。5時間37分(40分程は途中話をしている)、約24000歩、約15kmのトレッキングだった。イナモリソウやナツツバキが咲く時期に、またこのルートを歩きたい。

 帰りの車道で、再び日光浴中のヘビ、今度はニホンマムシ。


これからの時期、マムシに注意が必要だ

 今日のお目当ての花。



サイハイラン まだ咲き始めだった


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