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『独去独来』『全ての人は秋の木枯らしの吹く寂しい荒野を一人で旅する旅人である』(お釈迦様)

日本は賭博場を作り外国人の財布で国が発展するはづが無い安倍さんは何を考えているか

2018年07月02日 | 経世済民=政治=経済

  「日本国民が国内観光に行ける国を望む」From 三橋貴明


二十世紀後半、日本の工業製品が世界を席巻しました。日本発の高品質の製品が世界中に輸出され、メイドインジャパンが「高品質製品」の代名詞にすらなったのです。なぜ、当時の日本製品が世界に受け入れられたのか。グローバル市場を意識した製品開発をしたからではありません。品質に煩い消費者が何千万人と存在する国内市場でもまれ、選別され、競争し、排除され、生き残ってきたからです。

日本製品が世界的な競争力を持ったのは、国内市場で品質が磨かれ、洗練されたためなのです。「日本でしか生産できない製品」
だからこそ、メイドインジャパンがブランド化したわけでございます。その後、二十一世紀に入ると、いわゆる「グローバルスタンダード」が世界市場を席巻し始めました。グローバルスタンダードとは、「仕様」を守りさえすれば、どこの国で生産しても
「同じ品質」の製品になりますよ、という話です。特に、ITやNC工作機械の発展が、「どこの国で生産しても同じ」を実現しました。となると、当然ながら「より人件費が安い国」に、生産拠点は移っていきます。愚かなことに、日本企業もグローバルスタンダードの波に乗りました。結果的に、日本国内の賃金水準は低下を続け、「別に日本製品でなくても、他の国で作った日本企業の製品であれば同じ品質、かつ安い」という、自分の首を自分で締める愚かな路線を進み続けたわけです。結果、日本国民は貧困化しました。

しかも、国内で技術投資や設備投資、公共投資におカネを振り向けることもなくなったため、我が国は猛烈な勢いで「衰退途上国」と化しつつあります。衰退途上国が「次なる成長戦略」として飛びつくのが、「観光」であることは、歴史が証明してくれています。もちろん、国民の所得が増大し、国内観光に行く人が増えた、ならば話は別です。とはいえ、衰退途上国の観光サービスは、十中八九「外国人様に観光に来てもらおう」というパターンになるのです。ギリシャも、ローマも、イギリスですらそうでした。まさに、そのままの道を我が国は進んでいません?腹立たしいのは、我が国が未だに世界最大の対外純資産国で、衰退途上国から「繁栄国」に舵を切りなおすことは、政治力さえあれば余裕で可能という現実です。緊縮財政路線におさらばし、日本国民の所得を増やす政策に転進さえすれば、日本国は再び「覇権国」への道を歩み始めます。結果的に国民の所得が増え、国内の観光業も潤うことになるでしょう。

それにも関わらず、政府は緊縮財政路線を堅持し、国民の所得を増やす政策には目もむけず、外国人「様」に観光に来て頂くインバウンドとやらで成長すると。できるはずがないでしょ。人口1億人を超える国が、外国人「様」の財布にすがり、経済成長することなど不可能なのです。インバウンド、インバウンドと繰り返す政治家、官僚、そして日本政府は、まさに「衰退途上国」の象徴であると理解するべきなのです。
                         END



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