さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

貝の股~阿波竜王~雨島峠~東浅木原 周回トレッキング

2013年04月14日 | トレッキング 阿讃の山
 久しぶりに、阿讃の山へのトレッキングに出かけた。ここのところ、朝が冷え込み、菅沢町から国道193号に下ると、気温は3度になっている。

 満開を迎えたヤマザクラを山の斜面に見ながら車を走らせた。


6:35 内場ダムの横で車を止める 新緑の蛸山・笠松山

 家から30分ほどで貝の股上流の登山口に着く。工事をしている関係で、いつもの場所は進入禁止になっていた。

 6:50 歩き出す。標高は500m、細井三角点のある尾根の所々に、満開のヤマザクラが見える。


6:57 いつもの小さな滝 夏にはイワタバコに覆われる

 今日も午前中は天気がいい。日が射し、山々が美しい。センダイムシクイ、ツツドリ、ヤブサメなどの鳴き声を聞きながら、鷹山作業道を歩く。


今年の雪の影響か・・・斜面の岩が崩れ落ちている


満開のコバノミツバツツジ

 この辺りに多い、シロバナウンゼンツツジはまだのようだ。先週、公渕の二子山で咲いていたオンツツジもまだだ。


リョウブの新芽 鮮やかな黄緑


7:05 奥に見えるのは讃岐竜王か

 7:08 約1kmの作業道が終わり、沢沿いの道に入る。


7:12 和泉層を崩して流れる沢

 沢からの取り付きの橋に倒れた木が被さり、引き返そうかと思ったが何とか通れた。

 
細い急斜面の道を上がる

 息を切らしながら上り、最後にいつもの道と違った道に入ったようだ。ここは気をつけないと迷いやすい。


7:39 川奥との分岐につく 標高900m

 いつものように休まず、稜線分岐の地蔵を目指す。足下には、早くもアサマリンドウの姿が見える。ミヤマシキミには、蕾が着いている。


7:50 稜線分岐の地蔵

 春の日差しが当たる、明るい阿波竜王への整備された道を行き、


7::55 阿波竜王山頂展望台に上がる 島の峰のキャベツ畑方面

 今日は展望がよく、剣山系の山々がよく見えている。


三角点横にはモグラ(ヒミズ?)のトンネル

 この後は、3月末と同じように、竜王社方面を回る。


8:04 竜王社南のブナ?新芽はまだ・・・


芽を出したニシノヤマタイミンガサ

 この斜面には、このニシノヤマタイミンガサがたくさん群生している。


下の遊歩道では葉が開いていた



8:10 竜神の池 ヤマアカガエルのおたまじゃくしがたくさん

 新しい(発生の進んでいない)卵塊もある。産卵時期にかなり幅があるようだ。ここで引き返し、



8:19 稜線分岐の地蔵を通過 今日はここからが長い


8:41 930mこぶから982m尾根


ヤマナラシの木と思うが・・・何だろう

 8:45 倒れたままの石仏を見て、982mを東側で巻く道へ。


8:53 イイギリの谷 イイギリの新芽はまだ

 ケクロモジの花はちょうど満開、山の斜面が黄色く染まっている。


8:59 トラバース道分岐を通過(982m尾根への道)

 雨島峠への道をペースをあげて歩き、


9:06 この時期歩きやすいトラバース道


9:22 雨島峠の地蔵

 今日は、ここから引き返して雨島尾根に上がり、塩江町上西の東浅木原へと降りる予定。



9:29 ツツドリの鳴き声だけが聞こえる 静かな道


9:40 927m標高点の手前の水ケ本との分岐


雨島尾根ではヒゴスミレの花 今日はスミレが多い

 分岐を左にとり、尾根のすぐ東に延びる古道を歩く。トラバース分岐で初めに通った道に合流し、


9:56 前から気になっていたヒノキ林の尾根を下る

 初めは歩きやすい尾根だったが、予想通り、途中から下れそうにない急斜面になり、左に巻きながら下りていく。急斜面には、シャクナゲの木が何本か見られる。阿讃の山でも、こういう人が近づきにくい場所にシャクナゲが残っている。最後は、尻スキーになって下り、


この急な谷に下りた 流水が和泉層を削った谷

 転石を気をつけながらまたいで下る。


岩場にアカショウマの芽生え


サイハイランやユキワリイチゲも見られる

 阿讃の山の沢沿いでは定番の、シコクチャルメルソウ、ヤマネコノメソウ、イワボタンの類も多く見られる。中でもユキワリイチゲの量には驚いた。群生の範囲といい、数といい、県内では一番多く見られるのではないだろうか。


谷から上の斜面もいい感じだ 何か見られそうだ


フウロケマンの黄色い花も咲き始めた


深く削られた谷を下る

水が滲み出る岩場では、早くもタゴガエルの鳴き声が聞こえる。このまま暖かいと、来週にも産卵するだろう。今年は暖かくなるのが早かったためか、昨年に比べるといろいろなものが早い。


ハシリドコロの花もたくさん見られる


トウゴクサバノオ(きんぽうげ科)簡単には見つけられないだろう


群生しているワサビの花 栽培のものかもしれない

 沢から上がると、民家の前でユキモチソウが顔を出していた。


昨年花を見ているユキモチソウの芽生え



10:52 東浅木原の民家まで下りて


少し下ると、もう少し開いているユキモチソウがあった



 11:03 車に戻る。4時間10分、16000歩あまりのトレッキングだった。今日は後半に急な谷を下ったが、そこでは春の使者がたくさん見られた。満足・・・


帰り道 山の斜面がヤマザクラの芽生えで赤く染まる








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